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海外で運転をするための準備編


【海外で運転をする!】
私は今までにアメリカでしか運転したことがないが、レンタカーがあれば行動範囲は格段に広がる。そして、ツアーでは味わえないことばかり体験することができる。車を借りれ、かつ日本人が運転してもいい国では、思い切って車を借りてみよう!必ずや大満足の旅をすることができる!

以下では、海外で運転するためには何をしたらいいのかをまとめておくが、主には以下の事項だろう。
@国際免許の取得
Aレンタカーの予約
B保険加入
C地図購入
D計画及び予算
Eクレジットカード

【@国際運転免許証】
国際的に通用する免許証であり、日本の免許証があれば、誰でも取得できる。ただし、日本と相互協定を結んでいる国でしか通用しないので、事前に確認する必要あり。また、相互協定を結んでいる国でも、現場の警官が国際運転免許証自体を知らないことも多く、トラブルになることもあるらしく、注意が必要だ。ただ、経験でいうとグアムやロタは日本の免許証でも車を借りることができた(トラブル回避のため、国際免許を持っているほうがベターであるが)。なお、長期滞在の際は、なるべく現地で新しく免許を取るほうがいいらしい。
国際免許証は、あくまでも日本の免許証を各国語に訳したものに過ぎないので、これ自体に免許としての効力はないことは留意が必要。だから、必ず日本の免許も一緒に持参しなければならない。

●道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)加盟国
<ヨーロッパ>
アイスランド、アイルランド、※アゼルバイジャン、アルバニア、※アルメニア、イギリス、イタリア、※ウクライナ、※エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリシア、キルギス、グルジア、※クロアチア、サンマリノ、スウェーデン、スペイン、スロバキア、※スロベニア、セルビア、チェコ、デンマーク、トルコ、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、※ベラルーシ、ベルギー、ポーランド、※ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、※マケドニア、マルタ、モナコ、※モルドバ、モンテネグロ、ユーゴスラビア、※ラトビア、※リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク、ロシア
<南北アメリカ>
アメリカ、アルゼンチン、エクアドル、カナダ、キューバ、グアテマラ、ジャマイカ、チリ、ドミニカ、ハイチ、パラグアイ、バルバドス、ベネズエラ、ペルー

<アジア・オセアニア>
インド、※ウズベキスタン、オーストラリア、※カザフタン、カンボジア、キルギス、シンガポール、スリランカ、タイ、※ダジキスタン、※トルクメニスタン、ニュージーランド、パプアニューギニア、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、マレーシア、ラオス、韓国、日本
<中近東>
アラブ首長国連邦(UAE)、イスラエル、シリア、ヨルダン、レバノン

<アフリカ>
アルジェリア、ウガンダ、エジプト、ガーナ、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、シエラレオネ、ジンバブエ、セネガル、チュニジア、トーゴ、トリニダードトバゴ、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、マリ、モロッコ、ルワンダ、レソト、中央アフリカ、南アフリカ

※は、旧ソビエトまたは旧ユーゴスラビアであり、条約の継承を確認中で、日本においては当分の間、加盟国として取扱うこととなっていたが、現在の取り扱いは不明。経験上、ウクライナ、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルチェゴビナ、マケドニア、モルドバは運転可能であった。(2014年8月現在)


●国際免許証の取得方法 
必要書類を揃えて申請先へ提出すればOK(各都道府県の免許センターなど)。

<必要書類>
1.現在使用中の運転免許証
2.パスポート(写真があるページのコピーでも可) または 渡航するための証明物(エアチケットなど)
3.写真1枚(タテ5.0cm×ヨコ4.0cm、無帽・正面・上三分身・無背景のもので、6カ月以内に撮影されたもの)
4.費用  2,650円 
5.国際運転免許証申請書(申請先の窓口にあるので、記入する)
6.黒または青のボールペン(申請書を書くためのもの)

*国際運転免許証の有効期間は取得日から1年間なので、現在使用中の免許証の期限切れまで1年以上あることが条件。ただし、これはあくまでも原則で、短期間の旅行ならば窓口で相談すれば取得できる場合が殆どのようだ。また、免許証の書き換えは原則的に期限切れ1ヵ月前からとなっているが、それ以前でも書き換えは出来るそうなので相談してみるとよい

*必要書類を申請先へ直接持っていけば、その場ですぐ取得できる。私はいつも大阪の門真免許センターに行くが、30分もあれば発行してくれる。なお、郵送による申請は受け付けておらず注意が必要。

大阪の場合、以下の2箇所にあり、申請時間は月曜日から金曜日(休日を除く。)の午前8時45分〜正午、午後0時45分〜午後4時30分となっている。
@門真運転免許試験場 門真市一番町23−16  電話 06−908−9121 
A光明池運転免許試験場 和泉市伏屋町5-13-1  電話 0725−56−1881 
*各都道府県で、申請場所や必要書類が異なることがあるので要確認!


