- Canadian Rocky -                     

2005年8月訪問

【入園料】
バンフ:グループ1日16カナダドル、年間パスポート109カナダドル(大人1人8カナダドル、大人1人年間55カナダドル)
なお、年間パスポートを買えば、カナダのどの公園にいっても1年間無料で入ることが出来る。私はカルガリー空港のハーツのおっちゃんが、これいいぞ!と勧め
てくれ、70カナダドルでいいから売ってやる、といわれたのでそのまま買った。そのおっちゃん、3週間前に行ったとのことだが、もういらなくなったので俺に売りつけた
のかもしれない。ジャスパーやウォータートンに行ったものの、70カナダドルは高かったかもしれない。


カナディアンロッキーと一言で言われることが多いが、4つの国立公園(バンフジャスパーヨーホークートニィ)とマウント・ロブソン州立公園からなっている。し
かし、見どころ多すぎ!宿泊はレイクルイーズインだった。


4つの公園全てを満喫するぞ!と気合を入れて行ったものの、実際行けばかなり広いし、見どころが多すぎて、いちいち車から降りてたら時間がいくらあっても
足りなかった。行くぞ!と思っているところに焦点を絞って、後は残念だが寄らないようにしないと、かえって中途半端になりそうだ。

そのなかでもイチオシがエメラルドレイクだ!ほんとに素晴らしかった。俗化されていないところと、湖のなんともいえないエメラルドブルーの色、そして奥に控える
山々の配置。日本人好みの湖だろう。ここは気に入ったので、2回行った。湖のほとりにエメラルド・レイク・ロッジがある。このホテルはロッジタイプで、ほとんどの
部屋から湖を見ることが出来る最高のロケーションだった。次回行ったときは、このホテルに泊まるぞ!と強く思ったものだ。なお、Webはここ

ナディアンロッキーの唯一の嫌なところは人が多いことだ。日本はもちろん、世界中から人が集まってくる。でも、その理由がよくわかる。夏でも涼しいし、どこ行
っても景色がいいし、ゆっくりできるし、申し分ない。最高の避暑地であった(夜は夏でも寒いので長袖必要)。


1)バンフ(Banff)国立公園
カナダで最初に国立公園に指定されたところ(1885年がバンフ温泉保護区となり、1930年に正式に指定)。カナディアンロッキーの中心とも言うべき場所だ。
バンフ中心部は都会っぽくて人もかなり多い。バンフ中心部にはサルファー山、ボウ川など見どころがあるが、世界的に有名なのルイーズ湖、旧20ドル札にも
なったモレイン湖が観光の中心となり、ジャスパーに抜けるアイスフィールドパークウェイ沿いにも、ペイト湖やボウ湖など見どころも沢山ある。人が多いのが難
点だが、これだけの人が集まってくる理由もわかる美しいエリアだ。

<バンフエリア>
 
(左)トンネル・マウンテンロードの中間あたりにある展望台から、ボウ川(Bow River)方面に降りると川原で遊ぶことが出来る。向こうに見えているのがフェア
モント・バンフ・スプリングスでお城のようであった。ここは人もほとんど来ずに、かなりよかった。
(右)バンフを流れるボウ川。その美しさにしばし見とれる。川沿いは遊歩道になっているので、散歩するには最高だ。

 
(左)バンフにきたら、やっぱりサルファー山(Mt. Sulphur)へ上らなくてはならない。ゴンドラに乗って頂上まで行けば、バンフの街をはるか下に望むことが出来
る。360度の大パノラマは素晴らしかった。
(右)サルファー山からバンフの街方面を望む(写真左下が街)。右下にボウ川が見え、さっきまで遊んでいたところも見えた。

