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オーストラリア編

【旅程】
2008年8月15日
関空⇒シンガポール⇒パース  Intercontinental Burswood泊
8月16日 パース Intercontinental Burswood泊
8月17日 ピナクルズ(563.2km) Intercontinental Burswood泊
8月18日 ロットネスト島(60.2Km)  Intercontinental Burswood泊
8月19日 パース(201.6Km)⇒エアーズロック(34.2Km)  Sails in the Desert泊
8月20日
エアーズロック(ウルル)登頂⇒カタジュタ(オルガ) (207.0Km)   Sails in the Desert泊
8月21日
カタジュタ(オルガ)・風の谷 (180.4Km)   Sails in the Desert泊
8月22日
エアーズロック⇒アリススプリングス⇒メルボルン⇒ブリスベン⇒ゴールドコースト (95.2Km) 
Surfers Paradise Marriott Resort & Spa 
8月23日 ゴールドコースト(サーファーズパラダイス・ナチュラルブリッジ)(194.2Km) 
Surfers Paradise Marriott Resort & Spa 
8月24日 ゴールドコースト(カランビン)⇒ブリスベン⇒シンガポール(164.6Km)
8月25日 シンガポール⇒関空   総走行距離 1,765.1Km
写真は夕陽のエアーズロック(ウルル)


【ガス代】
オーストラリアはもともと物価が安いし、しかも資源国だしガス代も安いだろうと思っていたが、オーストラリアも景気がよくて、しかも、豪ドルが
最高潮のとき、まったく安くなかった。以下は当時のレートで換算しているが、いまやなんと1豪ドル=57円(08年10月27日現在)、たった
2ヶ月ちょっとでこんなに暴落するか・・・。この時期行っておけば旅費も半額まではいかないが、相当安くなっただろうに。

@パース 38.02L 54.56豪ドル(1.435A$/L)
Aエアーズロック 47.61L 86.84豪ドル(1.824A$/L) 
Bブリスベン空港 54.31L 77.07豪ドル(1.419A$/L) 

合計 218.47豪ドル、23,813円(139.94L)(日本円は、1豪ドル=109円で換算)1L=170.2円という驚異的なガソリン価格!
ちなみに1豪ドル57円で換算すると12,453円(1L=89.0円)。つくづく行く時期を誤った・・・。


【旅行記】
今回もスターアライアンスのマイルで行く旅。早めの手配をしようということで、5月頃から行き先を検討した。かなりのマイルがあるので、いけ
る範囲をいろいろと検索していくと、ケニア、ネパール、ノルウェーなどが候補にあがったものの、南半球に行ってみようということでオーストラリ
アに決定。オーストラリアは冬になるがそれほど寒くないということもあった。昔からパースに行きたくてあこがれていた街であったので、シンガポ
ール経由でパース入り。そして、国内はパースからエアーズロック、そしてブリスベンまで横断し、ブリスベンからシンガポール経由で帰国という
ルートにした。マイルの威力はすさまじい、1人6万マイルでオーストラリアを往復できる。


8月15日(金)
今回は久しぶりに関西空港から出発だ。夏の旅行としては、3年前にエアカナダで出発して以来だ。7時前に起きて8時過ぎのはるかで関
空へ。もうすぐ関空到着というところで人身事故があり、しばらく止まっている。動き始めたと思ったら、りんくうタウンで南海電車に乗り換えと
なった。それでも予定より20分程度の遅れで関空到着。先が思いやられる。手続きをすませ11時前に飛行機に乗り込み離陸だ。シンガ
ポール航空は機材もサービスもいいので好きだ。しばしシンガポール航空の旅を楽しむ。

シンガポールまでは6時間弱で到着。パース行きの飛行機の出発まで2時間ちょっとしかなかったが、せっかくなのでマーライオンを見に行っ
た。タクシーで飛ばすこと30分弱で到着。ここは去年、南アフリカからの帰りに寄って以来の2回目だ。対岸のカジノの建設も進んでいる。
前回は早朝だったため人がいなかったが、今回は昼間でかなりの人がいる。中国、韓国、台湾などいろんなところから集まっている感じだ。
観光もほどほどに、すぐに空港に引き返す。18時にはイミグレを通過でき、飛行機に乗り込んで後はパースに向かうだけ。
 
(左)関空からシンガポールまでの機内食。うなぎがおいしかった。 (右)チャンギ空港の第3ターミナル。新しくてとても綺麗だった。

パースに着いたのが0時前。シンガポールからパースまでは4時間40分だ。日本とシンガポールは1時間の時差があり、シンガポールとパース
は時差がないため、日本より1時間遅い。だから日本時間だと1時に到着ということだ。日本を朝出発して、シンガポールでマーライオンを見
て、その日にパースに着くんだから近いものだ。深夜にもかかわらず、多くの人がいた。やっぱりこっちは冬、コートを着ている人もいる。空港
内で飲み物を買って外にでてみると、確かにひんやりする。そりゃ冬の夜だから寒いか。その後、タクシーに乗って宿泊先のバースウッドへ。
15分ぐらいでホテルに到着。南半球最大のカジノがあるというホテルというだけあってとてもでかい。チェックインして、3時に就寝。さすがに疲
れた。
 
(左)寂しい感じの夜のパース空港。寒い。  (右)ホテルのインターコンチネンタル・バースウッド。喫煙するにはいちいち1階に下りる必要があった。


8月16日(土)
昨夜遅かった分、朝はゆっくり寝た。起きたのも11時。ホテルの窓から見る景色は綺麗だ。スワン川を挟んで対岸にパース市街が見える。
思わず川沿いを散歩したくなった。ホテルの裏に行くと川沿いに行く道がある。そこを散策する。川沿いには、遊覧ヘリコプターがあり、川沿
いはジョギングしている人たちがいる。とっても気持ちいい!1時間ぐらい散策する。何故か川の水が少し赤い。なんでだろうか?

