- Yosemite -                                                                    

1998年9月、2003年8月訪問   【入園料】車1台20ドル(運転手、同乗者込み)


とにかくのんびりできるところだ。サンフランシスコやオークランドという大都市から近いということもあり、週末のキャンプ場といった感じも受ける。入園者数は
350万人(2001年)であり、人もかなり多いのであるが、レンタサイクルを借りてヨセミテバレー内をのんびりサイクリングしてもよし、マーセド川で川遊びしても
よし、グレイシャーポイントまで行って夕暮れを楽しんでもよし、いろんなことを楽しめる場所だ。

グランドキャニオンやモニュメントバレーは確かに衝撃が大きいが、ヨセミテは何故かのんびりできるという感じを受ける。それは何故かと考えてみたが、川があ
るのだ。しかも、その川はどこにいっても適度に川遊びができる。もちろんグランドキャニオンはコロラド川があるが、谷底に行くには2日がかりで行かなければな
らない。ヨセミテに流れる川はマーセド川であるが、ここのほとりでぼーっとしていてもいいし、昼寝してもいいし、夏なら川遊びしても楽しい。ヨセミテにはマーセド
川が身近にあるためにのんびりできる、という感じを受けるのだろう。冬はマーセド川にも雪が積もるらしく、その風景はかなり絶品らしい。

ヨセミテといっても広大だ。3000平方キロメートルと日本の都道府県級の大きさだ(最も小さい香川県が1876平方キロメートル)。だから1日で回れるはず
がない。ゆっくりと滞在すべき公園だろう。


 
(左)これがヨセミテの顔であるハーフドーム。丸いドームを半分にスポッと切った形をしている。なんでも氷河で削られたらしいが、ふもとから頂上まで1443m
もあるらしい(標高は2695m)。ヨセミテバレーからならどこからでも見ることができ、また見る角度によって形も違うため面白い。とくにグレーシャーポイントから
見るハーフドームはひよこの形にしか見えなかった。
(右)西ゲート。ヨセミテビューロッジはこのゲートの先にある(公園外)。

 
(左)トンネルビューから見るヨセミテバレー方面。ハーフドームも真ん中に見えている。グレイシャーポイントに向かう途中にある。
(右)エルキャピタン。サンフランシスコからやっとの思いでヨセミテに着き、バレー内に入ると、まずこのどでかい岩が迎えてくれる。その大きさに圧倒されること間
違いなし。人間なら思わず路肩に車を止めるはず。そこは少し広場(草むら?)っぽくなっているため、そこからエルキャピタンを十分堪能することができる。


★マーセド川での川遊び
真夏に行ったので当然泳いだ。泳ぐポイントはいくつかあるものの、どこに行っても雄大な景色を見ながら川遊びができる。だから、お勧めポイントは、マーセド
川ならどこでも、といったところであろうか。澄んだ水がたまらなく綺麗である。
左の写真は川遊びポイントのひとつ。ヨセミテロッジを過ぎしばらく行くとスリーブラザーズという岩があるがその下ぐらいのポイント。岩岩に囲まれた場所で、気
持ちよく川遊び。たまらなく気持ちよかった。なお、私は遊びの度が過ぎ、この写真の左の方に写っている韓国人の男の子を泣かしてしまいました・・・。
右の写真はレンタサイクルを借りてミラーレイクに向かう途中のマーセド川。この川にかかる橋から撮影。美しすぎて、思わず川まで走ってしまいました。
 


 ★早朝のヨセミテバレー
朝早くおきて、朝陽が上るころヨセミテバレーをドライブするべし!すがすがしさがあるのはもちろんであるが、谷になっているので日差しがなかなか入ってこな
い。そんなとき木々の間に太陽光線がさし始めると幻想的な光景になる。マーセド川とマッチした光景は、言葉ではあらわすことができないものであった。
以下の写真は朝7時ごろにバレー内の道路を回ったもの。それはそれは幻想的な雰囲気が味わえる。バレーの下まではなかなか日差しが差し込まないが、
徐々に木洩れ陽が美しくなってくる。特に真ん中の写真は一番のお気に入り。
  


★グレイシャーポイント
やっぱり一番のお勧めはここかな。レンタカーがないと行くことが難しいが、ヨセミテバレーから車で約1時間いったところにある。ヨセミテバレーの真上なんだけ
ど、バレーとの標高差はなんと1000m!ヨセミテの顔であるハーフドームを間近に見れるし、遥か下に見えるヨセミテバレーやネバダ滝やバーナル滝もいい感
じ。なんといっても、ハーフドームを真横から見れるポイントがあり、まさにひよこにしか見えないのはかなり滑稽だ。ちなみに私は3回行った。なお、夕暮れにな
ると、公園管理の人がハーフドームに関する説明をしてくれる。夕暮れどきから日没にかけてこのハーフドームは色が変化していくため、かなり幻想的になる。

左の写真がひよこ、右の写真がネバダ滝とバーナル滝。
 

 
(左)グレイシャーポイントから見るハーフドーム。グレイシャーポイントは、ヨセミテバレーから1時間ほどかかるが、かなり綺麗だったので3回も行ってしまった。
(右)グレイシャーポイントで落ちかかっている岩。この下はヨセミテバレーなので、落ちたらどうなることやら・・・。

