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ついにトルコ、そしてギリシャ!

【旅程】
2009年8月13日   関空⇒バンコク⇒(機中泊)⇒
8月14日 
⇒イスタンブール⇒イズミル⇒パムッカレ                        リュカス・リバー
8月15日 
パムッカレ⇒イズミル⇒イスタンブール                  ベストウェスティン・オベリスク
8月16日 
イスタンブール                               ベストウェスティン・オベリスク
8月17日 
イスタンブール⇒アテネ⇒メテオラ                              オルフェアス
8月18日 
メテオラ⇒アテネ                                    エレクトラ・パレス
8月19日 
アテネ⇒サントリーニ島                                   セオクセニア
8月20日 
サントリーニ島                                        セオクセニア
8月21日 
サントリーニ島⇒アテネ⇒イスタンブール⇒(機中泊)
8月22日、23日    ⇒バンコク⇒(機中泊)⇒関空
写真はギリシャ・サントリーニ島 イアの夕暮れ。

【旅行前】
知り合いにトルコ人がいるということもあり、いつかはトルコに行きたかった。そして今回は思い切ってトルコに行こう!ということで調べていたが、トルコといえば、カッパドキアだ。カッパドキアは素晴らしいという声はよく聞く。確かにそうなんだろうと思うが、写真を見る限り、アメリカ西部の風景に似ていると思い、それほど行きたい気持ちがわかない。トルコで最も行きたかったのが、パムッカレだ。石灰岩が山を覆っている光景というのは、世界でもあまりないのではないか。

そして、トルコまで行くのであれば、昔からの憧れであるエーゲ海に行きたい!ということで、イスタンブールからエーゲ海に行く方法を考えていたが、トルコとギリシャは昔戦争したように仲が悪いのか、イスタンブールからはアテネしか飛んでいないようだ(探せなかっただけかもしれないが)。トルコからエーゲ海に船で行く方法もあるが、それほど日程に余裕もない。どうしてもアテネ経由になる。それなら、アテネを見てみたいし、ギリシャ北部になるが、メテオラは必ず行きたかった。そこで、ギリシャメインとなるが、トルコはイスタンブールとパムッカレのみとし、後はギリシャに日程を割いた。

また、今回もスターアライアンスの無料航空券を使う関係で、タイ航空かトルコ航空になる。日本からイスタンブールに直行便があるが、あいにく無料航空券は空いてない。仕方なく、バンコクからイスタンブールまでを無料航空券とし、バンコクまでは格安で行くことにした。日本からの直行便で行くよりも安くはなったものの、バンコク経由ということで、日程的にはかなりのロスとなってしまった。まー、仕方ない。その限られた中で日程を組むことにした。

【今回のドライブ】
4回レンタカーを借りたが、走行距離は以下のとおり。
@イズミル空港 519.6KM
Aイスタンブール(アタチュルク)空港 155.8Km
Bアテネ 904.3Km
Cサントリーニ空港 75.9Km          合計 1,655.6Km

そしてガソリン代は以下のとおり。トルコはなぜ、こんなに高いのか!
@イズミル 9,357円(42.85L) @218.37円
Aイスタンブール 4,793円(21.58L) @222.10円
Bトリカラ(ギリシャ) 6,580円(40.21L) @163.64円
Cアテネ 5,600円(35.12L)  @159.45円
Dサントリーニ 2,562円(15L) @170.8L          ガソリン代合計 28,892円  平均@186.87円


【旅行記】
8月13日 関空⇒バンコク⇒イスタンブール
今年は関空から出発。バンコク経由にすると、関空からいけるので楽といえば楽だ。いつものはるかで関空へ向かう。関空からバンコクまでのタイ航空(TG)は2便あって、早い便がマニラ経由、次の便がバンコク直行便となる。当然、直行便で予約しているが、自分で作った予定表には何故かマニラ経由の時間を書いていた。家を出発するときも、その時間だと思い込んでいたので、関空についたとき、カウンターでこの便は違います、と言われる。あれ?と思いつつ、TGのカウンターに行くが、その時点で時間を間違っていることに気付く。10:25発だと思っていたのが、11:45発だったのだ。遅い便であれば、もう少し家を遅くにでてもよかったのに・・・と思うが後の祭り。仕方なくうどんを食べたり、TGラウンジでのんびりしていた。TGは機材はまずまず新しいし、航空会社の評価でも高い位置にあるので、好きな航空会社ではある。機内食もおいしいし、快適に5時間30分のフライトを楽しんだ。

タイと日本の時差は2時間。バンコクに着いたのが15時だ。イスタンブール行き飛行機が0時前で時間がかなりあるので街にでることにした。バンコクの空港は何回か利用しているが、街を観光するのは初めて。スワンナプーム空港から街まではバスで行くことにした。しかし、50分ほど待ってようやくバスが到着し、しかも、街までいくのに1時間以上かかった。渋滞地獄とは聞いていたが、確かにすごいものがある。鉄道を作っているようだが、今年の12月に空港まで開通するようだ。街に着いたのが18時過ぎだ。とりあえずチャオプラヤ川沿いに行ってみた。ただ、排気ガスがすごいし、川はとても汚いしで、何もやる気が起きない感じ。子どもが船酔いするので、船にも乗ることができず、仕方なくプラプラと歩くだけになってしまった。だんだん暗くなってきたので街は美しくなってきたものの、蒸し暑いし空気悪いしで、早々に空港に行くことにした。ほんとうはワットアルンでも見たかったのだが、それほど気力もなし。19:30にタクシー乗って空港へ向かった。タクシーはとても快適で1時間弱で到着。しかも、バスが300バーツしたのに、タクシーは260バーツでタクシーのほうが安い。なんで!?
 
(左)バンコクらしい風景になってきた。空港バスから撮影。  (右)王宮前広場の周りは渋滞地獄。ただ、ワット・プラケオはライトアップで綺麗だった。

再びスワンナプームで出国手続きをしてトルコ航空(TK)の手続きをする。少しおなかがすいたのでラーメンを食べるが、あまりうまくなかった。そして23時過ぎに搭乗した。トルコ航空はもちろん初めてであるが、さすがスターアライアンスだけあって、中は綺麗だ。確か最近加盟したばっかり。そして、タイ航空に負けないぐらいの機内食で、とてもおいしく食べることができた。機内食を食べたら、後は寝るだけ。体力を蓄えるためにも、そして仕事の疲れをとるためにもしっかり寝た。よく寝たな〜と思ってふとモニターを見ると、イラン上空だった。大丈夫と思いつつも、イラクやイランの上空となると緊張してしまう。ミサイルが飛んでこないことを祈る。そうこうしているうちに朝食が出てきて、トルコ上空となり、イスタンブールが近づいた。予定では朝6時着だったはずだが、何故だかとても早い。そしてなんと4:45頃には到着していた。1時間以上も早くなることがあるのか?それとも、予定がそもそも甘く見積もっていたのか。昼間であれば早く着けば嬉しいのだが、6時着にあわせてイズミル行きの飛行機を予約しているため、早く着きすぎるのも困る。仕方なく、アタチュルク空港の国際線と国内線の間にある通路部分で1時間以上時間を潰すことになった。そこで待っていると、日本からの直行便が到着したのか、日本人団体客がぞろぞろ通る。
 