昼過ぎになって少し暖かかったので、プールで泳ぐことにした。でも、オーストラリアは真冬、さすがに外のプールは寒い。よって、室内の温水
プールで泳いだ。何人か欧米人が泳いでいる。でも、ちょっとだけ外で泳いでみようかと思い、プールに入ってみたが、さすがにチョー冷たくて
寒い。1分もつからないうちにジャグジーに走った。
 
(左)川側からホテルを臨む。入り江もあり散策すると気持ちいい。 (右)チョー寒かった外のプール。

この日は特に予定も立ててなかったが、その後、街に行ってみることにした。レンタカーもないので、タクシーで街に向かう。とりあえずパース駅
近辺が中心だろうということで駅までいった。少し歩くとショッピングができる通りがあったので、そこを歩く。オーストラリアは紫外線が強いの
で、とにかくサングラスを買いたかった。あまりいいものがなかったけど、その中でも一番のものを買った。為替レートの関係もあって5千円近く
した。そして、ショッピングモールのようなところで遅い昼食をとる。すしがあったので、来て早々だが日本食を食べた。その他にも中華の焼き
そばがあったので食べてみたが、味も濃くてかなりいけた。

その後、スワン川まで歩いてみる。パースは綺麗な街と聞いていたけど、そのとおりだ。芝生がある公園からオフィス街を見ると、とても綺麗だ
った。トトロの猫バスのモデルになったと言われる路線バスも見れたし、スワン川沿いの綺麗な公園にもいけたし、そこそこ満足。さて、明日
からどうしようか、ということでピナクルズに行くためにレンタカーを借りる必要がある。3日後にエアーズロックに飛行機で行くため、パース空港
までタクシーで行き、そこで借りることにした。予約してなかったが、運良くハーツで借りることができた。その後、ホテルでのんびり。夏の休暇を
楽しんだ。
 
(左)これが猫バス。フェイスが可愛い。 (右)スワン川近くの公園。芝生の上を歩くのは気持ちいい。


8月17日(日)
この日はピナクルズへ向かう。パースから遠いこともあって8時前に出発だ。パースの街はそれほど大きくなく、少し走ると郊外になる。ワイン
バレー辺りを通るとワイン畑ばかりある。このあたりでゆっくりとワインを楽しむのもいいかもしれない。と思いつつ車をどんどん走らせる。ワインバ
レーを過ぎると、ほとんど人家がなくなる。アメリカのドライブでもまばらに人家があったものだが、さすがに人口が少ないオーストラリア。しか
も、西オーストラリアはさらに人口が少ない。まったくと言っていいほど人が住んでいる気配がなくなる。食料やら飲み物を買ってなかったの
で、次の街を逃すわけにはいかない。
 
(左)乾燥しているため火事が多い。これは火事の危険度をあらわす標識。 (右)今回の相棒、トヨタのカムリ。スポーツタイプで走りがいい。

86Kmほど走るとGinginという街があった。幹線道路から少し中に入ったところにこじんまりとした街になっている。ここに住んでいる人たちは
何をして暮らしているんだろう、と思ってしまう。店らしいものがなかなかなかったが、ようやくスーパーマーケットを見つけた。ここで、パンやらお
かし、飲み物などを大量に買った。そしてトイレもすませ、再びピナクルズへ向かう。しかし、遠い。なかなかつかない。途中、休憩していたこ
ともあったが、パースから4時間近くかかって、ようやくナンバン国立公園の入り口に到着した。パースからは260Kmだ。少し時間がかかりす
ぎたか・・・。
 
(左)Ginginのスーパーマーケット。こじんまりしている。 (右)トレーラーが脱輪中。こんなところで脱輪とは、作業が大変そうだった。

 
(左)ナンバン国立公園への分岐点。ようやく到着という感じ。 (右)この道をまっすぐ行けばナンバンに行ける。

ナンバン国立公園のゲートで入園料10A$を払い中に入る。残念ながら、ビジターセンターは工事中で資料などを見ることはできなかっ
た。アメリカでは国立公園でジュニアパークレンジャーがあって、子どもたちも楽しむことができるものの、ここはなさそうだ。そのまま車で入って
いくと、ピナクルズ特有の景色が見えてきた。黄色い世界で、地面から不思議な形の岩のようなものが突き出ている。ゆっくりと車で進みな
がら、好きな場所で止まることができる。何回か止まりつつ、おりてかくれんぼをして楽しむ。なかにはノッポな岩もあって、そこに上ったりして、
とても楽しかった。ここは、オーストラリアでも、3大がっかりと言われているらしいが、そんなことはなく、とても楽しむことができた。ただ、ドライブ
コースは意外に短く、まだまだあると思っていたけど、すぐに終わった感じだ。それでも、1時間30分近くピナクルズで遊ぶことができた。
 
(左)不思議な形の岩だらけ。大きなものは3mを越えるものもあった。 (右)展望台からはインド洋も見える。

そして、もうひとつ行きたい場所があった。それは、白い砂丘だ。ツアーで行くと、ピナクルズの奥にある大きな砂丘に4WDで入り、車ごと砂
すべりするような場所もあるらしいが、今回は普通車なのでそれはできない。仕方なく、ピナクルズ周辺で、砂丘があるところを探す。する
と、海岸沿いの普通車でもいけそうな未舗装道を走っていると白い砂丘が見えてきた。路肩で止めて少し歩けば砂丘だ。行ってみると、
誰もいなくて貸切り状態。上から砂すべりを楽しむことができる。それにしても、とても細かい砂で、真っ白でとっても美しい。目が痛いぐらい
だ。少し奥に行くと、ピナクルズも大きな砂丘も見え、何よりもインド洋が綺麗に見える。何もないこの砂丘で、結局1時間30分ぐらい砂遊
びで遊んでいた。