 
これもグレイシャーポイントからの景色。ヨセミテバレーがこんな風に見える。上のほうに見えるのがロイヤルアーチーズ
(右)グレイシャーポイントには結局3回行ったが、これは3回目に撮影したもの。このときは行くのが遅くなり、ハーフドームはすでに暗く、空だけが赤かった。ハ
ーフドームもこのような紅い色になるのだろう。結局紅いハーフドームは見れなかった、残念。


★ヨセミテバレーでのサイクリング
ヨセミテ・ロッジの横で自転車を貸してくれるところがある。これに乗らない手はない。雄大な自然を堪能しながら、心地よい風を突っ切る快感はたまりませ
ん。ミラーレイクやカレービレッジまでゆっくり回ると1日十分楽しむことが出来る。気に入った場所で、泳いでもよい。↓こんな景色の中、自転車で走ることが
出来る。左がハーフドーム、右がロイヤル・アーチーズ。
 


★テナヤレイク
ここはレンタカーがなければ行くのはかなり不便と思われる。ヨセミテバレーから北に向かい、120号を右折して1本道を延々と走る。ヨセミテバレーからは2時間
近くかかる。しかし、行けば本当に美しい湖が広がっている。あいにくの雨であったが、それでも湖水の透明度が高いということがわかった。隠れた穴場であ
り、お勧めである。
  
(左)テナヤレイクに行くまでの道。かなり険しい部分もあったが、しばし休憩。かなり下に川が見えた。
(中・右)湖水がかなり美しい。ヨセミテバレーからは2時間近くかかるため、かなり遠いが行く価値あり!時間があれば是非お勧めしたい場所だ。ここに行くま
でにハーフドームが見えるポイントがあったが、かなりの豪雨にあい、早々と退散した。


以下はがっかり、というか期待外れだったものを紹介する。

●ヨセミテ滝
夏場は水かかなり少なくなり、滝ではなくなってしまう。落差の大きさ世界第5位のヨセミテ滝(739m)を楽しみにしていたのに、滝じゃなく岩だった。水が流れ
た後は岩についていたけど・・・。春先は豪快な滝が見えるらしい。
 
(左)干上がってしまったヨセミテ滝。水が流れる跡だけがついている。
(右)もし水が流れていたら、絶対にいけない場所からの撮影。ヨセミテ滝のほぼ真下ぐらいで撮影したが景色がいい。左側にハーフドームが見える。


●ミラーレイク
言葉の通り、周囲の山々を湖が映し出し、まさに鏡か!と思わせる湖が広がっている、はずであった・・・。しかし、ここも夏場の渇水により、湖が小川と化して
いた。小川といっても水深5センチ程度なんで、足の裏がつかる程度。しばし、唖然。ここも春先がいいようだ。雪解け水が満々とたまっており、岩岩を映し出
し、まさにミラー状態らしい。
 


●クマに壊されたぐしゃぐしゃな車
最近クマの出没が多いらしい。特にカレービレッジの方はよく出るそうで、車の中に食べ物を置くのは超厳禁となる。滞在中、クマに壊されて半分なくなってる
車をレッカーされているのを見てしまいました・・・。年間1300台の車が被害にあっているそうなので、1日換算で4台近くが壊されていることになる!写真はク
マに注意の看板。



【アクセス】
サンノゼからインターステート680号、580号、205号、5号と小刻みに通り、あとは120号をひたすら走るとヨセミテバレーに到着。途中、トイレ休憩を挟んで5
時間ぐらいかかった。帰りは同じコースでサンフランシスコまで帰ったが、ほぼ同じぐらいの時間がかかる。約300km
オークランドを越えてインターステート580号を走っていると、途中、丘の上に大量の風車を発見する。あれはかなり圧巻であった。


【宿泊】
ヨセミテでの宿泊はヨセミテ・ビュー・ロッジにした。最初、ヨセミテバレー内にあるヨセミテロッジを予約しようと思ったが、さすがに満室。国立公園内のロッジは
どこもさすがにかなり早くから満室になってしまう。
ヨセミテビューロッジは公園外にあるため、ヨセミテバレーまでは20分ほど車で行く必要があるものの、川沿いの部屋なら最高にいい朝を迎えることができる。
なお、ヨセミテ・ロッジと名前がよく似ているので間違いやすいのでご注意を!(実際、私は予約とれた当初、勘違いしてました)。このロッジの部屋には、超巨
大風呂があり、大人3人ぐらいでも十分入れるぐらいの広さがある。小さいプールのような感じだった。
 
(左)玄関から撮影。 (右)部屋(リバービュー)のベランダからの眺め。

なお、ヨセミテは比較的行きやすい国立公園であり、毎年沢山の観光客が訪れている。よって宿もすぐに満室になる。ヨセミテバレー内のヨセミテロッジを予
約しようと思い6月頃に予約を入れようとした。すると、「来年の夏の予約ですか?」と言われた。是非、早めの予約を!

  

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