8月14日 イスタンブール⇒イズミル⇒パムッカレ
トルコ国内線は格安航空戦争が起きているようだ。旅行者にはとてもありがたい。いろいろと調べた結果、6時に着いたら一番便がよかったペガサス航空を手配していた。この航空会社、なんと、1人1万円もしない安さだ。イズミルまでは1時間のフライトなのだが、かなり安い。受付の対応もとてもいいし、気に入った航空会社だ。ただ、旅行者には格安戦争はありがたいのだが、経営的には大丈夫かな、などと心配してしまう。まー、何はともあれ9時にイスタンブールを出発した。途中、エーゲ海を通ると思い、窓際を予約していたが、それが正解。とても美しい海を見ながら、イズミルに行くことができた。しかも、飛んでいる時間はわずか40分ほどだ。その間、機内で有料のコーヒー(4トルコリラ)を飲みながら、エーゲ海を見るという優雅な時間をすごせる。

イズミルに到着した後、いつものようにハーツでレンタカーを借りる。予約するときにマニュアル車しかなかったので不安だった。イズミル空港は小さいのだが、レンタカーのピックアップ場所がわからず、一度、駅を越えて大きな駐車場にいってしまった。これは違うということで、掃除のおっちゃんに聞いてみると、こっちだ着いて来い、と延々とレンタカーの場所まで連れて行ってくれた。なんて親切な人なんだ!といきなり気分が上がる。天気もいいし、イズミルを出発!空港はイズミルの南のほうにあり、そこから市内を通らずにすぐに高速に乗り、パムッカレに向かう。トルコの高速はとても広くて走りやすい。制限速度も110Kmの区間が多い。途中、この旅初めてのモスクを見つけたり、山の景色を見たり、PAのバーガーキングに寄ったりで、250Kmほどの距離だが、旅の始まりという感じの楽しいドライブとなった。
 
(左)エーゲ海を見ながらコーヒーを飲む格別のとき。 (右)高速下りて一般道でパムッカレに向かう。デニズリまでまだ106Km。アンカラまでは584Kmもある。

パムッカレまでは少しややこしい道になりそうだったので、遠回りになるがデニズリという街までいき、そこから左折して行くことにした。デニズリはそこそこ大きい街で、観光客も多い綺麗な街だ。パムッカレの拠点となっていることもあるだろう。デニズリを過ぎてしばらく走ると、向こうの方に白い山が見えてきた。明らかに違和感がある山だ。ひょっとしてあれがパムッカレか?と思い、近づいていくとやっぱりそうだ!異様ともいえる光景が近づいてくる。確かに雪が降っているようで、そこだけが石灰岩だ。はやる気持ちを抑えて、まずはホテルにチェックイン。ホテルはパムッカレ村ではなく、もう少し先に行ったカハラユットにした。機内泊で風呂に入ってなかったこともあり、まずはプールで泳ぐ。そして、いよいよ夕陽のパムッカレだ。駐車場に車を置いて入り口から入っていくが、なんともいえない光景。白すぎてまぶしく、写真を撮ろうとしても露出オーバーになることもある。しかし、今まで見たこともない光景に興奮しながら、山を上る。

パムッカレは石灰棚で有名なのだが、実はその上にローマ時代の遺跡もあるのだ。ヒエラポリスといわれており、パムッカレとあわせて世界遺産に登録されている。石灰棚を上りきると、そこは遺跡のオンパレード。2千年以上前の遺跡跡にある石を横目に見ながら、目指すは円形劇場。遺跡の一番奥で、しかも高台にあるので歩くのはしんどかったものの、行ってみてよかった!と思わせる遺跡である。ヒエラポリスの遺跡を一望できるし、そして夕暮れ時でもあったことから、哀愁が漂う空間であった。しばし、風を感じながら古代に思いをはせる。円形劇場のほかにも、見たい遺跡があったものの、そろそろ日暮れになることから、明日行くことにした。日本からはるばる30時間ほどかけて到着したパムッカレは、とてもいいところであった!旅の幸先はよし!
 
(左)円形劇場。劇場の後ろには古代ローマ時代の遺跡が見えている。 (右)夕陽に映えるパムッカレ。赤と青と白が素晴らしい。

8月15日 パムッカレ観光⇒イズミル⇒イスタンブール
いい天気だ!夏の旅行はこれでなくっちゃ。ベランダでタバコを吸うのも格別だ。でも、トルコの内陸だけあって、陽が昇るにつれてだんだん暑くなってくる。日中は日本よりも暑いかもしれない。前の日が機中泊だったので、ベッドで寝れて快眠。朝からプールに向かう。9時に行くとまだ誰もいない。誰もいないプールは少し肌寒く感じる。でも、そんなことを気にせず泳ぐ。泊まっているルーカスリバーは温泉もある。プールでしこたま泳いだ後、温泉に入ってみるととても気持ちがいい。長旅の疲れも癒された。

そして11時にホテル出発。パムッカレに再び行ってみる。ホテルがあるカハラユットから行くとヒエラポリス側の入り口が近いのだが、どうも入り方がよくわからない(後からわかったが、コインを入れると自動でバーがあがる駐車場のようだ)。そこを通り越してパムッカレ側から入る。ガイドブックには昨日のチケットを11時までに見せればタダで入れるとあったのでタダだと思っていた。チケット売り場でかなり人がいたので、どうせタダだしと思ってスルーしていくと、強面のおっちゃんが、「待て!」と言ってる。仕方なくチケット見せると、「これはもう使えないよ。」といわれ、また1人20トルコリラをとられた。しゃーないか。

昨日と同じ道をひたすら上る。昨日と同じ景色だな〜と思っていたら、上のほうがなんかとても綺麗だ。なんだと思ったら、昨日は水が入っていなかったくぼみに水が満々と入っているのだ!おー、昨日は全然振り向きもしない景色だったのに、今日はめちゃくちゃ綺麗だ。そして人もたくさんいる。写真をとりまくる。パムッカレは温泉が出ているようだが、人がたくさんきていることもあり、枯れてきているようだ。昨日は水が少なかったのかもしれないが、今日は水が多いのか、それともわざと水の流れをそちらに向けているのかわからないが、とにかく綺麗だ。この景色を見たかった!そして、20トルコリラを払ってでも来てよかった、と満足する。石灰棚を過ぎれば今日の目的地であるヒエラポリスにいけるが、めちゃくちゃ暑いので、ジュースを買って休憩。コーラがとてもうまい。
 

ここで時間が12時だ。イズミルの飛行機が17時過ぎ。そろそろまずいかな〜と思いながらも、せっかくだからということで、ヒエラポリスの遺跡を駆け足で巡る。古代ローマ時代の都市にある大通りがあったり、門があったりで、その空間にいるとタイムスリップしたようだった。時間ないなか行ってよかった。そして急いで元来た道を引き返す。車に着いたのが13:20、急いでイズミルに行くのだ!帰りのルートはデニズリ経由ではなく、田舎道だけどショートカットした。途中まではとてもいい道だったが、突然、農道のような未舗装道路になった。これはまずいな〜と思っていたら、なんと道の横に流れている川から、水が道路に溢れているではないか!車を下りてみてみるといけない水の深さでもないが、ここで車がトラブったら一環の終わりだ。引き返して違う道を探すことにした。その近くで農作業していた青年に道を聞いてみると、トルコ語で何か言ってる。どうも、水が溢れている方面しかイズミルにはいけないようだ。時間もないし意を決し、その道を渡ることにした。ローギアにしてゆっくりと渡ると、なんとか渡ることができた。よかったよかった。そして急げ〜!
 

