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初めてのアフリカ大陸!

2007年10月12日〜21日

はじめてのアフリカ、出発前は不安だらけ。治安が悪い、病気に気をつけろ、黒人怖いなどなど。しかし、行ってみると大違い。道行く黒人はフレンドリーで、話しかけても優しく応えてくれるし、気さくに手を振ってくれる。病気も、蚊などの虫に気をつけていれば大丈夫。治安が悪いのも夜さえ出歩かなければまったく平気(ヨハネスブルクは世界一治安が悪いということなので、さすがに滞在を避けた)。

アフリカに行った人はアフリカにはまる人が多い、ということもよくあるそうだ。確かにはまりそうだ。もっと近くにあれば、しょっちゅう行ってしまいそうだが、いかんせん遠い。大阪からシンガポール経由でヨハネスブルク、そしてケープタウンまで3回飛行機に乗らなければケープタウンまでいけず、しかも、行きは28時間もかかった(飛行機トラブルで2時間チャンギ空港で待ったこともあったが)。アフリカでは無理と思っていたレンタカーを借りてドライブができたのもよかった。南アフリカのケープタウンとジンバブエのビクトリアフォールズの2回運転をして、それぞれ
190Km、290Km、合計で480Kmのドライブができた。ケープタウンは整備された街でアフリカらしくないと言われているだけあって確かに美しい。そして、ケープ半島にあるケープペニンシュラ国立公園に行くと、自然がすばらしい。

ジンバブエは「これぞアフリカ!」という道だ。低木の中をまっすぐな一本道があったり、道端にゾウがいたり、むきだしの赤土があったりと、久しぶりに興奮したドライブであった。ビクトリアフォールズは4つの国が接近している場所にあるので、調子に乗って、車でザンビアと、ボツワナまで越境だ。そのためにパスポートには、ジンバブエの入出国印が3回押されることになった。ちなみに、南アフリカも、入国と出国が3回ずつとなったのだ。

 
(左)赤いのがシンガポールスリング。さすがにシンガポール航空だ。 (右)料理もおししい!食べ過ぎてフォアグラ状態になったが。


【南アフリカ】

南アフリカ共和国(Republic of South Africa)。人口約4600万人、面積は日本の3倍以上あるまずまず広い国。南アフリカに入るときは必ずといっていいほどヨハネスブルグ(Johannesburg)が起点となるが、ここは世界でも指折りの治安の悪い都市。人口が500万人というからかなり大きな街というのが飛行機からもわかるが、決して滞在しようとは思わなかった。白昼堂々と強盗がおき誰も助けようとしないと聞けば、平和の国ニッポンで育った日本人にとっては二の足を踏むだろう。ちなみにヨハネスブルグは首都ではなく、プレトリア(行政府)、ケープタウン(立法府)、ブルームフォンテン(司法府)と距離がかなり離れた都市にそれぞれの府がある。

南アフリカといえば「ダイヤや金」「アパルトヘイト」を思い浮かぶ。ダイヤに関しては、キンバリーという街にデビアス社があり、そしてそこには世界最大の人工の穴があるそうだ。キンバリーで1866年にダイヤモンドが発見され世界から人が集まり穴を掘り始めた。そのとき深さ393m、周囲1.6Kmもの巨大な穴(ビッグホール)が掘られたそうだが、人の手で掘った穴としては世界最大のようだ。せっかく南アに行くのだから、とキンバリーに行きたかったのだが、時間なく断念。

アパルトヘイトに関しては旅行者はそれを感じることはなく、黒人の人たちはとってもフレンドリーに感じた。ただ、ケープタウンの街を歩けば浮浪者のような人は多く、私の仲間もよく声をかけられたそうだ。また、信号待ちの車に新聞などを売ってくる人や、体の不自由な人たちが物乞いする姿はよく目にした。危害を与えることはないと思うが、なんとなく嫌な感じはした。

滞在はケープタウンのみであったが、そこは観光地化され、アフリカらしくない、もっといえば南アフリカらしくない場所だったのかもしれない。


ケープタウン市内(Cape Town)
 