そうこうしているともう15時。お腹も減ってきた。近くのCervantesという街に行ってみる。とても小さい街だが、ベストウェスティンもある。そこ
で、スーパーに寄ると近くにハンバーガー屋があった。そこは、初老のおっちゃんが1人でやっている店だ。注文してから作ってくれるが、そのハ
ンバーガーがとっても美味しかった。ピザも食べて、とってもご満悦。こんな小さな街で、こんな小さな店でも、おいしいものはおいしい。お客も
そこそこ入っていた。とても得した気分だ。もう時間もないので、その近くのインド洋で海を見て、夕陽が綺麗な展望台に寄ってから、パース
に帰ることにした。朝は、あわよくばもっと北まで行きたいと思っていたが、ピナクルズまででも相当の距離がある。オーストラリアの地図を見て
いる限りは近そうだが、ひとつの街からひとつの街までが遠すぎる。あまり遅くなり、真っ暗になるのも嫌だったので、18時前にはピナクルズを
出発した。
 
(左)名も知らない砂丘。白い砂がとても美しい! (右)Cervantesのハンバーガーの店。ほのぼのとしてこじんまりしたいい店だ。

それでも、走り始めるとすでに暗くなってきた。道端の電気なんかありゃしない道だ。そこをひたすらパースに向かって走る。カンガルーは夜行
性で、光を見ると寄ってくるために、道端には、可愛そうにも車にはねられたカンガルーが死んでいる。ガスが半分になったので、Catabyとい
う街でガソリンスタンドによる。すると、大型バスがやってきて、降りてくる人みんなとってもハイだ。絶対に薬をやっている人じゃないか、と思う
ぐらいハイ。後で聞いた話では、オーストラリアは薬をやっている人が多いらしい。その人たちも絶対そうだと思った。何もないのに、すれ違い
ざまにハイタッチをするのは、絶対に変だ。からまれないうちに、早々に立ち去る。結局、パースのホテルに着いたのが20:30。総走行距離
が563Kmだったから、ピナクルズ往復だけでも相当の距離があった。オーストラリアのまっすぐな道の500KMだから、それほど疲れてはいない
ものの、さすがにちょっときた。オーストラリアの大自然の一部と広大さを感じた日だった。
 
(左)夕陽スポットのMolah Hillという展望台から。ここからはインド洋と、大平原が見える。火事らしき煙が3本ほど上がっていたのが気になった。
(右)ジャンキーと思われる集団がバスから降りてきたガソリンスタンド。街がない分、こういうところには多くの人がいた。


8月18日(月)
パース周辺にはいろいろと見どころがある。ツアーでよく行くのがウェーブロックであり、それからさらに先に行くとエスペランスというとっても綺麗な
海もある。エスペランスまでは無理としてもウェーブロックは行きたかった。しかし、片道500Kmほどあるらしく、ピナクルズドライブで疲れていた
こともあるし、見どころがウェーブロックしかない、ということもあり、ロットネスト島に行ってサイクリングすることにした。

パース市内からも船があるが、車でフリーマントルまで行く。30分程度で着き、そこから船で島に渡る。昔、上司にパースの沖合いにとっても
綺麗な島があると聞いたことがあり、そこにいけるんだと思うと少しワクワクしてきた。12時に乗船ししばし船旅。しかし、最初は港近辺だっ
たので揺れなかったが、さすがインド洋、外海に出た瞬間、とっても揺れ始めた。かなり波は荒い。冬の海だからかもしれない。だんだんと船
の中の様子が変わってくる。さっきまでニコニコしていたおばちゃんも、気分が悪くなってきたのか、無言でじっと前を見ている。若いカップルも
男性がおろおろして袋をとってきて、その瞬間に女性のほうがおもむろに吐き始めた。気持ちワリーと思いながらも、景色を楽しむ。船に乗っ
て1箇所港に寄り、ちょうど1時間ほどでロットネスト島に到着。船の中の雰囲気から逃れられるのがほっとした。
 
(左)フリーマントル。ここをまっすぐ行けばフェリー乗り場にいける。 (右)思っていたより結構揺れた。

さすがに美しい海、そして港だ。桟橋で下りてとりあえずビジターセンターに行ってみる。思ったより大きな島だ。サイクリングもいいが、汽車が
あったのでそれに乗ることにした。少し歩いて乗り場に行ったが、ビジターセンターで切符を購入することがわかった。引き返して買う気力もな
く、近くにあったサイクリングで自転車を借りる。店内にはところ狭しと自転車が並んでおり、おっちゃんが選んでくれた。そして、海岸に向かっ
て出発だ!
 
(左)港でかもめとこんにちは。海が綺麗だ。 (右)ロットネスト島の全体像。奥まで行くと結構遠い。

港からそれほど遠くないところの北に海岸がある。そこを目指して走る。するとだんだんと海が見えてきた。少しの坂を上りきると、インド洋が
見えてきた。しかも、とても美しい海岸だ。灯台もあるし、海も綺麗、そして白い砂浜だ。しばし、そこでぼーっとする。その後、海岸に沿って
西に行ってみた。すると、同じように美しい海岸がいくつか続いている。別荘地帯もある。バルコニーからは、綺麗な海岸が見えている。こん
なところでのんびりするのは幸せだろう。そうこうしているうちに、フェリーの時間が近づいてきた。とてもじゃないが一周どころか半周も無理だっ
た。島の中央部分に向かっていると、湖があり、その湖畔の道から港に向かう。とても気持ちいいサイクリングだった。
 
(左)北側にある海岸。灯台もあっていい感じ。 (右)湖沿いの道から。湖もとても綺麗な水だ。

 
(左)これがクオッカ。ネズミと間違えてロットネスト島と名がついた。可愛いが近寄りがたい感じがする。 (右)海岸沿いの別荘地帯。

サイクリングで疲れたのか、16時にフェリーに乗って座ると同時に寝ていた。起きるとそこはフリーマントル。到着すると17時で、そろそろ暗くな
ってきた。せっかくだからフリーマントルの街を散策する。まずは、寒かったのでコーヒーを買う。ここは、ぶらぶらとショッピングをする地域である
が、夕方遅くになったので店があまり開いておらず、早々に立ち去った。パースのホテルに帰る途中、市街地を通ったので、観光名所になっ
ている造幣局によってみた。中には入れなかったが、ライトアップして美しい。パースは夜の街も、なかなかのものだ。

その夜、パースの夜景を見るためにキングスパークに行ってみた。かなり大きな公園で、木がうっそうと繁っている。戦没者のための慰霊塔も
ある。車で公園内に入ると、夜景が見えるスポットがすぐにある。沢山の車で来ていて、散策している人も多い。少し寒かったものの、パー
スの夜景はすばらしい。2時間ほどぶらぶらしながら、写真撮ったりして過ごした。これがパース最後の夜だった。
 
(左)パース造幣局。記念の貨幣を作ってくれるようだ。 (右)キングスパークから見たパースの夜景。美しい!