やっと幹線道路に入ってイズミルという標識もある。安心して走っていると、行きに来た道とどうも違う感じ。しかも山に上っている。地図を見てみると、イズミルからパムッカレに行く幹線道路は2つあって、山側のほうを走っていた。でも、地図で見る限り高速はないが、走りやすそうなのでそのまま走る。アップダウンはあるものの高速並みに走ることができる。そして、イズミルまであと少しというところで、事件が起きた!でこっちこっちと言っている人がいる。よく見ると警察だ。27Kmほどのオーバーで捕まったのだ。観念して、国際免許やらパスポートやらを提示すると、その場で罰金を払うシステムらしい。なんか怪しいな〜と思ったけど、現地のトルコ人も何人も捕まって、パトカーの前で列を作っている。こんなん、警察の懐にカネが入り放題ではないか!と思いながらも、罰金96トルコリラを払う。8千円ぐらいか。幸い切符を切られることがなかったので、罰金だけで済んだのがよかった。そしてイズミルへ向かう。

イズミル市内手前から高速に乗って市の南部にある空港へ。結構空港が遠い。高速をしばらく走るとようやく空港出口が見えてきた。ガソリンを入れて飛行機の着陸が見える道を通り、そして空港へ。レンタカーを返却して、なんとかギリギリセーフ。定刻17:45だが、到着したのが17:15。ほんと、いつもギリギリの旅である。安心して飛行機に乗り、そして4トルコリラのコーヒーを飲みエーゲ海を楽しむ。さっきまであわてて運転していたのが嘘のようだ。30分ほどの飛行時間でイスタンブール近くの海が見えてくる。帆船もあるしタンカーもある。海の要衝というのがよくわかる。
 
(左)もうすぐイズミル空港!ちょうど着陸している飛行機があった。 (右)飛行機からバッチリ見えたイズミルの街。港が綺麗な街だ。

イスタンブールでは国内線に到着したので、国際線ターミナルに移動し、ハーツでレンタカーを借りる。すると、ハーツのおっちゃんが、カーナビを進めてくる。よほど迷う人がいるのかと、少し高いが借りる。そして、ボスポラスを渡るのか?と聞かれたのでイエスと答えると、高速のカードも手渡してくれた。そしていざ空港出発!するといきなり渋滞だし、車の量も多い。よくわからないまま走ってしまうが、海も見えてるし大丈夫だと思って走る。しかし、走っても走っても着かない。おかしいなと思い地図を見てもよくわからない。そして高速が見えてきたので、その前にとまっているトラックの運ちゃんに聞いてみると、とても親切に教えてくれる。トルコ語だけど、この高速に乗って30Km行けばイスタンブールだ!と教えてくれた。えっ、30Km!?ということは逆を走っていたということになる。とても親切だし、最後に握手までしてくれた。お礼にタバコいるか?といったが、残念ながらタバコは吸わないって。最大限のお礼の挨拶をして、車を走らせる。

そしてカーナビをセットして、カーナビどおりに走る。高速も分岐がたくさんあってまったくわからない。カーナビ頼りだ。すると、何回か右折、左折を繰り返し、奇跡的にホテルに到着!カーナビ借りててよかった!普通30分ぐらいで着くところ、2時間もかかったのだから、かなり疲れた。ホテル到着が22時だ。おなかも減ったので、近くのレストランで遅い食事をとる。空腹だったのもあるが、さすがトルコ料理、めちゃうま。ケバブももちろん食べたが、それ以外の料理もおいしかった。いろいろあったが、とにかくイスタンブールに着いてよかった。1時に就寝。


8月16日 イスタンブール観光
この日は丸一日、イスタンブール観光だ。行きたいところはたくさんある。できれば遠出してボスポラス海峡を渡るのはもちろん、黒海まで行ってみたかった。でも、まずは市内観光だ。ただ、昨日まで移動が多かったこともあり、ホテルでゆっくりしたい気持ちもあり。まずは、朝食を取るが、ホテルの最上階にレストランがあり、そこからボスポラス海峡はもちろん、ブルーモスクなども一望できる。とてもすばらしい立地なのだ。そういえば、予約するときにそんなことを書いていたなと思い出す。朝食を食べながら、景色も楽しむことができ、とても優雅な時間をすごせた。

そしてホテル出発が結局12時。もう昼だ。まずは、ブルーモスクといわれている、スルタン・アフメット・ジャーミィに行ってみた。とてもすごい人だ。そしていきなり怪しい物売りが寄ってくる。若干の日本語も話す。日本人が結構カモになっているのだろうか。適当に相手して中に入る。すると圧倒されるほどの綺麗さはないが、天井がとても広い。厳粛な感じを受ける。礼拝をしている人たちもいる。そして何気に中を見ていたら、トルコ人家族から声をかけられる。なんでもトルコ北東部にあるサムスンという街から来ているそうだ。姉妹なのだが、その子たちがとてもかわいい。一緒に写真を撮ったりしてとても和んだ。ブルーモスクを出るとき、寄付をする場所がある。1人1トルコリラ払って、その証明書のようなものをくれた。外にでると、子どもがコマが欲しいと言い出したので、トルコのコマを買う。イチジクのような形をしたものに紐をつけてまわすのだが、これが結構おもしろい。ブルーモスクがよく見える場所に座って楽しんでいたら、通りがかりのおっちゃんがまわし方を教えてくれる。トルコ人、優しい!
 
(左)ホテルのレストランからの眺め。    (右)ブルーモスク。

そして次にアヤソフィアに行こうと思ったが、余りにも人が多いので地下宮殿に行くことにした。ここでも怪しいトルコ人が日本語で声をかけてくる。ただ、そのにーちゃんは面白そうだったので、一緒に喋る。チャイを買いたい、というと後で店を紹介してあげるとのこと。そして、地下宮殿に行っている間、待ってくれているとのこと。まー、何か売ってくるのだろうと思いながらも、とりあえず地下宮殿へ。ここには是非見たいものがある。一番奥にある、メドゥーサの顔が土台になっている柱だ。入った瞬間、とても怪しい感じ。そして人だかりがあるところに行くとあった!おー、なんか気持ち悪い。でも、かわいそうだ。いろんな思いが交錯するも、写真とりまくる。人がたくさんいるから大丈夫だけど、1人だったらかなり怖いだろう。

真っ暗な地下宮殿を出ると、光がとてもまぶしい。そしてそこにさっきのにーちゃんがいた。一緒に話しながら歩くが、チャイを売ってる店にチャイがないとのこと。そしてそのにーちゃんの家族がやってるという店に行ってみる。すると、日本語がとても堪能な親戚がでてきた。なんでも絨毯を売るために日本によく行ってるようだ。絨毯をかなり勧められたが、チャイを2杯もらっただけで、後からこれたら来るよといって立ち去る。雰囲気で買ってもいいんだけど、日本の家に置く場所がないから仕方ない。その後、その人に教えてもらったスーパーマーケットに行ってチャイを買う。おみやげを買うことが出来た。