(左)アラベラ・シェラトンの前の道。このあたりはとっても整備された場所だ。交差点の角にダイヤモンドの卸の店があったのが南アフリカらしい!?
(右)ウォーターフロントから見たテーブルマウンテン。テーブルマウンテンはケープタウンの象徴とも言える山だ。街のいたるところから見ることが出来る。

 
(左)テーブルマウンテンと市街地。ビルとのコントラストが印象的。写真はちょうど雲が出てきた瞬間。雲はテーブルクロスと呼ばれるそうだ。
(右)ウォーターフロントとテーブルマウンテン。このあたりは雲が一瞬でできてすぐに厚くなる。あっという間に山が雲で覆われることもある。

 
(左)テーブルマウンテンに向かうロープウェイ。すごい勾配だ。円い形をしており、誰もがいい景色を見れるように回転しながら上るという工夫されたもの。往復で130ランド(約2,600円)と少し高いがカードで支払える。
(右)テーブルマウンテンに雲がかかっていない日が珍しいとのことだがこの日は快晴。ケープ半島方面のとってもいい景色。

 
(左)テーブルマウンテンからライオンズヘッド方面を望む。これらはライオンが横たわっているように見えるのでこの名がついた。尖がった山は669mもある。なお、山の向こうにはロビン島も見える。
(右)同じところから市街地を望む。都会と緑が調和した美しい街だ。こんなに快晴でほんとによかった!


一応仕事だったので市内観光はテーブルマウンテンとウォーターフロントしかいけなかったが、その他にはアパルトヘイト時代に政治犯(ネルソンマンデラ氏も)が収容されていた黒人専用の刑務所がある「ロビン島(Robben Island)」も観光地。また、ライオンズヘッドの片側であるシグナルヒル(低い方の山)からの夜景も美しいようだ。


ケープペニンシュラ(Cape Peninsula)
南アフリカに行くまではケープタウンと喜望峰はすぐ近くと思っていたが、ケープタウンはケープ岬の付け根にできた街。街から喜望峰まで車ですっ飛ばしてもゆうに1時間以上かかる。しかもとっても美しい半島なので、途中、何回も車をとめて写真を撮ってしまいたくなるような絶景が続くため、先端まで行くのに3時間ほどかかった。ただ、残念なことに途中から雨になってしまい、晴れていれば美しいであろう景色を半分ほどしか楽しめなかった。

また、この半島の楽しみのひとつとして野生の動物を見ることができることだ。一部が自然保護区になっていることもあって、ダチョウ、バブーン(ヒヒ)を見ることができたし、ボルダーズビーチにはアフリカ・ペンギンもいる。そしてたまげたのはフォルス湾にクジラがいたことだ。潮を吹いているクジラを見たのは初めてだ。双眼鏡でクジラ観測している人たち大勢いた。植物の種類も豊富で動物もいたるところにいるこの半島は野生をそのまま堪能することができる。ドライブしていても楽しいエリアであった。

 
(左)ケープ半島の東側の付け根にあるDanger Beach。半島の東側から喜望峰を目指したが、まずこのビーチを目にしたとき思わず車をとめて海を見てしまう。長い白浜のビーチであったが泳いでいる人もいた。
(右)Danger Beachから少し南のClovelly Beach。道路から電車の線路を越えるとこのビーチにいける。白砂で遠浅ぽくとても気持ちのいいところであった。このあたりの海岸から遠くにくじらが潮を吹いているのを見ることができた。

 
(左)観光ツアーなら必ず立ち寄るボルダーズビーチ(Boulders Beach)。ここに来ればアフリカペンギンを見ることができる。アフリカペンギンはケープタウン近辺に生息しており、おそらくペンギンが見れる北端ではないだろうか。入場料は25ランド(約500円)。入り口付近に現地の人が石で作ったペンギンの置物を売っていたので思わず購入。
(右)立ってたり寝ていたり思い思いの格好のペンギンを見ることが出来る。近くで見ると可愛いものだ。