【Aレンタカー予約】
アメリカの大手レンタカー会社のほとんどは、基本的に25歳以上でなければ、借りることが出来ない。ただし21歳以上であれば、追加料金を支払って借りる事が可能のようだ。それ以下の人の場合、現地の小さな会社なら多分借りられると思うが、やはり安心して借りられるとなると大手であり(車のメンテナンスとか)お勧めできない。アメリカの広大な砂漠で、エンスト、故障すればどうする!?

たいていの会社では、日本で予約した場合に限られるプログラムというものを用意してあり、お得な料金設定になっているはず(保険料込みプランなど)。予約の方法は、インターネットで簡単に予約できる。私の場合はハーツ専門であるが、他にはエイビス、バジェット、ダラー、ナショナル、アラモなどがある。ハーツは最大手のため、どこに行っても営業所があり、安心感がある。値段が高いというご批判もあるが、私の会社が法人契約していることもありハーツばかり使っている。


【B保険加入】
これは別に日本で行う必要はなく、現地で可能である。絶対にしておくべき手続のひとつであるが、ハーツの場合、窓口で必ず聞かれる。また、ハーツのゴールドメンバーになっておけば、加入保険の種類もあらかじめ指定できる。詳しくはハーツのホームページで。
なお、保険の種類は以下のとおり。

LDW/CDW(自車両損害保証制度)Low Damage Waivir/Collision Damage Waivir 
PAI(搭乗者損害保険)Personal Accident Insurance 
PEC/PEC(携行品の損害にかかる保険)Personal Effect Coverage/Protection 
SLI/ALI(追加自動車損害保証)
Supplement Liability Insurance/Additional Liability Insurance 


【C地図購入】
ドライブする行程の地図は必ず準備したいところだ。計画を立てるにもたてることができない。アメリカの場合、エリアごと、州ごと、都市ごとであれば、JAFに行けばAAAの地図を入手できる。また、JAFに行かないまでも、大きな書店に行けば、主要国、地域、都市の地図はほとんど手に入る。
なお、JAFに加盟しておけば、JAF(日本自動車連盟)国際部(03−5976−9777)に電話をいれ、「Show Your Card & Save(AIT互恵サービス)カード」の発行を依頼しておけば、いろんな特典がある。なお、AAA(American Automobile Association アメリカ自動車協会)はAIT(国際旅行同盟)に加入していて、JAFメンバーはアメリカ・カナダ国内でAAAメンバーに準じたサービスを受けることがで
きるようになっているというわけだ。

サービスの主な内容は、ロードサービス、道路地図・ツアーブックの提供、宿泊・各種施設の割引などがある。割引のある宿泊施設(ベストウエスティンなど)や各種施設の具体的な名前なども記載されている。いままでの旅行で車が故障したりトラブルがあったことはないが、AAAのロードサービスが受けられるのはこころ強い。宿泊ではモーテルなどのWeb予約時にAAA割引にチェックを入れると10%割引になるし、現地でカードを提示しても10%の割引が受けられるようだ。



【D計画及び予算】
アメリカの場合、国の面積が広大だ。地図上でわずかの距離でも、実は東京から鹿児島ぐらいまであったりする。だから計画を立てることは欠かせない。日本よりも道が広く走りやすいのは事実だが(インターステートは特に)、そうは行っても観光などを考えると1日、500kmから600kmぐらいが限度だろう。ドライブするのは楽しいものだが、やっぱりいろんな街に下りていろんなものを見なければ意味がない。現地でいかに楽しむかは、綿密な計画を立てることにかかっている。なお、予算見積もりには、ハーツの場合、予約画面で、概算費用がでてくるので助かる。それにガス料金を見積もれば、レンタカー代の総額はだいたい把握できる。
なお、アメリカ南部ドライブの場合は、ニューオーリンズからキーウェストまで特に宿を予約せずに行ったが、どのあたりに宿泊するかのめぼしはたててからいった。その読みどおり、3泊でキーウェストまで行くことができた。


【Eクレジットカード】
レンタカーを借りる場合、デポジットかわりにクレジットカードを要求される。国際的に通用するカード、つまりVISAかMasterが必要だ。JCBはアジアでは強いという話であるが、アメリカは不明。ダイナーズだけを持っていたときは、ちょっと失敗してしまった・・・。