そして最後にアヤソフィアに行く。まだまだすごい人だけど、入ることにした。ここもかなり中が広い空間だ。ただ、工事をしているので、全体像がわからないのが残念だ。1階を見て、そして2階に上る。2階には壁絵があり、それはとても見事であった。かなり古い建物なので、床が歪んでいるのが気になったものの、見るべきものはすべて見ることができた。そろそろ疲れてきたし、この当たりで見たいところは見れたので、ホテルに一旦帰ることにした。昼食をとってなかったので、ホテル近くでケバブ・サンドを買う。中には肉が入っていて、ぴりっとしておいしい。満足だ。
 
その時点で17時。まだ観光できる!ということで、今度は車で出発。イスタンブールでレンタカーを借りたのも、ボスポラス海峡を自分の運転で渡りたかったのもあるので、行かねば。まずは、ガラタ橋を目指すが、右折失敗で渡れず。アタチュルク橋を渡ることになったが、迂回したところで、バレンス水道橋をくぐることができた。ラッキーだ。そして新市街地に出たはいいものの、道がややこしくてまったくわからなくなった。ナビを使ってみるがそれでもうまくいけない。迷いに迷い、でてきたところがベシクタシュ。ここで橋が見えた。気を取り直して出発。その後、大渋滞につかまりながらも、ようやくボスポラス橋を渡る高速に乗ることが出来た。夕方の通勤ラッシュかとても車が多いが、旧市街地や海峡を見ながら渡るのは格別だ。さらに、ヨーロッパからアジアへ向かっていると思うと興奮した瞬間だ。アジアサイドで少し下りて休憩しようと思ったが、うまく下りられず、すぐにUターンしてまた橋を渡った。もう日暮れになってきたところだったが、夕暮れ時のボスポラスもいいものだ。黒海まではいけなかったものの、海峡を渡ることが出来て満足。そのまま旧市街地へ向かう。
 
(左)ボスポラス海峡を渡る瞬間!向こう側がアジアだ。  (右)ガラタ橋からの眺め。

行きはあんなに迷ったのに、帰りはとてもスムーズ。わずか30分足らずでガラタ橋へ。橋を渡るとき両側に車を止めて釣りをしている人がたくさんいたので、止めて景色を楽しむ。夕暮れのイスタンブールは哀愁が漂っていて見てて飽きない。ブルーモスクも美しい。しばし見とれるが、長時間、橋に車を止めることはできない。しばらくして撤収。ホテルに着いたのが20:30。そういえば、ボスポラス海峡沿いに行ってなかったと思い、夜だが海峡沿いの道を歩いた。城壁があってライトアップしているのが美しい。そして遠くにはさっき通ったボスポラス橋が見える。イスタンブールを満喫して、この日が終わる。
 
(左)ガラタ橋から。   (右)ボスポラス海峡沿いの道。


8月17日 イスタンブール⇒アテネ⇒メテオラ
ついにギリシャ突入の日!10時の飛行機だ。6時に起きて準備して7時からホテルの朝食を食べてから出発。朝早いイスタンブールの街並みは美しい。ボスポラス海峡にブルーモスクなど、朝陽を浴びた街を見ながらの朝食は格別だ。ただ、早いこともあってすべてのメニューが揃っていない。仕方なくチーズやらパンだけを食べて出発。出発が8時になったので少し遅いか。ホテルから海峡沿いの道を走る。途中、ガスを入れて9時にアタチュルク空港に到着。チェックインを済ませ、イミグレ通過しなんとか搭乗に間に合った。いつもギリギリだ。幸い飛行機の到着が遅れていたので、定刻より10分ほど遅れて出発。イスタンブールは帰りに寄ることになるが、とりあえずさようならだ。

イスタンブールからアテネは結構近い。フライト時間は1時間。機内食を食べたらあっという間にアテネの街が見えてきた。エーゲ海の島だけが白い家なのかと思っていたら、アテネも真っ白い街だ。これが憧れのアテネ!写真をとりまくる。しかし、後ろに座っていたギリシャ人のお嬢さんに「着陸時は写真撮ったらダメだよ」って注意される。すんません・・・。アテネに着くとこの旅3台目のレンタカーを借りる。ギリシャ美人がいるハーツのカウンターで鍵を受け取り、駐車場に向かって歩く。いい天気だし、とても気持ちいい!車は韓国のヒュンダイだった。小型だがよく走る車である。
 
(左)ホテルから見えたブルーモスク。 (右)アテネが見えてきた!

今日はアテネは通過するだけで、メテオラが目的地だ。ギリシャに行くなら必ず行きたかったメテオラ。北部にあるのでかなり遠いのだが、それでもここだけは行きたかった。空港から高速に乗ってギリシャ市街地方面に向かい、それから北上する。曲がるところを間違えて一度市内に入ってしまったものの、なんとか軌道修正。無駄な高速代を払いつつも、メテオラへ。迷ったこともあり疲れたので、50Kmほど走ったところのPAで休憩。トルコもそうだったが、高速道をまたいでPAがあるのが面白い。上下線どちらからも入れるようになっているのだ。そこで売っていたギリシャコーヒーを飲んでみるが、これがめちゃまず。とても苦いのだ。口直しにコーラを飲む。

アテネを過ぎると、殺伐とした風景が広がる。これが地中海性気候なのだろうか。砂地のような台地に低木が生えている場所が多い。肥えている土のようには見えなかったが、それでもたまにオリーブやらブドウなどを栽培している地域もある。そして、途中の大きな街であるLAMIAに近づくと、右側に海が見えてくる。このあたりは入り組んでいるので湖にも見えるが海なのだ。そしてエーゲ海の一部なのでエーゲブルーでとても美しい。気分はだんだん↑になってくる。そしてLAMIAに着いた。ここから一般道でメテオラに向かおうと思ったが、曲がるところがわからなかったので、高速でそのままLARISSAに向かう。すでに250Kmも走っているので、ちょっと疲れてきた。

LARISSAを過ぎて一般道に入り、次はTRIKALAに向かう。トリカラとは、おいしそうな名前だ。ギリシャ語で食堂は、タベルナって言うし、妙に日本語とミスマッチしてて面白いのだ。トリカラまではなだらかな山道で景色もよくて気分がいい。快適なドライブを続けているとようやくトリカラに到着。トリカラまで行くと向こうのほうに岩らしきものが見えてくる。あれがメテオラか、と思いながら、一直線の道を走る。だんだんと岩が近づいてきて、カランバカに到着。ホテルがあったが、チェックインもせずにそのままメテオラに向かう。カランバカの街はおしゃれな街で、観光客も多くいた。そこを過ぎるとだんだんとのぼり道になってきて、岩が見えてくる。そして最初に見えるのがアギオス・ニコラオス修道院。あんな高いところによく修道院を建てたものだ、と感心。車を止めることなくそのまま上がっていく。そのあたりから上しか見ていないが、次の修道院のところに駐車場があったのでそこで車を降りた。すると、夕暮れどきの修道院と岩山の景色がとても美しい。はるか上にも修道院が見えている。ついに来たんだ!と実感。
 