8月19日(火)
4泊したパースともお別れ。この日は旅のメインとも言うべきエアーズロックに向かう。最初、パースからエアーズロックまでドライブで行こうと考え
たが、無謀ということがわかった。単純に計算すると3日ほどかかるし、途中は舗装されているのかどうかわからない道だ。でも、パースで乗っ
た運転手と話していると、エアーズロックまで車で2日ほどで行ったそうだ。ベリータイヤードだったらしいが、いけるんだと思って少し後悔。

最後のパースということで、朝早く起きて南下した。しかしあいにくの雨模様。途中までは朝焼けやら虹やらがでてとっても気分もよかったの
だが、途中から大雨。結局、Mandurahという街まで行って引き返した。さすがに冬の雨では寒い。その街でコーヒーを買ったらとってもおいし
かった。途中、晴れていたら綺麗だろうなという海岸線も走るが、視界もよくないしとても残念。いったんホテルに帰り、荷物をつめて出発。
最後のパースということで、昨夜に続きキングスパークにもう一度行ってみたが、雨のためイマイチ。その後、黒鳥がいるというモンガー湖に行
ってみた。小さい黒い鳥がいたので、これがそうか、と写真をバシバシ撮っていたが、後でぬっと大きな鳥がでてきた。紛れもなく、そっちが黒
鳥だ。でも一羽しないなくて、その鳥の写真をバシバシ撮る。これで、パースにも未練はなくなった。その足で空港へ。
 
(左)Mandurahに向かう途中の虹。かなり大きく見事な虹であった。 (右)モンガー湖の黒鳥。これ1羽しかいなかった。

空港前にオーストラリアではじめての給油をした。いつものように子ども達も一緒に給油していたが、レジのほうから放送で何か言ってる。し
かもガスがでてこない。かなりうるさく何か言っているが、その後、店員がでてきた。すると、子どもは危ないから車に入れておけ!といわれた。
確かにそうだ。この時点でかなり時間がなくなっていた。モンガー湖に行くのにかなり迷ったこともある。急いで空港に行き、レンタカーを返却
し窓口に行く。すると、搭乗口がわからない。最初、モニターに書いていたところは、検査場の外だと言われる。右往左往であっちこっちで搭
乗口を聞いたが、みんな言うことが違う。最後に聞いた人はカンタスの人で、その人の言うことがあっていた。急いで再び荷物検査を行い飛
行機に飛び乗ったが、嫁が携帯を忘れた!と騒ぎ出す。もう、遅いって、ということで手荷物検査場に忘れたまま出発。

カンタスに言っても、手荷物検査場の人は航空会社の人ではないので当然ダメだ。後日談だが、その後、エアーズロックやらゴールドコース
トでいろいろと手配して、各ホテルの日本語担当にえらい迷惑をかけて、そして奇跡的に何週間か後に日本に送られてきた。パースの空
港の忘れ物センターの人も、いかにもオーストラリア人で、のんびりしている。それでも、ほんと奇跡に近いぐらいで日本に送られてきた。パー
スの荷物検査場から、エアーズロックのホテルの日本人担当の方へ、そして日本へと送ってもらった。エアーズロックの担当女性、ほんとにい
い人で、助かった。ありがたいものだ。

そして飛行機は2時間でエアーズロックに到着。さすがにでかい国だ、パースをエアーズロックとは1.5時間の時差がある。途中からは、殺伐と
して荒野になる。赤い土が見えてくれば、エアーズロックまでもうすぐ。座席が失敗したのか、エアーズロックが見えない左側だった。着陸する
ときも、真っ赤な土のなかに入っていく感じだった。17時すぎに到着し、でるとすぐにハーツのカウンターがあった。丸いおねえちゃんが待ってい
てくれて、すぐに手配できた。荷物をピックアップして、すぐに車に乗り込み、エアーズロックに直行だ。夕陽を見るにはちょうどいい時間。
 
(左)いかにもという感じになってきた。荒涼とした大地だ。 (右)コネラン(エアーズロック)空港。こじんまりしている。でも、雰囲気があって気に入った。

空港からビレッジを通り越して、公園内に入る。ゲートでは1人25Aドル支払うが、そのチケットは3日間有効。ちょうどいい。待望のエアーズ
ロックが見えてくる。これがかの有名なエアーズロックだ!その景色を楽しみながらサンセットポイントへ。空港から40分ほどかかった。行くとす
でに多くの人がスタンバッている。中には車の上にあがって大きなカメラを抱えている人がいる。ポジションをキープして、しばし待つ。だんだん
と寒くなってくると同時に、めちゃくちゃ綺麗になってくる。夕陽が沈む瞬間、ほんの数秒だと思うが、とても赤くなる。その光景を目の当たりに
できた。あー、ここに来てよかった、と感じた瞬間だ。その後、ホテルにいきチェックイン。環境にも配慮しているというセールを使った、セール
ズ・イン・ザ・デザート・ホテルだ。フロントには多くの日本人がいる。ツアーでよく使われるホテルなのだろう。手続きをしていると、横で日本人
がなにやらもめていた。ツアーもよしあしだ。部屋は大きなバルコニーもあって最高。この日はホテルのレストランで食事をとり就寝。
 