【Fチャイルドシート】
海外でも当然ながらチャイルドシートが義務付けられている。諸外国の法制化の状況はここをクリック。アメリカの州ごとの取り扱いはここをクリック
<各国のチャイルドシート法制化の状況(日本損害保険協会など調べ)>
国名
対象年齢
罰則
法制化の年
その他備考
アメリカ 州で異なる 10〜500ドル
カナダ 5歳以下 前席での使用禁止
ドイツ 12歳未満 80マルク 法制化は88年 前席での使用は禁止 
オーストラリア 州で異なる 70〜165豪ドル 75年ビクトリア州7が世界初の法制化
イギリス 13歳以下 20〜500ポンド 法制化89年
スウェーデン 6歳以下 300クローネ 法制化88年
イタリア 9歳以下 法制化88年 4歳以下は前席での使用は禁止
韓国 6歳未満 高速道路2万ウォン 法制化92年
シンガポール 8歳未満 120シンガポールドル 法制化92年


【海外でドライブしたときの失敗談】
恥ずかしながら、今までの失敗経験です。皆さん気をつけましょう。
@スピード違反、レッカー、駐車禁止の3連発!
 詳しくは、アメリカ南部ドライブ編で。

Aクレジットカードを持っていなかったために車を借りれず!
イギリスのエジンバラにいったときのこと。エジンバラにはハーツがある。そこで、車を借りてネス湖にでも行こうと思っていた。そう思い、エジンバラのハーツ営業所に朝9時ごろいった。当時、6月末、イギリスの最もいい季節である。カウンターは長蛇の列、しかし、営業所には人が2名しかいない。なんかとろとろしているし、いつになったら借りれるんだろうか、と思っていた。ようやく10:30ごろになって私の番。ふいーと思い予約番号などを言って手続きをしたものの、受付のおばちゃんはかなりパニくっている。そして事件が起きた!

最後の最後で、デポジット代わりにクレジットカードを要求され、当時、ダイナーズしか持っていなかったから、それを差し出すと「ノー!」といわれた。なんでーさ、世界のハーツが何を言っているの?と思い、じゃー現ナマのポンド払うわ、と言ったけど、さらに厳しい口調で「ノーノー!」といわれた。その顔をゆがめながら言われた「ノー!」の言葉と、おばちゃんの顔は一生忘れないだろう。ケチッ!と思い、あきらめてとぼとぼと営業所の外にでたものだ。結局、エジンバラの街を1日中観光して、それはそれでかなりよかったんだが。それから帰国し真っ先にダイナーズを解約し、VISAカードに変更した。


Bトラックの後ろを走っていたら石が飛んできてフロントガラスにヒビ
カナダに行ったとき、広大な場所で一本道を運転していたが、前に巨大トラックが走っていた。石や砂を跳ね飛ばしながら走っているので嫌だな〜と思っていてもなかなか抜けない。そんなとき小石がフロントガラスに飛んできて変な音がした。止まってみてみるとヒビが入っているではないか(小さかったが)。そこから拡大するのが怖かったので、絆創膏で応急措置。結局、その絆創膏かなり強力で、旅の終わりまでもってくれた。返却するときは何も言われなかった。本来は申告すべきかな・・・。


Cスライドドアが外れる!
ラスベガスからザイオンに行く途中、セントジョージで給油しようと立ち寄った。家族を下ろすためスライドドアを開けようとしたが、自動ドアにもかかわらず開かない。仕方なく外からスライドドアを思いっきり横に引っ張ると、「バキッ」という音とともにドア上部のスライド部分が外れてしまった。かなり焦ったが、上部なのでなんとか閉めることができた。その後、そのドアは開かずの扉となり、反対側からの乗り降りとなった。両側のスライドドアでよかった〜。しかし、運転席の後ろのドアだったのでなんか嫌な感じだったし、スースーと音がするのがもっと嫌だった。これも返却時には何も言われなかったが、申告すべきだったのだろう・・・。


Dスクールバスに注意
スクールバスのルールが今ひとつわかっていなかったが、よくわかった事件があった。田舎道でスクールバスの後ろを走っていたが、急にランプが点灯し、ストップと書いたボードもでてきた。が、ストップのボードが出る前に追い越しをかけたのが悪かった。かなりのクラクションを鳴らされて、しかも対向車線で停止している車にも白い目で見られる始末。子ども達がバスから出てこなかったので、事故がなかったのが幸いだ。スクールバスの後ろを走る場合は、早めに抜き去るか、ランプが点灯したら必ず停止して、子ども達が降りるのを待つかだ。いい教訓になった