(左)LAMIAを過ぎたところ。メテオラまでまだまだ。 (右)トリカラすぎるとメテオラの岩が見えてくる。

次にバルラーム修道院に行ってみた。もう時間が過ぎているので中には入れないが、その横から見る景色もまた最高だ。さっきまでいた駐車場の上には修道院が見え、そのさらに向こうの岩山にも修道院がある。夕暮れ時のメテオラだ。ドライブの疲れもあり、しばしボーっと景色を眺める。岩の上に上り、そこで座っていると、風があって気持ちいい。すると横にある修道院からものすごい音が聞こえてきた。修道院で工事をしているらしく、その残骸を修道院から落としているのだ。それが石やら岩のかけらのようなものだから、すごい音をたてて下に落ちている。確かに上から下に運ぶには、落とすのが一番手っ取り早い。1時間ほどいただろうか、そろそろ日も暮れるので、アギア・トリアダ修道院、アギオス・ステファノス修道院を見ながらカランバカに下りる。途中、スーパーによって水やプリンなどを買って帰る。地元のスーパーに寄るのも旅の楽しみでもある。

ホテルはオルフェアス。カランバカに入ってすぐのところにある。2部屋予約していたので、角部屋となり、そこからメテオラの岩山、そしてアギオス・ステファノス修道院が見える。また、カランバカへの鉄道も見え、「世界の果てまで行ってQ!」で松嶋尚美がここを通ってメテオラに行ったのだろう。ベランダで座っているとメテオラから下りてくる風が心地よい。いいホテルにしたものだ。こんなホテルでゆっくりしたかったのだ。その晩はホテルでのんびりと過ごす。
 
夕陽のメテオラ

8月18日 メテオラ⇒アテネ
朝起きてベランダにでると気持ちいい。アテネより標高が高いこともあって、少し涼しい。すがすがしい朝である。朝食つきなのでプールそばにあるレストランで気持ちよくご飯を食べる。フランス人だと思われる小さな男の子が、こっちをみて「こんにちは!」と言ってる。発音が少し違うかったので聞き間違いかと思っていたが、確かに日本語を話している。こっちもこんにちは!と返す。楽しい時間をすごしながら、朝食を食べる。食べた後、プールサイドに行ってみるととても気持ちがいい。泳ぐことはしなかったが、のんびりとベッドに横になる。優雅だ。
 
(左)ホテルのベランダから。 (右)同じくベランダからメテオラ方面を望む。

10時にホテルを出発し、再びメテオラへ。昨日と同じ道を上る。最初に見えるアギオス・ニコラオス修道院は、やはり見えるとあっと声をあげてしまう。あんな岩の上に何故修道院!?そう思いながらゆっくりと運転していると、駐車場の前で何やら怒っている人がいる。ギリシャ人か?かなり激しい。言葉はわからなかったが、隣に止めている車の人ともめているようだ。怒っているおっちゃん、最後には荷物を投げ出して、そしてぷんぷんしながら車に乗る。こんないいところに来てるんだから、そんなに怒らなくても・・・。

そして昨日も止まったルサヌー修道院の前で景色を楽しむ。中国の桂林に似た奇岩が並ぶ。とても面白い景色だ。そしてさらに上に行きバルラーム修道院に到着。いくつかの修道院に入りたいと思っていたが、まずはバルラームだ。巨岩の横を通り過ぎ、岩の周りの削って作っている階段を上る。すると入り口があり、そこで入場料を支払う。女性はズボンをはいて入ったらダメなので、スカートを借りる。まず、展望台に行ってみる。すると、ルサヌー修道院が眼下に見え、さらに向こうにはもうひとつ修道院も見れる。ギリシャ国旗と修道院の旗(たぶん)が風になびいて、とてもいい感じ。次に教会の中に入る。撮影禁止なのがつらいところだが、天井や壁に絵を書いていてどれも素晴らしい。最後に名前を紙に書いて棚におき、外にでる。そして、次に工事を行った後、岩や石などを下に落とす場所に行ってみる。高所恐怖症だから柵近くまでは近寄れないが、岩やら石を落とす板があり、そこから眼下を見ることが出来る。こんな岩山の上に、よくこんなに立派な修道院を作ったものだ。行くまでは簡易なつくりだろうと思っていたが、教会は素晴らしいし、造りもしっかりしている。作り方などは明らかになっていないようだが、ほんとに素晴らしいものをはるか昔に作ったものだと感心。14世紀か15世紀頃のことだ。
 
(左)ルサヌー修道院近くからの眺め。奇岩だ。 (右)ルサヌー修道院下から見たバルラーム修道院。

次にホテルから見えていたアギオス・ステファノス修道院に入るために移動する。でも、途中、いくつものビューポイントがあるので、それごとによってみた。どこから見ても美しいので、ついつい岩に座ってボーっとしてしまう。風もとても気持ちがいい。そしてアギオス・ステファノス修道院に着いたのが13:30前。車を止めて入り口に行くと、半分ドアが閉まっている。なんだ?と思っていると、13:30までしか入れず、それからミサがあるようだ。次に入れるのが15:30ということなので、残念ながらあきらめた。この修道院からはカランバカの街が見下ろせるということなので、景色も楽しみにしていたのだ。仕方ないので、その近くの岩場に行って景色を楽しむことにする。崖近くまでいくと、カランバカの街がよく見える。ホテルもスーパーもよく見える。ここからの景色でもとても満足するものであった。修道院にはひとつしか入れなかったが、メテオラを十分に堪能することができた。時間も遅くなってくるし、14:30前にメテオラを出発した。
 
(左)展望台からルサヌー修道院を見下ろす。 (右)アギオス・ステファノス修道院。後ろに見えるのがカランバカの街。

さて、また長いアテネへの旅。トリカラ経由で今度は一般道でLAMIAに向かう。一般道といっても田舎だから、とても走りやすい。途中、山道になったが、景色もよく見れてとても美しい。快適なドライブが続いたが、LAMIAに入ったときに道を誤ったのか、高速道路が見当たらない。市街地をさまよっていると駅があったので少し休憩。電車もちょうどとまっている。その後、少し迷ったものの、なんとか高速を見つけてアテネへ向かう。カランバカを出たのが14:30で、アテネ市街地に入ったのが19:30だから、5時間もかかったことになる。約350kmほどだ。

アテネ市街地はさすがに交通量が多い。地図を頼りにホテルに向かうが、ほとんど勘で走らせる。すると、ホテルがあるプラカという看板を偶然見つけ、ラッキーにもほぼ迷うことなく到着することができた。しかし、プラカ地区はとにかく道が狭い。そして一方通行ばかりだ。そして20時過ぎにホテルに着いた。アテネでは、アクロポリスだけは見たかったので、丘が見れるホテルにした。少し高いけど、エレクトラ・パレス・ホテルだ。部屋もいろいろあったが、アクロポリスが見れる部屋にした。今回、楽しみにしていたホテルのひとつだ。2部屋借りて角部屋だった。そしてどっちもベランダがあり、つながっている。そしてベランダに行くと、夕暮れどきのアクロポリスの丘が見れた!ホテルに来るまではビルが高くて見れなかったので、超感動。手前のビルが少し視界を邪魔しているものの、ベランダにゆったり座ってアクロポリスの丘を見るのは最高だ。

そして、ホテル内を見学。プールに行ってみると、そこからも見事にアクロポリスの丘が見れる。そして、日没で暗くなりかけたアテネの街も見れる。最高だ。その横にレストランがあったので、そのまま入った。このレストラン、眺望もとてもいいので、アテネでも人気があるらしい。レストラン専用のエレベーターもあった。有名人もよく来るらしい。シェフも一流で、頼んだ料理、すべてがおいしい。そのなかでもカルボナーラはめちゃくちゃおいしいのだ。思わずカルボナーラをおかわりする。料理と景色を堪能して食事終了。そして値段は?とビビっていたが、意外にも安く97ユーロですんだ。よかったよかった。その晩はベランダでボーっとしながら、アクロポリスの丘のライトアップを見ていたのだった。
 