<レイク・ルイーズエリア>
 
(左)旧20ドル札にもなったモレイン湖(Moraine Lake)。この湖はカナディアンロッキーを代表する湖だ。確かに美しく、ずっと見てても飽きない。駐車場の横に
岩がつみあがった小高い丘があり、そこに上らないと見る価値も半減する。
(右)これがレイクルイーズ(Lake Louise)だ!あいにくちょうど雲がかかってたので、残念ながら鮮やかではないが・・・。奥に見えるのが3464mのビクトリア山
で、ビクトリア氷河が景色を素晴らしくしている。両側に山があり、奥に氷河、この景色はほんとに素晴らしい。

 
(左)レイクルイーズからミラーレイク、レイクアグネスへの3.4Kmのトレイルを歩いた。その途中の折り返し地点からレイクルイーズが見える。
(右)やっと着いた!これがレイクアグネス(Lake Agnes)だ。子どもも一緒だったので2時間もかかってしまった。しかし、レイクアグネスの横にあるティーハウスで
の「お茶」は最高に美味しかった。

<アイスフィールド・パークウェイエリア>
 
(左)ボウ湖(Bow Lake)。レイクルイーズからジャスパーに向かう93号線沿いにある。レイク・ルイーズ・ビレッジからは北に約37Km。40分で着いた。ここから
名所のオンパレードとなる。左奥に見えるのが、クロウフット(Crowfoot)氷河。
(右)ここも名高いペイト湖(Peyto Lake)。全体像が見れる数少ない湖のため人気が高い。アイスフィールド・パークウェイの最高地点(2070m)のボウ峠の
近くにあって、駐車場から15分ほど歩かなくてはならないのが少しんどいところ。必ずといっていいほど観光客が立ち寄るので、展望台はかなりの人となる。私
が行ったときはツアーで来ている日本人ばっかりだったので、ここは日本の観光地か!?と思うほどであった。

  
(左)すすり泣く壁(Weeping Wall)。垂直に切り立った岩壁から雪解け水が幾筋にもかわれ流れ落ちるために「すすり泣く」といわれている。展望地点には寄
らず、車から撮影。
(右)かなりマイナーであるが、ラムパート・クリーク(Rampart Creek)。レッドディアに抜ける11号線を過ぎたあたりを左折すればここに着く。休憩しようと立ち
寄ったキャンプ場の奥に行けば、たまたまこの素晴らしい景色があった。川はかなり流れが速かったので、落ちないように気をつけよう!この川は北サスカチェワ
ン川(North Saskatchewan River)。


2)ヨーホー(Yoho)国立公園
こじんまりしているものの見どころが多い公園だ。レイクルイーズからバンクーバーに抜けるトランス・カナダ・ハイウェイ沿いに見どころが連なる。今回はなんと言っ
てもエメラルド湖が素晴らしくよかった。俗化されておらず、湖に写る山々が素晴らしい!そのほか、途中の滝壺から水は上に跳ね上がっているタカカウ滝もす
ごかった。今回は残念ながら行けなかったが、オハラ湖も素晴らしいようだ。マイカーでは入れず、バスで行って歩かなければならず人気の湖らしい。そのほか、
トランス・カナダ・ハイウェイ沿いにいくつかの見どころがある。

 
(左)ここがイチオシのエメラルド湖(Emerald Lake)だ!エメラルドレイクロッジのフロントがある建物をさらに奥にいくと、こんな素晴らしい場所があった。天気も
いいし、最高に綺麗であった。
(右)タカカウ滝(Takakkaw Falls)。ヨーホー川沿いにぐねぐね道、ループ道をひたすら進むとここに着く。特にループの道はすごく、行くまでのドライブも楽しい。
そして、この豪快な滝に出会える。落差は400mあるが、圧巻なのは滝の途中に滝壺があり、そこに水があたり空中に跳ね返っているのだ。近くまでいけるトレ
イルもあり、水しぶきがかなりかかってくる。トレイルを外れて、滝のすぐそばにもいけそうだったが、時間の都合でいけなかった。何人かトライしていたが、足を滑
らさないようにしないと、滝壺に落ちてしまいそうだった。なお、この滝の上には氷河があり、そこから流れ出た水がこの滝を作っている。