 
(左)ボルダーズビーチあたりから雨が降り始め、喜望峰に向かう途中は雨模様。晴れていれば美しい景色だったろうと思われる場所なのでとても残念だ。喜望峰近辺は、ケープポイントと喜望峰の二股にわかれているが、その分岐点がここ。喜望峰のことを「Cape of Good Hope」というのをこの看板を見て初めて知った。
(右)道端で2頭のダチョウが草を食べていた。ダチョウて近くで見るととっても大きいので、近づくのが怖い。このほかにもヒヒなど野生動物がこのあたりで見ることができる。

 
(左)ケープポイントから見る喜望峰。小雨が降っていて残念だがそれでもなかなかの景色であった。海も綺麗だ。
(右)これがケープポイント。ケープ半島の最も南になる。この先には南極があると思うと地球の果てという感じも受ける。雨のほうがしっくりくるかもしれない。

 
(左)喜望峰から見たケープポイント。ケープポイントから喜望峰へ行くには道をぐるっと回らないといけないが、車で10分ほどだ。遊歩道もあり往復1時間30分ぐらいかかるらしい。この頃には晴れてきたので海も綺麗になってきた。
(右)喜望峰の崖の上にいける遊歩道があったが、そこからの景色は抜群。ケープポイントや美しい海、はるかかなたを行く大型船を見ることができる。このあたりは航路の難所であり、オランダ船の幽霊船が出るという話もあるそうだ。大航海時代には、インドやアジアに向かうとき、どんな思いでここを通ったのだろうか。


【ジンバブエ・ザンビア・ボツワナ】
  
3つの国をまとめて書いているが、ビクトリアフォールズのある地域はアンゴラを入れて4カ国が隣接している地域だ。今回はビクトリアフォールズが国境になっているジンバブエとザンビア、そして少し足を伸ばしてチョベ国立公園があるボツワナまで足を伸ばした。

ジンバブエは39万平方キロメートル(日本は37万平方キロメートル)で人口が1300万人、ザンビアは75万平方キロメートルに人口が1000万人、ボツワナは58万平方キロメートルで人口が170万人という国。
ジンバブエ、ザンビアで世界的に有名な観光地はビクトリアフォールズぐらいしかないが、ジンバブエには世界的にはマイナーだが、グレートジンバブエ遺跡(巨大な石造建築の遺跡で国名の元になったところ)やワンゲ国立公園(サファリ)などがある。ザンビアになるとこれといった見どころもなく、ビクトリアフォールズだけといってもいいぐらいだろう。
ボツワナは国のど真ん中にセントラル・カラハリという広大な動物保護区があったり、ビクトリアフォールズと抱き合わせでツアーに入るチョベ国立公園がある。チョベは7万頭を越えるゾウが生息しており、それが見どころだ。ただこの国は侮れず、ダイヤモンドの生産地として経済力を蓄えており、国家信用格付が日本より上になったこともあり、国民一人当たりGNIは南アフリカより高い。

アフリカはどこでもそうであるが、観光化が進んでいないためか、観光地での物価は高い。下手をすれば日本よりも高い場合もある。レンタカーを1日借りれば240USドル(何故かジンバブエはUSドルが通じる。ジンバブエドルと連動している)、ホテル(エレファントヒルズインターコンチネンタル)で夕食を取れば1人5千円ほどかかるほど高かった(味はめちゃくちゃおいしかった!)。しかし、ジンバブエのビクトリアフォールズ空港に降り立ったときから、アフリカを感じることができた。イミグレーションも簡易なもので、これ?って感じだし、空港の外を出ればアフリカっぽい大地が広がっている。コストは高いものの満足感も高い。
 
(左)ジンバブエのビクトリアフォールズ空港。飛行機降りてタラップ降りて歩いてイミグレへ。10月なのにかなり熱い。35度はあっただろう。
(右)ビクトリアフォールズ空港のレンタカー会社。奥にあるプレハブがレンタカー各社(4社ほど)のカウンターがある。といっても、受付のにーちゃんたちは外でたむろしていて、1人しっかりしていそうなおっちゃんが手続きしてくれた。レンタカーで送るか、借りるかどっちがいい?と言われて、もちろん借りることにした。日本人よりきっちりしているおっちゃんだった。Europcarで借りる。久々のマニュアル車だ。