(左)ベランダから。 (右)プールからアクロポリスの丘を見る。

8月19日 アテネ⇒サントリーニ島
計画しているときから覚悟はしていたが、この旅行、かなり忙しく移動する。アテネにゆっくりと滞在したかったのだが、昨夜に着いて、今日の昼過ぎにサントリーニだ。慌しい。よって、アテネはアクロポリスの丘だけに絞っていた。この日は朝起きてまずプール。アクロポリスを見ながら泳ぐのも最高である。そして11:30に一旦チェックアウトして、荷物と車を預けておき、徒歩でアクロポリスへ向かう。プラカ地区は観光地だけあって、雑貨やらみやげもの屋がたくさんある。そしてたくさんの観光客で賑わっている。カフェでのんびりと食事をしている人もいるし、遺跡を真剣に見ている人もいる。思い思いにアテネを楽しんでいる。そんな光景を見ながら、アクロポリスへ上る。

共通入場券を買って入場。まず見えてくるのがイロド・アティコス音楽堂。今でも使われているらしい。そしてさらに上って行くと、正門らしきものがある。イオニア式の柱があって、アテネらしい。そしてそこをくぐると、ついにきました、パルテノン神殿!アテネといえばここでしょう、というぐらい世界的に有名。思わず写真とりまくる。しかし、残念なことにかなり修復中。足場を組んでいるので、なんとなく雰囲気ぶち壊し。右手に周って工事していないほうに向いて写真とる。ぐるっと周って神殿を見るが、さすがに十分に修復していないだけあってぼろぼろの感じもする。紀元前432年というから仕方ないか。横31m、縦70m、高さ10mの広さに46本の柱がたっている。2500年近く前の建物が残っていること自体が不思議であるが、やはり建築技術がすごいのであろう。工事していることぐらい目をつぶろう。

国旗がある展望台に行ってみる。ここはホテルから見えていたので、ホテルが見えるかと思って探してみたが、すぐに見つかった。それ以外にもリカビトスの丘やゼウス神殿など、ばっちり見える。風が強いものの、アテネ市内を一望できて、展望台としても素晴らしい。エレクティオンの少女像もしっかりチェックして、もう一度、パルテノン神殿を一周する。休憩用のベンチも大理石だ。暑いし風強いけど、パルテノン神殿の前にいるだけで興奮状態だ。
 
(左)ホテルからみるアクロポリスの丘 (右)パルテノン神殿。
 
(左)アクロポリスの丘の展望台から。正面の丘がリカビトスの丘。 (右)ゼウス神殿。

アクロポリスの丘を下りると、うまい具合に売店がある。そこで、レモネードやオレンジジュースが売っているが、思わず購入。それがまたうまい!暑かったこともあって大繁盛だった。少し休憩した後、古代アゴラに行く。そこには、アテネでも唯一修復されていると言われているアタロスの柱廊博物館がある。確かに建物は綺麗である。でも、他の遺跡が古ぼけているのに、ここだけ新しいと言うのも違和感がある。やはり、古い遺跡のほうが雰囲気がある。そろそろ、時間もなくなってきたので、ホテルに帰ることにした。プラカを周遊するハッピートレインも見れたし、ホテルまでのプラカの雰囲気を楽しみながら、ホテルに到着。

サントリーニまでは国内線だからと少し時間の余裕を見すぎたか。16:15発なのに、ホテルを15時前に出発。3回連続、時間ぎりぎりの搭乗になりそうだ。アテネ中心部から高速に向かうが、そこまでが長い。途中、ガソリンスタンドに寄って、ようやく高速に乗る。高速乗れば空港まではすぐだが、15:50に空港着だ。これはまずい!日本では15分までにチェックインすればいいが、ギリシャはどうだ?しかも、エイジアン航空で、ギリシャでは人気の航空会社らしく、長蛇の列。仕方ないので嫌がられながらも無理やりビジネスクラスでチェックインしてもらい、なんとか間に合った。いつもこうだね・・・と家族に責められながらも、乗れればいいのです!!

アテネからサントリーニまではわずか45分のフライト時間だ。途中、エーゲ海の景色を見ようとするが、逆光で青い感じがでていない。それでもいくつかの島を見ていると、サントリーニと思われる島が現れた。火山だったということもあり、わかりやすい形だ。そして、離陸してからわずか30分でサントリーニに着陸。もう、気分は南国の島国に来た感じ。ここでは4台目のレンタカーを借りる。ハーツのおっちゃん、少し怖かったが、無事、日産マーチを借りることが出来た。わざわざ、他の島から運んできてくれたみたいで、その分、値段も高いが仕方ない。
 
(左)アテネを飛び立った直後。海が美しい。 (右)サントリーニ島だ!

空港をでて走っていると、どこか沖縄の風景に似ている。30分ほど走ると、ホテルがあるフィラに到着。車は無料の公共駐車場に止め、そこから人通りが多い通りを大きな荷物を持って運ぶ。かなりつらいがホテル前まで車がいけないので仕方ない。すぐにホテルを見つけ、チェックインする。ホテルはセオクセニア・ホテル。カウンターのにーちゃんがとても親切に説明してくれた。フィラの街はもちろん、イアの街や店なども詳しく地図で説明してくれた。とても気持ちよくチェックイン。そして部屋も2部屋の間にあるベランダを独り占めできるような配置だ。部屋の前がオーシャンビューを想像していたが、ベランダの向こうに通りがあり、ホテルや店があって、その向こうに海が見えるため、その点ではガッカリだが、まー仕方ない。

早速フィラの街を歩く。夕暮れなので、海もそんな色になってきた。そして、真っ白な建物はだんだん黄色になっていく。これが見たかった景色だ!海を見たり街を楽しんだり、ブラブラしながら景色を楽しむ。明日、ボルケーノに行きたかったので、チケットを買う。いろいろ船のツアーがあるようだが、温泉や違う島までには行かずに、ボルケーノだけのツアーにした。お腹が減ってきたので、久しぶりにご飯が食べたくなり中華料理に行った。味はまずまずだが、ラーメンも食べることができた。そして夜のフィラもとても美しい。沖には豪華客船が停泊している。これがサントリーニか!と堪能。ここに来てよかった、と改めて思う。明日、明後日の滞在が楽しみだ。
 

 
サントリーニ島はどこを撮っても絵になる。

8月20日 サントリーニ島(フィラ、ボルケーノ、イア)
朝起きてベランダに出るとエーゲ海が見える。そんな最高の朝だ。9時に朝食を部屋まで持ってきてくれることになっていた。9時前に起きて朝食を食べる。ボリュームがすごくすべて食べきれない。それでもウェイトレスは「まだ足りなかったら言ってね」と言うが、もう無理です・・・。しばらくベランダからの眺めを楽しみながら、タバコをふかす。12時のボルケーノ行きの船を予約しているので、11時前にホテルを出発。ボルケーノ行き船に乗るには、500段ほどの階段を下りるか、ケーブルカー(ロープーウェイなのだがケーブルカーと表示されている)に乗るか、それかロバに乗るかだ。天気もいいし気持ちいいので、階段をのんびり下りることにする。
 