(左)わくわくする瞬間。平原に忽然とあらわれる。 (右)チョー美しい瞬間。いい感じで写真も撮れてご満悦。


8月20日(水)
エアーズロックに来たからには朝陽の岩も見てみたい。ということで、6時過ぎに起床。ビレッジといってもここからポイントまで25Kmほど離れて
いる。6:30にホテルを出発して、7時ごろに到着。すると、岩はまだ暗くこれから朝といったところ。内陸の砂漠地帯であり昼間は暑いぐらい
だが、さすがに冬ともなると朝晩はかなり寒い。車の気温計は5度になっていた。それでも大勢の人たちが来ており、なかにはジャケットを着
ている人もいた。寒い中、じっと待っていると、徐々に岩が明るくなってくる。朝陽のラインが入り始めたらもうすぐだ。徐々に赤くなっていき、
夕陽と同じぐらい赤くなってきた。ビューポイントで見ていたが、一番端っこにいると、オルガも小さく見える。しかも、このビューポイントの端っこ
からしかオルガが見えない。このポイントは岩と近すぎて全体像がカメラに収まらないので、せっかくなのでオルガと月を入れて岩を撮影する。
 
(左)朝陽のエアーズロック!右下にカタジュタ(オルガ)が小さく見える。 (右)望遠で撮影したカタジュタ(オルガ)。

何度も撮影するが、どの時間が最も赤かったのかはわからなかったものの、しばらくの間、かなり赤く染まっていた。ツアーで来ている人が多
く、真っ赤で絶頂期というときに、半分近くの人たちが帰っていった。ツアーなので朝食などの時間もあるのだろう。可愛そうにと思って、しば
し見とれていたが、気付くと一人だけになっていた。その頃はすでに朝のエアーズロックの色をしていた。45分もいたのでかなり寒かったが、ほ
んとに美しいものを見れて幸せだった。その後、ロックを一周する道を運転し、ところどころで写真を撮っていたが、路肩で止まってはいけない
エリアもある。そこで写真を撮っていると、パトロールの人に注意された。ホテルに帰ったのが8:15。寒さのあまり、すぐにふとんに入ると、12時
まで寝ていた。
 
(左)サンライズポイントから少し走るとこんな形になる。 (右)さらに奥に行ったところ。

昼過ぎにビレッジのスーパーによってから、今日の目的であるエアーズロック登頂に向かう。13:20に岩の下に到着したが、今日はラッキー
なことに登頂が可能だ。ガイドブックによると、天候の関係で年間で100日程度しか登れないとあったので、ほんとにラッキーだ。ただ、この岩
は聖なる岩だ。登り口に看板があり、登るのは危険で、これまで突風にあおられて落ちて亡くなった方もいる、などと書いており、暗に登る
なと書いてある。ガイドブックにもそんなことがかかれてあった。しかし、アボリジニには申し訳ないと思いながらも、せっかくここまで来たんだから
と、登ることにした。と思っていたら、子どもたちはもうすでにかなり登っていた。これこれ、ということで急いで後を追っていった。6歳の息子は
身が軽いのもあるし、高さに恐怖を覚えていない年齢なので、どんどんと登っていく。でも、風が吹けば危ないので、それにおいていかれない
ように、ついていく。
 
(左)公園の入り口。 (右)登り口にある看板。ほんとに登っていいの?って感じで注意事項が書いている。

途中まで登って、ふと下を見てみると、これまたかなり急勾配で、しかも思っていたより高い。そもそも、岩なんだから登りやすくはなっておら
ず、すべることもある。登るにつれて、だんだん風も強くなってくる。とても不安になってくるが、なんとか奮い立たせて、我慢して登っていく。
息子があまりにもどんどん行くので、途中、怒りながらも登る。左右を見ると、45度ぐらいの角度で景色が見える。チョー怖いと思いながら
も、ようやく、鎖がないところまで登ることができた。ここまでくれば、距離で3分の1、高さで3分の2だそうだ。急いで登ったし、日差しもきつい
こともあって、胸がとても苦しかった。水を飲みながらしばし休憩する。でも、しんどさは治らず、もうここで止めようかと思い、横になって少し
寝た。寝てる間、下りてきた女性から、大丈夫?などと声をかけられる。
 
(左)まだまだ途中。この辺りで登るのを止めようかと何度も思った。 (右)鎖部分を登りきったところ。カタジュタ(オルガ)もみえて景色は最高!

少しおきてみると、なんとか元気も回復したので、頂上を目指すことにした。そこからは、急なところはないものの、とにかく長い。岩なのでご
つごつしているので、歩きにくい。反対側が見えてからも、延々と歩く。そして上り始めて1時間30分、ようやく頂上に到着!達成感がなん
ともいえない。思い思いにくつろいでいるが、とにかく日本人が多い。日本人通しで写真を撮り合ったりする。見渡す限りの大平原を堪能し
つつ、こんな大きな大陸の真ん中の、しかもでっかい岩の上にいるんだ、とあらためて思う。20分ほど休憩した後、下山だ。下りるのはやは
り楽だ。すたすた歩き、登りで苦戦した鎖部分も、高さになれたのか、あまり怖くもなく、余裕で下りることが出来た。頂上から1時間ちょっと
で下りることができた。聖なる山へ登ったことにお詫びしながら、安全に下りれたこと感謝だ。車の温度計では25度。朝とは20度も違うし、
運動したこともあり、かなり暑く感じた。登ったという達成感だけで、もう満足。脱力感から、その後は何もする気せず、ホテルに一旦帰る。
 