 
(左)空港からまっすぐな道をご機嫌でドライブしていると、ビクトリアフォールズ国立公園のゲートがある。アメリカっぽい。
(右)ゲートを越えてビクトリアフォールズの街がもうすぐというところ。雨期だとこのあたりから水しぶきが見えると思われる。アフリカチックな道だ。

 
(左)これがジンバブエ側のビクトリアフォールズだ!どこから見ても虹がかかっているのがいい。ただ、細長いところに落ち込んでいるため全体像が見えないのが残念だ。いろんな場所に行ったが、公園のゲートを入って左手に行くと、この滝を発見したリビングストンの像があるが、そのあたりから見る景色が最も綺麗であった。
(右)リビングストンの像から引き返し、しばらく行ったところ。もうすぐメインフォールズがある。

 
(左)そしてこれがメインフォールズ。さすがに正面にくるとかなりの水しぶきがかかってくる。10月は乾期なので水が少ない。よって、滝側をザンビアから歩けるようになっており、滝となる直前に人がいたのがびっくりだ。中央右側に少しだけ白く写っているのが人。かなりぎりぎりまで行っていたが、見ているほうが落ちそうで危なっかしく感じる。ザンビア側から岩の上や川の中を歩いて20分ほどでメインフォールズまでいけるそうだ。なお、ヘリコプターで上空から滝を楽しめるツアーがたくさんあり、滝を見ているときも上空にヘリが何機も飛んでいた。次の日、ツアーデスクにいってみたが、やっぱり予約が必要でしかもかなり待たなければならない。ヨハネスブルグへの飛行機の時間も近かったので断念した。
(右)これがザンビア側から見た滝。見たとおり乾期のため水がない。雨期になるとここもすごい水量の滝となって水しぶきがかかってくるが、まったく迫力なかった。ナイフエッジブリッジという小さな谷を越える橋がかかっているが、そこにも雨期にはかなりの水しぶきがかかるので雨具は必須のようだが、そんなのまったく関係ない!であった。なお、ジンバブエ側の入場料は20USドルで、ザンビア側は10USドルである(USドルがなかったのでユーロで払ったが、何故かユーロでも10ユーロだった)。なお、国境越えは以下参照。

 
(左)これがジンバブエ側のイミグレだ。ジンバブエ側の滝の遊歩道をひととおり回って、また出口に出て、それからザンビアとの国境を越える必要があるが、国境越えで10USドル払わなければならない。
(右)ザンベジ川(ビクトリアフォールズの川)をへだててジンバブエとザンビアになっているが、この橋が国境となる。ジンバブエのイミグレを越えて、車の通行証を渡すとゲートを開いてくれる。すぐにこの橋があって前の車が通り終えると、橋のゲートを開いてくれ通れるようになる。鉄道も走っており、ここからはるかかなたのケープタウンにもいけるようだ。

なお、ザンビアのイミグレまではレンタカーで行ったが、ザンビアに車で入る許可が下りず、イミグレから歩いていった。歩いても10分もかからない距離にビクトリアフォールズの公園入り口がある。ザンビア側の公園入り口付近には、置物のおみやげを大量に売っている屋台があったり、猿がいたりと、なかなか楽しめる。なお、イミグレではおそらく中の役人とグルだったと思われるが、ガイドのような人が通れるようにお願いしてあげる、そして案内してあげる、といわれ勝手についてきた。そしてチップを要求されたのでいくらか渡してやった。ちょっと気分が悪い。

 
(左)そして翌朝、ジンバブエからボツワナに向かった。これがジンバブエ側の国境のイミグレ。朝早かったので手続きも早い。ゲートを空けてくれたにーちゃんが、買い物か?などと声をかけてくれる。なお、そのにーちゃん、帰りにジンバブエに入るときもその人で、悪いけど友人をビクトリアフォールズまで乗せてくれないか?といわれた。冗談でいくらくれるの?などと言ってみたが、もちろん金はとらなかった。後ろに黒人を乗せたまま、80Kmぐらいドライブ。異様な感じもしたが、話しかけてもいい奴そうだったので、楽しいドライブになった。
(右)ボツワナに入ってチョベ国立公園を目指す。その拠点となる街がカサネ(Kasane)で、その近くの標識。ちなみに「Ngoma 57Km」と書いているが、Ngomaはナミビアとなる。このあたりは、ジンバブエ、ナミビア、アンゴラの3カ国が隣接している。アンゴラ国境地帯は紛争があるので近づけない。また、チョベ国立公園の入り口で、Ngomaまで乗せてくれ、という2人の主婦らしき人がいた。残念ながらナミビアには行かなかったが、Ngomaまでの道はチョベ国立公園内を通るので、動物に出会えたかもしれない。その道だが、途中で引き返すと公園入場料がいるが、Ngomaまで行くとタダのようだ。