(左)サントリーニ島はこんな形をしている。真ん中がボルケーノがある島。 (右)ホテルのベランダ。かなり広くて、撮影した後ろにもテーブルと椅子がある。

フィラの街から降りていくと、途中まではタベルナ(レストラン)やみやげ物屋があるが、途中からロバさんが待機している。そしてロバに乗らないかと勧誘してくる。ロバも魅力的だが、下りだし怖そうなので、とにかく歩く。とにかく景色が美しい。何度も立ち止まって写真を撮りたくなる。景色を楽しみながら下っていると、後ろから先ほどのロバ集団が下りてくる。しかもロバは結構でかいので怖い。ロバに乗ってるおばちゃんの1人が、怖すぎて「おろして〜」と言いながら、泣きながら下りている。それを見てつくづくロバに乗らなくてよかったと思う。しばらく行くと、今度はロバの糞が臭くなってきた。道いっぱいに糞が転がっている。鼻をつままないとつらいぐらいだ。さらに、荒くれ者のロバが後ろからすごい勢いで下りてくる。こうなってくると景色どころではない。途中からは小走りに下りていった。30分ほどだろうか、フィラの街をでてようやく船着場(Old Port)に到着。
 
(左)フィラの街の分岐点。  (右)フィラの街を出たところぐらいからの景色。今日は船が多い。

着いたはいいが、今度は船乗り場がわからない。何せいろんな船が停泊しているし、ひっきりなしに出発している。船員に聞いてもそっけない。迷っているところに、昨夜買ったチケットに書いているのと同じマークが書いた建物を発見。ここだ!と思い中のおばちゃんに聞いてみると、船着場を教えてくれた。よかったよかった。しばらく美しい海を見ながら待つ。そして、帆船のような形をした船が入ってきた。おばちゃんもこれよ!といってる。すぐさま船に乗り込んで席を確保する。船はすぐに出航。港から離れると、街の美しさやら海の青さ、少し沖に出ると豪華客船の大きさなどが目に入る。遠くにはイアの街も見える。なんて美しい景色だ!と揺れるのに耐えながら写真を撮る。そして10分ほどでボルケーノがある島に到着。
 
(左)巨大豪華客船とフィラの街。客船の一番後ろにはバスケットコートがある。 (右)ボルケーノの島に到着。

到着すると船の数に比べて桟橋が少ないので、船を2つ通り越して桟橋に下りる必要があった。すごい人だ。そして、何故かボルケーノ入場料を払い、上って行く。かなりごつごつした岩やら石が落ちており、歩きにくい。しかも、フィラ行きの船の時間まで45分ほどしかない。そんな遠くないところに火山はあるのだろうと思って歩くが、かなり遠そうだ。時間あまりない!と思い、急いで歩く。そしてようやく頂上に到着。噴火口は阿蘇山までは行かないが、それに近いものを想像していただけにちょっとがっくり。とても小さくて、かなり砂や土に埋っている。でも、景色はとても素晴らしく、フィラやイアの街はもちろん、裏側の温泉のところまで見れる。その景色だけでも満足だ。さー、時間に余裕がないので、頂上に何分いただろうか、あまりじっくりとは入れず、すぐに下山。下りは楽だ。行きよりもかなり早いスピードで下りれた。そして、なんとか時間通りに桟橋に到着。しばらく待つとフィラ行きの船がきた。

実はボルケーノに来たのは、帰りにフィラの街を海から見たかったというのが一番の理由だ。なんとかいいポジションを確保し、フィラが近づくのを待つ。ほんとに遠くから見ると、山の上に雪が積もっているみたいだ。空の青、街の白、岩場の茶色、海の青とすべての色が素晴らしい。しこたま写真を撮りながら、フィラに近づく。うーん、やっぱりボルケーノに行ってよかった。10分ほどの短い船の旅だが、大満足だ。そして、船を下りると、すぐさまケーブルカーに並ぶ。すぐに並ばないと長蛇の列になるのだ。幸いそれほど並ばずにすんだ。そして乗ってしまえば、あっという間に頂上についた。ものの3分もかかっていないのではないか。かなり高速というのもあるが、景色を見ていると、すぐに着いたという感じ。フィラの街に着いて、ジュースを買って休憩し、おみやげを買う。
 
(左)ボルケーノ頂上から温泉がある島を望む。硫黄があるので海の色が変わっている。 (右)フィラを海から臨む。断崖に建物を作っているのがよくわかる。

その後、一旦ホテルに帰る、今度はプールだ。とても暑いので気持ちいいだろう。15:30ぐらいから泳ぎ始めたが、まだまだ気持ちいい。結局プールに2時間ほどいて遊んでいた。で、気がつくともう夕暮れだ。まずい、イアの街に移動して夕陽を見るのだ!急ぐ。ホテルに帰って、すぐに出発。でも、お腹が空いていたので、昨日も買ったギロピタを食べる。ほんとにうまい!気をよくしてイアまでドライブ。途中、荒野の真ん中に青い屋根の教会があるなどののどかな風景を見ながら、フィラからイアまではわずか15分で到着。駐車場に車を止めて、イアの街に向かう。道は整備されているので、とても歩きやすい。そして、何よりも美しい街である。夕陽に照らされてとてもまぶしい街を見ながら、とにかく夕陽ポイントを目指す。途中、小道がいたるところにある。そんな小道にふと迷っていると、思いもかけぬ景色が飛び込んできた。青い屋根の教会にエーゲ海、そして遠くにはフィラの街。おー!これが求めていた景色だ、思わぬことに興奮だ。

さらに奥に進んでいくと、人がたくさん集まっているところがある。これだ!ということで、まだ夕陽には時間があるが、そこに行ってみる。するとスタンバッテいる人が大勢いる。席を確保して、夕陽になるのを待つ。ここからの眺めは格別で、夕陽はもちろん、海を行く帆船、風車、教会、ホテル、レストランなど、どれもが絵になるものばかり。しばし、その景色を楽しみながら、夕陽を待つ。そして、だんだんと赤くなってくる。なんて素晴らしい景色なんだろうか。時間を経つのも忘れて、その空間を楽しむのだ。太陽はどんどん下がり、そしてついに水平線に落ちた。それでもまだ余韻があるので、しばらくそこでいる。すると、レストランや家の灯りがともりはじめ、それもまた美しい。ほんとうに、イアは美しい街だ。ここで、ふと思う。イアに1泊そればよかったかなと。もちろん、フィラもいいのだが、イアの方が街としては美しいかもしれない。まー、それは次回、来ることがあれば、ということで。

こうして、サントリーニを満喫する日が終わった。ということは、この旅もそろそろ終焉だ。
 
(左)教会と向こうに見えるのがフィラの街。素晴らしい! (右)イアの夕暮れ。

8月21日 サントリーニ島(ペリッサビーチなど)⇒アテネ⇒イスタンブール
あー、旅も終わりだ。いつもそうなのだが、旅が終わる頃に、日本から仕事の国際電話がかかってくる。今回もこの日の朝7時に電話で起こされる。現実に戻されるが、ベランダに出てみると、まだサントリーニだ。最後のサントリーニを楽しむのだ。今日も9時に朝食がきた。そして昨日と同じすごいボリューム。食べきれない。アテネへのフライトは16時前だからゆっくりできる。12時近くまでホテルからの景色を楽しむ。ハワイ、グアム、ロタなど海のある美しいところに行ったが、ここは本当に素晴らしい。エーゲブルーと言われるだけのことはある。世界中から人が集まる理由もよくわかる。名残惜しい感じでホテルをチェックアウトする。