(左)もうすぐで頂上だ!振り返るとカタジュタ(オルガ)が見えた。 (右)頂上到着!日本人が多い。一番上を表す碑もある。

夕方はオルガの夕陽を見に行った。オルガもかなり遠く、ホテルからは50Kmもある。延々と荒野の道を走りようやくオルガに到着。ここにも、
大勢の人がいるが、バーベキューを同時に楽しんでいるようだ。18時すぎに着いたが、すぐに赤くなり始め、18:45にはもう暗くなった。タイミ
ングとしては、ちょうどいい感じだった。そしてまた、同じ道を帰ろうとするが、オルガの近くに、西オーストラリア州に向かう分岐点がある。その
道を少し見ると、舗装している感じではなく、赤土のままであったが、無精に走りたくなる。今回はもちろん無理であるが、いつかは4WDで
走ってみたいと思った。ただ、州境まで250Kmほどあるし、パースまで行こうと思えば、どのぐらいあるのか見当がつかない。そんなことを思い
ながら、その日はホテルでゆっくりと過ごした。
 
(左)カタジュタ(オルガ)へ向かう分岐点 (右)真っ赤なカタジュタ(オルガ)!エアーズロック(ウルル)と同じようにとても赤くなる。


8月21日(木)
エアーズロック2日目。特にやることも決めてなかったが、カタジュタ(オルガ)でトレイルを歩くことにした。しかし、朝から風が強い。ゲートに行
くと案の定、この日はエアーズロックの登山は閉鎖と書いていた。エアーズロックをバックミラーに見ながら、カタジュタに向かう。カタジュタに近
づいたころ、ビューエリアがあったのでいってみた。カタジュタは大小36の岩からなっている。その様子がよく見える場所だ。観光客が入れる場
所は、その一部だけだ。しかし、ビューエリアでも風がビュービュー吹いているので、とても寒い。しかも、駐車場の周りが火事で焼けた跡があ
る。乾燥しているので、野が焼けるのが多いのだろう。
 
(左)展望台に向かう途中。一面焼けていた。 (右)展望台からみるカタジュタの一部。岩群が長くて収まらない。

トレイルは2つあるが、風の谷に向かうトレイルにした。駐車場を出発したのが12:45。車の気温は15度と少し寒い。しばらくはなだらかな道
が続くが、だんだんと急な坂になってきて、岩や石がごろごろしている。日差しは強いので歩いていると、暖かくなってくる。大きな岩を横に見
ながらどんどん歩く。天気もいいので、歩いている人もかなり多い。1時間以上歩いたところで、カリンガナ(Karingana)展望地が見えてく
る。最後は急坂だが、それを登りきると視界が広がる。大きな岩にはさまれた、わずか30mほどの空間だが、風の通り道になっているので、
とても風が強い。そして、ここが風の谷と言われているところだ。遠くにも小さな岩が見え、赤い岩肌と緑の草がまざり、とても不思議な空間
だった。歩いてきたので、そこで休憩していたが、風が強すぎるので15分ほどでその場を離れることにした。そこからさらにトレイルは続いてお
り、1周できるようになっているが、距離が長いので、来た道を引き返す。風の谷駐車場に着いたのが15:30だったので、帰りも1時間15分
ほどかかった。でも、ちょうどいい運動になって気持ちよかった。
 
(左)歩き始めてまもなく面白い岩がある。 (右)最初の展望ポイントのカル(Karu)展望地。石がごろごろしている。

 
(左)風の谷から見た景色。なんとも不思議な空間だ。 (右)奥に見えている変わった形の岩のアップ

風の谷からホテルに帰るとき、もうひとつのオルガ渓谷トレイルに寄ってみたが、こっちのほうが多くの人が歩いている感じだった。マウントオル
ガは標高1066mあるが、その真横を通るので迫力があるだろう。少し汗をかいたのもあり、ホテルに帰ってプールに入る。昼ごろには多くの
人が泳いでいるが、さすがに夕方はあまり人がいない。気温も20度ほどで、やはり寒いものの、水の中に入るとなんとか泳ぐことができる。浅
いところは1mほどだが、だんだん深くなり、2m以上になるプールだ。何度か往復で泳ぐ。17:30になり、さすがに寒くなってきた。プールから部
屋についていたジャグジーに移った。ジェットの泡がでて気持ちいい。ホテルライフを満喫だ。

その夜、ガソリンを入れるために街に行ってみることにした。エアーズロックリゾートにはホテルやキャンプ場、マーケットなどなんでもあるが、街
がどんなのか行ってみたいのもあった。リゾートをでて集落がありそうなところに行ってみるが、薄暗い部屋の灯りがあるだけで、ガソリンスタン
ドなどはない。そしてアリススプリングス方面に行ってみるが、街を出ると、まーーったく何もない。真っ暗な道が延々と続いているだけだ。15
分ほど走って、引き返すことにした。ほんとにこのあたりには、岩しかない、ということがよくわかった。リゾートに帰り、ガソリンスタンドでガスを
入れてホテルに帰る。最初からそうしておけばよかったと思う。リゾートには警察やら消防もあるので、この中が村になっているのだ。こうしてエ
アーズロック最後の夜が終わる。
 
(左)ホテルのプール。朝撮影したので寒そうだ。 (右)リゾート郊外にある標識。100Km単位だ。


8月22日(金)
エアーズロック最後の日。朝の飛行機で東海岸に向かう。最後だし朝陽を再び見に行った。この日も気温は4度。とっても寒い。2日前は
サンライズポイントに行ったので、今度はそこから少し離れた奥で見ることにした。この日も多くの人が来ている。ポジションを確保するのに一
苦労だ。エアーズロックは見る角度によって、まったく形が違う。今回はかまぼこ型だ。寒さに耐えながら見ているが、どうも雲がかかっている
みたいだ。思っていたよりも赤くならずにがっくり。これでエアーズロックともお別れだ。その後、ホテルに帰り出発の準備をする。パースでなくし
た携帯電話の手続きでお世話になった、日本人スタッフにお礼をいって空港に向かう。コネラン空港には10分ほどで到着し、手続きしよう
とするが、間が悪いことにバスがついてしまった。搭乗手続きには長蛇の列。10:05のアリススプリングス行きだが、あと30分ぐらいしかない。
少し焦るものの、この時間はこの便しか出発しないので、積み残しはないだろうと少し安心。出発15分ほど前になんとか手続きが終わり、
飛行機へ。この乾燥した砂漠地帯を離れるのは寂しい感じだ。飛行機に乗り込むときに、少しだけエアーズロックが見えたのは嬉しかった。
 