 
(左)ナチュラルブリッジ(Natural Bridge)。エメラルド湖に向かう途中にあるため、エメラルド湖の前座的役割。規模が小さいものの、水量が多くて豪快であ
った。
(右)スパイラル・トンネル(Spiral Tunnels)。トランス・カナダ・ハイウェイ沿いにある。昔はこのあたりの急な坂道をまっすぐ電車が通っていたが、あまりに急だっ
たため、2つのループトンネルを作った。その1つを道沿いから見れることができる。電車が通っていれば面白い光景であったが、残念ながら電車がこずにただの
山である。


3)ジャスパー(Jasper)国立公園
1907年に国立公園に指定され、4つの国立公園でも最も大きい。バンフは南の拠点(カルガリーからアクセス)であるが、ジャスパーは北の拠点となっており、
エドモントンからアクセスしやすい。ここの見どころはなんといってもコロンビア大氷原だ。北極圏を除けば北半球最大の氷原で325Kmもある。気軽に歩くこと
ができることで人気。それ以外にもマリーン湖、アサバスカ滝など見どころも多い。今回、ジャスパーはかなり無理してレイクルイーズから日帰りで行ったが、バン
フよりこじんまりしているものの、落ち着いた街並みが印象的だ。バンフより北にあるため、かなり寒く感じた。なお、夜にジャスパーからレイクルイーズまで2時間
でぶっ飛ばしたが(約230Km)、途中、民家がないため、すれ違った車は10台以下。アイスフィールドパークウェイといっても、夜はかなり寂しいエリアだ。

<アイスフィールド・パークウェイエリア>
アイスフィールド・パークウェイは、レイクルイーズからジャスパーまでの230Kmであるが、ちょうど中間ぐらいのコロンビア大氷原あたりからジャスパー国立公園と
なる。とは言っても、このパークウェイは走っていて飽きない大自然のすごさがあるので、境は関係ないが・・・。
 
(左)アイスフィールド・パークウェイのハイライトとも言うべき、コロンビア大氷原(Columbia Icefield)だ!1898年、イギリスの登山家がアサバスカ山の登山に
成功。当時5000m級の山がこのあたりにあるという嘘の噂があり、それを確かめるために行ったのだが、アサバスカ山の下に広がるこの大氷原を偶然発見した
というものだ。コロンビア大氷原は325Kmもあり(大阪市の面積が221.3Kmだからそれよりはるかに大きい!)、この写真に写っているのはその一部である、ア
サバスカ氷河(Athabasca)の末端に過ぎない。この氷河の上までいくと、果てしなく広がる大氷原が広がっているのだろう。一度、見てみたいものだ。
(右)人が入り込めるエリアは、はっきりいってかなり汚い。綺麗な氷をイメージしていくと、イメージダウンとなってしまう。1日に何人もの人がここに来るわけだか
ら、表面が黒くなるのだろう、と思っても、やっぱり汚い・・・。でも、たまに小さいクレパスがあり、そこに落ちないように注意が必要だ。実際に死亡事故も発生し
ているようだ。

 
(左)コロンビア大氷原(アサバスカ氷河)を囲んでいる2つの山のうちのひとつ。左側に見えるこの山がアサバスカ山(3493m)だ。
(右)1908って標高?と思っていたら、実は1908年まではここまで氷河があったという道標。地球温暖化により、ここ100年でかなり氷河が後退しているよう
だ。

<ジャスパー近郊エリア>
 
(左)アサバスカ滝(Athabasca Falls)。コロンビア大氷原から北に70Kmほど行くとこの滝がある(約50分)。ジャスパーに行くまでに休憩と思って立ち寄った。
ここも水量がすさまじく、小さい滝ながらも迫力は十分あった。しかも、熊が出た!安全な場所であったが、10m先に盛った熊が出現して、こっちを威嚇してい
るではないか!思わずビビって逃げてしまった。おそらくブラックベアだったと思う。写真を撮るチャンスを逃してしまい残念。
(右)ジャスパーで最も期待していたマリーン湖(Maligne Lake)。しかし、。期待していたスピリットアイランドの眺めは船に乗らなければならないことが着いてか
ら判明・・・。ジャスパーは行けないと思っていたものの強行して来てしまった為に、十分な下調べがなく残念・・・。残念な気持ちが天気に表れ、雲ってしまっ
た。


