- Grand Canyon (North Rim) -
2004年8月訪問
【入園料】車1台20ドル(運転手、同乗者込み)。なお、私は夜19時突入のため、ゲートに係員がおらず、お金払わず。そのかわり、キャニオンの説明書や
地図などがもらえない。
98年のサウスリムの印象があまりにも強すぎたのか、最初にキャニオンを見て圧倒されることはなかった。何故か考えてみると、ノースリムのポイントでは、必ずと
いっていいほどポイントのまん前に大きな岩があり、視界をさえぎっているのだ。もちろん、その岩を含めて景色を楽しむことはできるのであるが、サウスリムのよう な圧倒的な視界の広さがない分、雄大さや衝撃度においては、サウスリムにはかなわない。
とはいうものの、サウスリムに比べて開発がされておらず、自然がそのまま残っていて粗々しさを感じる。園内の宿泊施設もグランドキャニオンロッジしかないた
め、サウスリムに比べて人が少なくのんびりできる。特にロッジを出たところの両脇にベンチシートが並んだベランダがあり、そこでゆっくりとキャニオンを堪能する 時間は、至福の時間であった。こんな贅沢をしていいのだろうか、とさえ思える。
(左)このベンチにゆっくり座ってキャニオンを1日堪能、そんな贅沢ができる。(右)ロッジ内の展望室。ゆっくり座れるソファーがある。
ノースリムにはいくつかのポイントがあるが、ロッジ前から10分ほど歩くブライト・エンジェル・ポイント(Bright Angel Point)がある。このポイントには朝陽
を見に行った。
朝陽が登る瞬間、このポイントにはかなりの人がいた。右2枚はまだ薄暗いキャニオンの光景だ。
昼間のブライト・エンジェル・ポイントは↓こんな感じだ。
(左)真ん中のくぼんだところにコロラド川まで行くカイバブ・トレイルがある。
アンクルジムポイント(Uncle Jim Point)
馬に乗ってトレイルをめぐるツアーがあるようで、馬のウンコが落ちているし、臭いし、ハエが沢山いるものの、起点となる駐車場から約1時間、アンクルジム・ト
レイルを歩けば素晴らしい景色が広がっていた。
なお、そのときの旅行記は4380キロ走破!再びグランドサークルその2を参照。
(左)誰もおらず自分だけのキャニオンを堪能! (右)アンクルジムポイントからカイバブトレイルを望む(左下の写真と対象的だ)。
カイバブトレイル(Kaibab Trail)
カイバブトレイルは23Kmもあり、キャニオンの一番下、つまりコロラド川まで行くことができる。グランドキャニオンのトレイルのなかでも最も長いものだろう。ここも
馬の糞だらけであり、かなり臭い&ハエ攻撃にあうが、しばらく下りていくと雄大なキャニオンを見ることができる。私の場合、20分ほど下りたところで、引き返し た。
(左)カイバブトレイルから見たアンクルジムポイント。 (右)カイバブトレイルの途中から。
ポイントインペリアル(Point Imperial)
ロッジからは車で20分でいける手軽なポイント。駐車場からポイントまでもすぐそばなので疲れないポイントだ。なお、ここはノースリムのなかで最も標高が高い
ポイントだ(2683m)。
(左)ポイントインペリアルはノースリムで最も東にある。東側はコロラド川がすぐそこに流れているためその様子が伺える。また、東方面はペイジやモニュメントバ
レー方面となる。
(右)このポイントの象徴的なのが左側の岩であるMount Haydenだ。ここからの眺めは景色が粗く気にいった。
ワルハラオーバールック(Walhalla Overlook)
ケープロイヤルに向かう途中、雷雨になってきた。その雨が止むと今度は美しい虹が!思わずこのポイントで車をとめて堪能した。
キャニオンと虹はマッチしていてあまりにも美しい。写真ではその美しさが表現できていないところが残念だ。
ケープロイヤル(Cape Royal)
ロッジからは車で1時間もかかるし、途中はかなり山道となるため、行きにくいポイントだ。ロッジの東の方角にあり、ロッジがある崖よりさらにキャニオンに突き出
している崖である。しかし、ここからの眺めはよかった。ここは手前に大きなWotans Throneがあるため、期待していた視界の広がりはなかったが、それらの景 色をひっくるめてしばし見とれてしまう風景であった。なお、ここからはイーストリム・デザートビューのウォッチタワーが見えた(かなり小さく)。
ケープロイヤルの近くにエンジェルス・ウィンドウ(Angels Window)というポイントがあった。ここはマジでびびりました。もともと高所恐怖症ということもある
が、ノースリム、サウスリム合わせて最もびびったポイントである。↓下2枚がこのポイントの写真であるが、右側は遠景。途中、ポイントに行くまでに空洞があ る岩の道を通るし、行けば行ったでかなり不安定さを感じる岩であった。かなり狭いし(右側の写真の岩のうえに小さく人が写っている)。
この岩場の端に寄るなんてことはできなかったんだが、確実に1000mはあると思われる垂直の崖が向こう側にあった。なんとか逃げ腰で1枚撮影したのが左側
の写真。真ん中に虹が見えているのだが、早々に小走りに立ち去った。
ロッジ前の展望台
いろいろとポイントに行ったのだが、私が一番気に入ったのがロッジ前の展望台。天気がよかったのもあるんだが、ここの景色が最も視界が広く、キャニオンが
美しく見えた。ノースリム最後の朝に、最高の景色を見ることが出来て幸せであった。
【アクセス】
ラスベガスからI15号を通りセントジョージまで(145.2マイル(232km)、2時間45分)、そこから9号にのりザイオン、カナブ経由で89号、ジャコブレイクで67号に
入りノースリムまで(173マイル(277Km)、4時間)。ラスベガスからは実走だけで6時間45分かかっていることになる。私の場合は、レイクラスベガスからレイク・ ミード公園内を走っていったので、I15号に乗るよりも余計に時間がかかっているが。I15号からすんなり行けば、6時間弱でいけるだろう。
ここからノースリムの公園内に入る。このすぐ先にゲートがある。このあたりはカイバブ森林公園になっており、草原が広がっている。
【宿泊】
ノースリムには宿泊できるところは、グランドキャニオンロッジの1軒しかない。何ヶ月も先まで満室なんで、早めに予約しなければならない。私はネットで2ヶ月
ほど前に予約したが、問題なく予約がとれていた。なお、10月中旬から12月末まではクローズされる。
(左)ロッジの受付があるところ。ここにはレストランや展望室、コーヒーショップ、土産ショップなどがあった。稲妻の瞬間と撮影したつもりだが残念ながら稲妻は
写っていなかった。
(右)これが長屋形式のロッジ。私はこの部屋に泊まった。クイーンベッド1つしかなかったけど、なんとかエキストラベッドを調達し、家族が快適に寝ることが出
来た。しかし、風呂が半畳ぐらいのシャワールームしかなかったのがちょっと残念。しかもトイレの両脇の壁がせまくて、体が十分入らなかった。太いからか・・(T_ T)
なお、これ以外にも、1戸建ての完全なるロッジ風の部屋もあった。予約はこのWebで。
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