(左)朝陽のエアーズロック。かまぼこだ。 (右)アリススプリングス到着。エアーズロックからわずか45分。

この日の移動は大変だ。エアーズロックからまずはアリススプリングスへ45分ほどのフライト。そして、そこから2時間30分かけてメルボルンへ。
さらに、北上し2時間かけてブリスベンへ。ジグザグは飛行経路になったが、アリススプリングスからブリスベンへ直行便がなかったために、こう
なってしまった。エアーズロックを出たのが10時だったのに、ブリスベンに着くと18:35。もう真っ暗。この日は丸一日、移動になってしまった。中
央の乾燥した砂漠地帯から、緑が多い東海岸へ飛行機から様子がわかったのは面白かったが。ブリスベンでレンタカーを借りて、ゴールドコ
ーストへ向かう。約1時間ほどでゴールドコーストのサーファーズパラダイスへ。チェックインがすでに21時過ぎていたので、宿泊したマリオットに
入っている人気の紅花という鉄板焼きに行った。コックはエンターテイナーだ、面白い技を見せてくれながら、料理をしてくれる。しかも、その
料理がとってもうまい!子ども達も大満足だった。
 
(左)こんな干上がった湖がたくさんあった。さすが乾燥地帯、乾燥大陸!  (右)東海岸に近づくにつれて緑が多くなる。


8月23日(土)
荒野のなかのエアーズロックとは違い、緑が多く温暖なゴールドコースト。朝から気持ちいい。気候も抜群。朝早く起きてドライブに行ってみ
た。まずはホテル近くのビーチへ。8時過ぎだが多くの人が海岸を散歩している。海もビーチも空もとても綺麗だ。海岸をジョギングしたかった
が、ドライブすることにした。サーファーズパラダイスの海岸線を通り、南下する。ハワイかカリフォルニアかと思うような景色だ。海岸線も長く、
しかも美しい白浜だ。これだけ長い白浜というのも珍しいだろう。少し内陸に入ってみると、入り江がありそこにボートが停泊している。家の
前からボートに乗れる。ベランダでは家主が本を読んでいる。とても優雅な休日だ。その後、車で走っていると、道がだんだんとわからなくなっ
た。ガソリンスタンドによって、地図を購入。ようやくゴールドコーストの地図を入手できた。気がつくと3時間近くドライブしていた。
 
(左)ホテルからの眺め。低く見えるがQ1も見える(左から2番目の高いビル)。 (右)サーファーズパラダイス。ジョギングしている人が多かった。

 
(左)こんな別荘が欲しい! (右)カリフォルニアかと思うぐらいの景色だ。のどかな住宅街。

その後、ホテルに一旦帰り、もう一度、海にでた。今度は靴を脱いで海に入ってみる。水もとても綺麗だし、砂も気持ちいい。泳いでいる人
もいたが、波がきついのでほんとは遊泳禁止だ。でも、泳ぎたくなる気持ちがよくわかる。砂を掘ったりして、あっという間に時間が経つ。気が
つけば1時間30分も遊んでいた。その後、サーファーズパラダイスの中心部に行ってみた。昼食をとるためだが、適当な店がなく、結局、マッ
クにした。このマックは海沿いにあるため、カモメが入ってくる。入ってきたはいいが、なかなか出ることができない。足元に来たので、カモメを気
にしながら食べる。そして、ホテルに帰り、ホテルのプールに行ってみた。まだ14時過ぎなので20度ぐらいあって暖かい。ラグーンもあるし、流
れるプールもあるし、せっかくマリオットに泊まったんだから、プールで泳がないともったいない。夕方ぐらいまでプールで遊んでいた。
 
(左)どこまでも続く長く美しいビーチ。 (右)ここはホテルか?と思うようなプール。こっちは海水のプールで魚も泳いでいる。

夜は世界遺産になっている土ボタルを見に行った。ナチュラルブリッジというところで見れる。世界でも数箇所しか見れないところのひとつらし
い。ゴールドコーストを出発してしばらくは街を通るが、途中から真っ暗な道をひたすら進むことになる。かなり不安になったものの標識を見
るとあっている。それを信じて進んでいく。山の中になるので、動物もでてくる。ワラビーらしき動物も道端で発見した。走ること50Kmほど、1
時間弱で到着。着くと真っ暗だが、人は何人かいる。懐中電灯をもって歩くが、ほんと真っ暗。川沿いの細い道を歩くので、懐中電灯があ
っても危ない。気をつけて歩く。しばらく行くと、土の中で青く光る物体を発見。これがそうか、と思いつつ、どんどん進む。すると、洞窟になっ
ているところがあり、そこを入ると幻想的な世界が広がっていた。上の岩に無数に土ボタルが生息しており、プラネタリウムを見ているようだっ
た。しばし、見とれる。写真を撮ってみるが、普通のデジカメでは綺麗には撮れない。それが残念だ。しばし、宇宙空間を楽しむ。しかし、
帰り際、懐中電灯を土ボタルに当ててみると、少し幻滅。おしりが青く光っている、気持ち悪い生き物なのだ。蚊やハエの仲間の幼虫だか
ら仕方ないが、見なけりゃよかった。

1時間弱、土ボタルを堪能し、引き返す。サーファーズパラダイスに着いたのが21時前だ。おなかもすいたので、食堂が集まっているエリアに
行ってみた。日本料理、韓国料理などがあったが、韓国料理屋のおばちゃんに強引にひっぱられてそこに入る。そのおばちゃん、日本語も
堪能で、愛想もいい。しかも、頼んだものがすべておいしい。いい店に入ったものだ。日本料理ではラーメンもあってそそられたが、韓国料理
で満腹だ。こうして、ホテルに泊まる最後の夜が過ぎていく。
 