Eポルトガルからスピード違反の違反金請求が!
2007年11月末にポルトガルに行き、3日間、レンタカーを借りてポルトからリスボンまでドライブをした。とても興奮した旅でいい思い出になっていたのだが・・・。2008年の年末に突然、ポルトガルから手紙が書留で届く。しかも、何か重要そうだ。なんだ?と思い中を開けてみると、どう見てもポルトガルの政府かららしい。ポルトガル語はまったくわからないのだが、スピード違反らしきことが書いてある。しかも、振込み先などがまったくわからないのだ。これはまずい!と思い、どこに問い合わせるべきかと考えると、真っ先に思い浮かんだのがポルトガル大使館だ。話をひととおりすると、それはうちじゃなく、外務省だ!と言われる。それは違うだろ、と思いつつ話すが埒ががあかない。しかも、そのまま罰金を払わなければ、今後、ポルトガルどころかEU圏にも入れないかもしれませんよ、と脅してくる。おいおい、それならなんとかしてくれよ!と思うが、ほんと埒があかない感じ。仕方なく言われるまま、外務省に問い合わせると、あなたの行動は正しい、それはポルトガル大使館しかないでしょう、といわれる。うーん、でも大使館にかけても同じ話になるだろうと思いあきらめる。次に思い浮かんだのは銀行だ。外貨送金の窓口に行き、どこかに振込先書いてないですか、といっても、外貨の扱いには慣れている銀行と言えども、わからないようだ。しかも、どうも書いてないみたいだ。これは困った、と思い、いろんな人に聞いてみるが、ポルトガルなんとか交流協会に言ってみればという人もいる。もう藁をもつかむ気持ちでかけてみるが、当然ながら「うちは文化交流団体なので・・・」と当然の回答が返ってくる。

もう、どうしようもないと思い、ポルトガル大使館に再び電話をかける。もう、あんたところしかないんだよ!ってな感じで。すると返ってきた答えが「ポルトガルにお知り合いがいればその方にお願いしてください」って・・・。そんな人がいたら、とっくにお願いしてるわ!って。で、「もしいなかったら、ポルトガルの日本大使館にお願いしてください。」って。は〜っ、どうやって!?しかも、「うちでも違反金の支払いが出来ないこともないんですが、時間かかりますよ。」って思わせぶりに言ってくる。できるならやってよて言うと「かなりお金もかかりますから、やっぱり・・・」ってどっちやねん!もう呆れた。ほんま埒があかんわ。

で、次の手が旅行会社だ。いつもお世話になっているKnt!さん(近畿日本ツーリスト)にお願いする。すると、数日間で現地に連絡とってくれて、すぐに払ってくれた!しかも手数料がわずか3千円程度。罰金120ユーロあわせても16000円程度ですんだ。よかった〜。Knt!さまさま!さすが!最初からお願いしておけば、嫌な思いしなくてよかったのに。しかし、ポルトガル大使館は普段は何やってるんでしょうね・・・。日本に来てるポルトガル人の世話ばっかりかな。もともと、違反した自分が悪いんだけど、海外で違反したときの違反金は帰国後、どうやって払ったらいいのだろうか。その国に行かないと払えない国が多いような気もする。まー、いろいろ経験させていただきました。ポルトガルはとても道がよくて、走りやすい分、速度には十分注意しましょう!


Fトルコ(イズミル)でスピード違反!
2009年8月にトルコのイズミルからパムッカレへドライブ。帰りの飛行機の時間にぎりぎりだったこともあり、結構飛ばしていた。トルコ人は運転が荒く、かなりとばしていた。それにつられていたこともあるが、一般道の追い越し車線にカラーコーンがあり、そして警察らしき人が止まれて言ってる。あーあ、捕まったと思い、免許書、国際免許書、パスポートを持ってパトカーのところに。かなりの人が捕まっているので、それほど罪悪感はないものの、おそらく80KMのところを、117Kmだったと言っていたと思う。どんな処罰があるのかとびくびくしていたが、96トルコリラの罰金だけだった。しかも、その場で警察官に支払うというものなので、いたって簡単。事故でもなし、切符切られるでもなし、お金で済んだからまー、よしとしよう。日本ではゴールドなのに、海外では何回捕まっているんだ!と自分に言いながら、空港に向かった。

ほんとに大きなトラブルはおきていないので、おきないように安全運転を心がけたい。

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