 
(左)チョベ国立公園のゲート。公園内にレンタカーで入ろうとしたが、それは無謀だといわれた。公園内は砂道となっており、4WDでしかいけないよ、とのこと。ある程度、予想していたものの残念。やっぱりこの公園はツアーで行ったほうがよさそうだ。この案内所の人にゾウはどこで見れるか?と聞くと、カサネにあるホテルで展望所があるからそこで見れるかも、と言われた。
(右)そこで、言われたホテル近くの川沿いにいってみた。何の変哲もない川でゾウも見ることが出来ず。このボートで行けば見れるだろうが、そろそろビクトリアフォールズに帰らないと飛行機に乗り遅れるので、引き返すことにした。まー、アフリカの大地をドライブできただけで満足であった。

 
(左)チョベからの帰り道、もうすぐビクトリアフォールズの街だというとき、突如、道端にゾウが現れた!時間がなかったこともあり150Km近くで爆走していたが、思わず急ブレーキだ。チョベでゾウを見ることができなかったが、ジンバブエで見ることができるなんてなんて幸せだ。見ると飼育されているようで10頭近くのゾウがいる。おっちゃんから、触ってもいいぞ!といわれたが病気になりそうだし、ゾウは凶暴な動物だ、さわるのはやめといた。それでも白人女性がべたべた触っているのには驚いた。とんだプレゼントだ。
(右)ビクトリアフォールズの中心部。といっても小さな交差点だ。車もそれほど走っていないし、アフリカの田舎の街という感じ。ここから空港に向かうぞ!と思っていると携帯電話がなる。日本のお客さんからだ。こんなところでかかってくるか〜っと、ちょっと現実に引き戻された。

 
これが宿泊したエレファントヒルズインターコンチネンタル!5つ星だ。ホテルの入り口では守衛さんが立っていて、車が通るたびにゲートを開けてくれる。そして、広い中庭には大きな木やイノシシ、サルがいるのにはたまげた。部屋はまずまずだし(もちろん都会のホテルにあるようなピカピカではないが)、水周りもいい。そしてレストラン、プール、ゴルフ場などなど、いろんな設備が揃っている。レストランの夕食は、1人5千円と少し高めだったが、バイキング形式でとってもおいしかった。部屋からはザンベジ川を見ることができ、アフリカを感じることができる。チェックアウトとのときも、アンケートを書いてくれ、といわれたが、そんなこともやっているんだと感動。いくつかの項目があったが、ほとんどエクセレントに○をつけるほどだった。日本人ツアー客もよく利用するようで、夕食をとっているときも、10名ぐらいの団体さんと一緒になった。食事をしているのがほとんど日本人というのもどうかという気はするが、大満足のホテルだ。250USドルから280USドルと高いものの、次も泊まってみたいと思わせるホテルである。


【レソト】

日本へ帰るために飛行機の乗り継ぎが悪く、ヨハネスブルグで1泊しなければならなくなった。しかし、世界で最も治安の悪い都市には泊まりたくない。そこでかなり無理なスケジュールであるが、ヨハネスブルグから飛行機で1時間でいけるレソトという国に行くことにした。