ホテルから見る夕暮れどきの景色。入り江には船が行き来しててとてもいい感じ。


8月24日(日)
いよいよ最終日!パースから始まり、エアーズロックを経由して、今はゴールドコーストだ。そしてこの日の夜についに帰国。いつも思うが、長
いようで短いのが旅行。最終日も楽しもう。少し遅い時間に起きて11時過ぎにチェックアウト。マリオットのフロントの対応はほんとよくって、
気持ちがいい。日本語を話せるスタッフもいて、今日帰国ですか?と気軽に話してくれる。ホテルマンの接し方でホテルの印象もかなり変わ
るものだ。

ホテルを出た後、まずはQ1に行く。ここの展望台は是非行ってみたいと思っていた。近くに行くと、とにかく高い。322.5mもあるんだから、そり
ゃ高いか。値段もそこそこ高く、家族全員で47Aドル(約5千円)。展望台への専用エレベーターの前には、世界でも有名な高いビルとの
比較をしている絵があった。パリのエッフェル塔やらニューヨークのエンパイアステートビルなどが書いている。当然、東京タワーぐらいあるかと思
っていると、ない。しかも、日本にあるビルなどはまったく書いてない。これだけ日本人が多く来るのだから、サービスで書いとけよ。77階を一
気に上がっていく。エレベーターはめちゃくちゃ早いが、不思議と耳は痛くならなかった。展望台に着くと、素晴らしい景色が広がっている!ガ
ラス張りということもあり、開放感があるのも迫力がある。思わずガラスのほうに寄っていこうとするが、高所恐怖症というのを忘れていた。すぐ
に我に返り、ガラスから後ずさりしてしまう。それでも、ゴールドコーストの大パノラマが見れる、この場所は最高だ。子どもたちのために、輪投
げゲームがあったり、お絵かきコーナーがあるのも嬉しいところだ。360度のパノラマを堪能した。
  
(左)見上げると首が痛くなる。 (中)北方面。ペニンシュラホテルがはるか下に見える。 (右)南方面。太陽の加減でこっちのほうが綺麗に見えた。

その後、日本人の間では有名な「山桜」という日本料理屋に行ってみた。カツ丼やらうどんやらを食べてみたが、濃いソースを使っていること
もあり、喉が渇く味だった。店内には日本人のほか、多くの客が入っていたので繁盛しているのだろう。満腹になったし、カランビンに向かう。
カランビンではコアラを抱けるので、楽しみだ。オーストラリアに来たのだから、コアラやカンガルーを見たいと思っていたが、カンガルーの死骸を
パースで見ただけで、生きたものは見ていない。サーファーズパラダイスから20Km、30分強で到着。
 
(左)中に入りたくなる看板だ。 (右)いきなりコアラが迎えてくれる。

カランビンは大変人気な場所だ。家族全員で120Aドルなので、これまた高いが、大勢の人たちがいる。中に入るとまずはコアラを見に行っ
た。すると、何頭ものコアラが笹を食べているではないか。そのしぐさがとても可愛く、ずっと見ていても飽きない。抱っこするのは後に行くとし
て、まずは見ることを楽しんだ。その後、奥に進んでいくと、ワラビーやカンガルーが野放しになっている。カンガルーは思ったより大きいし、少
し乱暴な性格なのでついつい警戒してしまう。でも、他の客はおじることなく餌をあげている。赤ちゃんを袋に入れているお母さんカンガルー
もいて可愛い。そして、アボリジニのショーをやるというのでそれを見る。5人のアボリジニが大迫力で踊っており、これまた最高。かなり興奮す
る時間であった。園内で走っている汽車に乗って入り口付近まで帰ると、次はインコだ。餌が入った器を持っていると、いっせいにインコが手
に乗ってくる。頭にものってくるが、フンを落としてこないか、気が気じゃない。そして、ついに最後はコアラの抱っこだ。コアラはとてもデリケート
なので、触る場所も限定される。それでいて、手のつめがするどいので、子どもは抱っこできない。立ち位置やポーズなどが決まり、ハイポー
ズ。自分のカメラでは撮影禁止で、園を出るときに写真をくれるというシステムだ。しかし、その一枚で15.95Aドルは少しぼったくりのような気
がする。それでも、カランビンは大満足できる場所であった。オーストラリアは固有種がいる大陸なので、動物園も面白いのかもしれない。2
時間30分という短い時間だったけど、かなり充実した時間であった。
 
(左)仲良く日向ぼっこ。 (右)少し見えにくいが、親子のカンガルー。袋に子どもが入っている。

その後、夕陽のビーチに行こうとしたが、道に迷ったこともあり、日が暮れてからのビーチになってしまった。北キラビーチ(Kirra)というサーフィン
で有名なビーチに行ったが、誰もいない。とても広い砂浜で、沈んだ夕陽を見ていると、旅も終わりなんだと実感。その後、サーファーズパラ
ダイスへ一旦帰り、土産を買い、そしてブリスベンへ向かった。21時に到着して、レンタカーを返却し、23時過ぎの飛行機に搭乗。ブリスベ
ンからシンガポールに向かう機内は超満員。シンガポールに早朝6時前に到着し、日本には翌25日の16時前に到着。気温は28度であ
り、それほど暑くなかった。なんでも、オーストラリアに行っている間に、涼しくなったようだ。
 
(左)コアラの写真の引換券。これを出口の売店にもっていけば写真と交換 (右)哀愁漂う北キラビーチ。旅も終わりだ。

今回は、オーストラリアを満喫できた旅で、とてもよかった。すごく乾燥しているので、肌がかなり荒れるし、喉もよくかわくが、日本人が大挙
してこの国に行く理由もよくわかる。美しい街のパース、荒涼とした大地のエアーズロック、青い空と海のゴールドコースト、どれもよかったが、
やっぱり、エアーズロックの荒れた感じが気に入った。次行くことがあれば、北部のダーウィンや、西オーストラリアの北部にシャークベイに行っ
て、もっと自然を満喫したい。でかすぎる国なので、今回は点だけだったが、もっと奥深いオーストラリアを感じてみたいものだ。

〜完〜


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