4)クートニィ(Kootenay)国立公園
はっきり言ってかわいそうな公園だった。トランス・カナダ・ハイウェイから外れるためか、人がほとんどいない(ラジウム温泉まで行けば沢山の人がいたのかもしれ
ないが、今回は温泉まではいけず)。マーブル渓谷、ペイント・ポット、ヌマ滝に行ったが、マーブル渓谷は木が枯れ果てているため閉鎖されていた。ペイント・
ポットも10Kmという長いトレイルを歩けば見れるようだ。落ち着いた感じで、その雰囲気はよかったが、バンフに完全に客をとられているようだ。

 
(左)トランス・カナダ・ハイウェイのバンフとレイクルイーズの間に93号線に折れるキャッスル・ジャンクション(Castle Junction)がある。その道に入ってしばらく行
くと、バンフなどの景色とは少し異なり、落ち着いた雰囲気となる。いい感じ!
(右)93号線はアルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州の州境を越えることになるが、この州境は大陸分水嶺でもある。ここから東と西に水が分かれて流れ
出すのだ。

 
(左)マーブルキャニオン(Marble Canyon)。ご覧の通り、左側の木はほとんどすべて枯れている。何かの虫に喰われたのか?と思われるが、そんなこともあ
り、ここは駐車場が閉鎖されていた。誠に残念だ。
(右)ヌマ滝(Numa Falls)。クートニィ・パークウェイをしばらく走ると、バーミリオン川(Vermilion River)沿いとなる。ゴウゴウと大きな音だと思えば、この滝があ
った。この写真の左側の岩は、川の勢いで深くえぐれており、その形が面白かった。


5)マウント・ロブソン(Mount Robson)州立公園
カナディアンロッキーの最高峰であるマウントロブソンがある公園。3954mなので富士山より高い。今回は残念ながら行けず&見れず。ジャスパーからさらに
北西に行ったところにある。


【アクセス】
カルガリーからトランス・カナダ・ハイウェイ(1号)をひたすら東に向かう。80Kmほど走ると大平原からいきなり山岳地帯となり、100Kmあたりにケンモア
(Canmore)の街がある。バンフはそこからさらに30Kmほどいったところにある。カルガリーから2時間弱でバンフに着く。バンフがカナディアンロッキーの南の中心
地だが(北はジャスパー)、そこからさらに60Kmほどいくとレイクルイーズビレッジがある。レイクルイーズからトランス・カナダ・ハイウェイを東に行けば、すぐにヨーホ
ー国立公園があり、アイスフィールド・パークウェイを北に行けば、コロンビア大氷原やジャスパーにいける。

 
(左)ケンモアの街。バンフほど有名じゃないものの山に囲まれて落ち着いた感じの避暑地であった。バンフは人が多すぎるので、ここに泊まってもいいのでは、
と思ったぐらいだ。バンフまであと約30Km。
(右)バンフ国立公園のゲートに到着。ここで入園料を支払う。


【宿泊】
レイクルイーズビレッジにあるレイクルイーズインに泊まった。レイクルイーズビレッジは、バンフやジャスパーほど栄えていないものの、それだけ静かであり、のんびり
できた。スーパーは1軒あるし、レストランも数軒ある。

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部屋からはテンプル山(Mt. Temple)が見事に見えた。他の部屋からの眺めはイマイチそうだったのだが、たまたまあたった部屋のベランダからこの山が真正面
に見えてラッキーだった。朝は右の写真のような景色が見れ、夕方は夕陽に輝くテンプル山が見えた。最高!

  

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