特に行くあてもないのだが、いければ古代ティラに行こうかという感じ。そっちの方角だろうと走っていたが、途中から違ったみたいで、ペリッサビーチに向かっていた。まー、ビーチでいいかということで、そのままペリッサビーチへ。普通のビーチなのだが、すごい人だ。今回は海で泳いでいないので、ついつい泳ぎたくなる。でも、もう日本まで風呂に入れないと思うと、足までつかる程度にした。気持ちよさそうに沖まで行って泳いでいる人もいる。そても羨ましい。砂を掘ってる子ども達もいる。あー、遊びたい。そう思いながらも我慢してビーチを後にする。
 
(左)ホテルの部屋からの眺め。  (右)フィラの大通り。この通りからの夕陽は素晴らしい。

ビーチの後はビーチから見えていた山の方に行ってみることにした。かなり高そうな山だ。すごい勾配の道を上って行くと、だんだん景色がよくなってくる。そして頂上に着くと、島のほとんどの方角が見渡せる。空港もフィラも、そして遠くにはイアも見えた。風がとても強いが、景色は抜群。ガイドブックには書いてないのだが、それでもひっきりなしに観光客もきている。いい場所があったものだ。そして、そろそろ時間もなくなってきたので空港に向かうことにした。しかし、山から下りるととても綺麗な街がある。思わず寄ってみた。すると青い屋根の教会があるし、リゾートになっているようで、レストランでのんびりしている人もいる。街のなかを少し歩くと、これだ!という絵があった。実はフィラで買いたかったが、あまりいいものがなかったので買わなかったのだが、こんなところに欲しい絵があった。すぐさま購入。これで思い残すものはない。空港へ向かった。

15時に到着し、ハーツに返却。そしてチェックイン。ヨーロッパの主要都市からのフライトもあるようで、ミラノに行く便と同じ時間だった。荷物検査通り待っていたが、飛行機が少し遅れているようだ。展望デッキがあったのでそこで景色を見る。やっぱり、美しい!すると乗る予定のエイジアン航空が下りてきた。さー、長い飛行機の旅だ。今回はバンコク経由でイスタンブール、アテネで、フライトが取れなかったので仕方ないのだが、やっぱり帰るときには嫌な感じだ。まずは、アテネへ。サントリーニを飛び立ったとき、島がよく見えた。これでこの旅も終わりだ、と感じた。
 
(左)ペリッサビーチ。 (右)山の上から。左手がフィラ、ずっと奥がイア、空港はこの右手に見える。

アテネに到着するとまだ夕暮れ。少しだけ空港の外にでた。すると数日前にレンタカーで出発した場所がある。なんだか懐かしさを覚える。今からでもアテネ市内かメテオラか、行ってみたいものだ。夕暮れなので哀愁も漂う。そして19時発のオリンピック航空でイスタンブールへ。ここから国際線になるが、荷物をどうするか悩んでいた。そして、オリンピック航空のカウンターのおばちゃんに言うと、アテネ⇒イスタンブール⇒バンコク⇒関空で荷物を運べるとのことだった。ラッキー!途中、荷物を気にせずに飛行機に乗ることが出来る。ありがとう!イスタンブールには21時に着いて、23:35発だ。空港内で過ごすことになったが、トルコ滞在時に食べれなかった、のびーるアイスが売っていた。それを食べると、濃厚でとてもおいしい。満足してトルコ航空に乗り込む。
 
(左)最後に寄った街。この街で絵を買った。 (右)飛行機からフィラがばっちり見えた。さようならサントリーニ!

8月22日 イスタンブール⇒バンコク
旅の疲れがどっと出るというものだ。機内食を食べたらすぐに爆睡。気がつくとインドからバングラデシュあたりを飛んでいた。もうすぐバンコクだ。トルコとタイは時差4時間。0時前に飛び立ち、フライト時間は10時間ほど。すると何時だ?とよくわからないが、バンコクには13時に到着。こうなってくると体内時計は狂いまくり。関空行きの飛行機が0時だから、めちゃくちゃ時間がある。眠いのか眠くないのかわからないまま、今度は世界遺産であるアユタヤに行くことにした。これでこの旅、世界遺産は5つ目。バスはこりごりなので、タクシーで行くことにした。行き先を告げて、チケットのようなものをもらい、並んでいたタクシーに乗りこむ。タイらしく、原色を使ったタクシーだ。

外はかなり暑いのだが、タクシーはがんがんにクーラーをかけているので快適だ。高速に乗って途中、PAで休憩しながら、1時間30分ほどでアユタヤ到着。市内の中心部にあるワット・マハ・ザットに行く。その近辺で、象に乗っている観光客を発見。象といえばタイらしい!ワット・マハ・ザットは昔の王宮跡であり、その昔は繁栄したのだが、ミャンマー軍に壊滅されたという場所。そして、必ず見るべきなのが、木の枝に絡んだ仏像の首だ。木の成長にともなって年々、首が上にあがっているらしい。気持ち悪い気もするが、観光客は必ず足をとめて見ている。次に行くことがあれば、どのぐらいまで上がっているだろうか。それ以外には廃墟のようになっており、その様子を見ながら周るのだが、とにかく暑い!しばらく歩くとたまらず木陰で休憩。陰なら風もあって気持ちいい。しばらくそこで涼む。

その後、象を見に行こうかと思ったが、気がつくと17時を過ぎている。もう象は終わりだ。仕方ないので公園内を歩いていると、水面に写る景色がとても綺麗な場所があり、そこで石投げして遊ぶ。これが結構おもしろい。もうここでゆっくりするか、ということで30分以上、のんびりだ。すると、さっきまで天気がよかったのに、だんだん曇ってきたので、スコールがくるかもしれないと思い、そこを後にする。トゥクトゥクに乗ってタクシー乗り場に行こうと思ったが、運ちゃんが親切にタクシーを呼び出してくれた。白タクだ。値段を言われたが、行きに来たタクシーとほぼ一緒。それならOKということで乗る。するとトゥクトゥクのおっちゃんに紹介料ということで100バーツを払う。まーえっか。
 
(左)ワット・マハ・ザット。廃墟跡だ。 (右)石投げをした場所。水面に写る景色が対照。

白タクのおっちゃん、結構、面白い人で、スワンナプーム空港に行くまでにいろんな話をしてくれた。とてもなごむ。車の話やら娘さんの話など1時間30分の移動中、飽きなかった。そして、途中からすごい雨になってきた。前も見えないほどだ。やっぱり、さっき天気が変わると思ったのは間違ってなかったのだ。空港に着いてもすごい雷がなっている。それでも支障なく、飛行機は0時前に出発。ようやく最後のフライト、この旅10回目のフライトだ。タイ航空、トルコ航空、ペガサス航空、オリンピック航空、エイジアン航空と航空会社は5つ。いろんな飛行機に乗れたものだ。タイと日本の時差は2時間なので、日本には8時前に到着。久しぶりの日本だ。日本のお茶やコーヒーを飲んで、そして早く日本の料理を食べたい。日本はほんとうに食べ物はうまいと思う。今回はいろんなところを経由したが、次に行くときは、できるだけ移動時間を短くするために、できるだけ直行便で行きたい、そう思った。

〜完〜


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