レソトは南アフリカに囲まれた小さな国で、3万平方キロメートルで人口はわずか180万人だ。高地にあるため南アフリカから独立を保つことができたのだろうが、それにしてもほとんど南アフリカって感じの国。首都マセルから川を隔ててすぐに南アフリカになる。マセルにいても南アフリカ領の山が見えるぐらいだから、隣町という感じ。それでも、街は活気があって、道行く人たちも人懐っこい。写真を撮っていると、俺も撮ってくれ!と数人がよってきた(下参照)。レソトはマセルから離れて、田舎のほうに行けばいくほどいいらしいが、時間もなく首都マセルを徘徊しただけだ。なお、カジノがあるため週末は南アフリカから人が流れてくるようだ。

ビクトリアフォールズを出発しヨハネスブルグに14時30分ごろに到着。そして、16時の飛行機に乗る予定だったが豪雨のため遅れ、結局、マセルに19時に到着。もう真っ暗だ。飛行場にタクシーがあるか、と思っていたが、ほんとに小さな飛行場でそんなのまったくない。乗ってきた人たちは次から次へとどこかに消えていく。レンタカーを借りようにも、すぐには無理とのこと。困っていたら、レンタカーのおばちゃんが、ホテルから迎えにくるわよ、といってくれる。しばらく待っていたが、空港職員もカギをしめはじめ、残っているのは俺のほかに夫婦2人しかいない。するとおばちゃんが声をかけてくれて、同じホテルに行くことがわかった。その夫婦、ブラジル・サンパウロから遊びに来ているらしい。急に心強くなり、空港職員もホテルに電話してくれて、20時過ぎにようやくホテルからの迎えのリムジン(といってもかなりぼろいバン)がきた。こんなに田舎だとは思ってなく、ちょっと焦る瞬間だった。おばちゃんとも、空港で寝るのかな〜、と冗談を言っていたぐらいだ。ちなみに、その夫婦だが、荷物がでてこなかったらしく、その夜はハンディバックだけだよ、って言っていた。ふんだりけったりだ。

 
(左)レソト・サンというホテルに泊まったが高台にある。そこから眺めるとこんな感じ。ビルが密集している地域が首都マセルの中心部。やっぱり田舎だ。奥の山は南アフリカ領だと思われる。
(右)街なかを歩いていくと、この特徴的な建物が西の端にある。左側が民俗資料館とおみやげ屋で、道をはさんで右側にある建物が観光案内所だ。ここで何かの情報をもらおうと思って8:30にいったがまだ閉まっている。ガードマンに何時に開くの?って聞いても、ほんとはもう開く時間だけど案内所の人が来ていないとのこと。しばらく待っていたら8:50におばちゃんが走ってきた。おいおい、と思いながらも中の展示物を見て、レソト全体の地図を購入。記帳ノートがあって、書いてといわれたので住所や名前を書いた。日本人が来てるかな?と思って前のページを見てもJapanという文字はまったくない。おばちゃんに日本人って来るの?ってきくと、めちゃまれだよ、といわれた。中国人はレソトに多いらしいが、日本人はほとんどいないかもしれない。もちろん、1泊の滞在中に日本人は見なかった。でも、街を歩けば、日本の支援で学校が建設される、という看板もあって、その近くにいたおっちゃんがいろいろ説明してくれたので、日本にはいい印象があるのかもしれない。

 
(左)観光案内所の外にある塀のマーク。国旗の中にも書いているので、レソトのマークなのだろう。
(右)観光案内所近くにいた人たちに、写真撮ってくれ!といわれた。住所聞いて送ってあげてもいいが、何も言われなかったので、ばいばい〜っといって去った。なんて明るい奴らなんだ。

 
(左)マセルの一番西の端にある南アフリカとの国境。カレドン川が流れており、マセル橋を越えるとそこは南アフリカだ。車がひっきりなしに通っていた。
(右)マセル空港。夜につくとそれはそれは寂しい空港だ。昼間に行くと、周りはのどかな風景が広がっており景色がいい。

 
(左)マセル空港近くののどかな風景。赤土がアフリカらしいところか。遠くに集落が見えたが、そんなところにいってみたいと思った。
(右)マセル空港を飛び立ってまもなく見えてくるマセルの市街地。家は広がって建っているものの、まばらだ。マセルに来るときはプロペラ機だったので1時間強かかったが、帰りはジェットだったので45分でヨハネスブルグに到着。いずれにしてもとっても小さい飛行機だった。


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