【旅程】
写真はアリゾナ州・セドナの朝。
【この旅行で行ったアメリカの公園】
【ガス代】
今回は3千キロ弱走ったが、ガソリン代は4万円弱といったところ(米ドル120円換算)。ここのところのガソリン高騰により、ガロン当たり3.10
ドル。2年前にほぼ同じコースを走ったときの平均が2.06だから、2年間で1ドルも上昇したということだ。ガス代合計は313.99ドル(101.262 ガロン)。給油回数は10回。ただし、1回は記録できなかったところあり。
【旅行記】
何回行くの?と言われつつ3回目のグランドサークル。今回はおやじとおふくろが一緒なので、おやじたちにモニュメントバレーを見せたい、と
いう目的もあった。そういいつつ、個人的にはグランドキャニオンとモニュメントバレーは毎年行ってもいいと思っているぐらいのところだ。何回行 くの?と言われた友人にも、グランドキャニオンで落ちて死んでもいい、などと冗談も言うぐらい大好きだ。夏になればグランドサークルに行き たくなるのは俺だけじゃないはずだ!
8月17日
伊丹11時発の羽田行きに乗り羽田空港で高松からの両親と落ち合う。成田まではバスで70分。成田では新しいANAラウンジでくつろ
ぐ。ラウンジは新しいだけあってかなり綺麗だ。17:40に搭乗し、18時出発。ロスには11:30に到着し、いつものように快晴のカリフォルニアの 空が迎えてくれる。2年ぶりのグランドサークルだが、興奮して飛行機ではあまり寝れず、ロスに着いた時点でさらに超興奮。16:30にラスベ ガス行きに乗り込み、18:10にマッカラン空港に到着。空港内のカジノを見るとラスベガスに来た〜!と実感。レンタカーを借りてホテルへ直 行。チェックインした後、ストリップ通りにくりだし、ホテルめぐり。ラスベガスの駐車場は無料でいい。パリスのなかで食事をとる。その後、フリー モントのアーケードを見に行く。ラスベガスは3回目だが、このアーケードのショーを見たのは初めてだった。迫力ある映像にしばし見とれ、写 真を撮るのを忘れてしまった。明日からのドライブに向けてホテルで就寝。
(左)新しい成田のANAラウンジ。綺麗だしうどんも美味しかった。
(右)ロスからラスベガスまでは砂漠だ。2年前はここを走ったのだ。飛行機ならわずか1時間でひとっとび。砂漠の中に忽然と街が現れる。
(左)パリスの凱旋門。ラスベガスに来たんだ、と感じる瞬間。 (右)フリーモント通り。ショーが終わった後の余韻が残る。
8月18日
(距離は全てラスベガスからの距離、時間は前の地点からの距離で実走時間)
ラスベガス⇒レイクミード (ラスベガスから31.7マイル、35分 ⇒ フーバーダム(45マイル、30分) ⇒ キングマン(114.9マイル、1時間20
分) ⇒セリングマン(200.7マイル、1時間35分) ⇒ ウィリアムス(243.3マイル、50分) ⇒ グランドキャニオン・サウスリム(304.1マイ ル、1時間10分)
この日はラスベガスからグランドキャニオンまでのドライブだ。今日の道は3回目だ。ベガスを出てすぐにレイクミードを通る。景色が綺麗なの
でしばし休憩。この公園は砂漠の中のオアシスという感じを受ける。そして一度も行ったことがなかったフーバーダムに行ってみる。前回は夜 だったのでよくわからなかったのだが、やはりでかいダムだ。展望台に行き上から眺めるが、下のほうが見えない。手前の展望台に行けばもっ と見えるのだろうが、子ども達が興味なさそうなので、すぐに立ち去る。フーバーダムからは延々とまっすぐな道をひた走る。
普通ならインターステート40号を通ってウィリアムスまで突っ走るのだが、今回はセリングマンまでのルート66を通ることにした。キングマンでハ
ンバーガーを買ってルート66をひた走る。高速を通るよりも一般道を通ったほうが気持ちいい。しかもスピードもそこそこ出せるので時間的に もそれほど変わらない。時間があれば途中の道からスパイに行きたかったんだが、スパイは車を降りて1時間以上歩かないと目的にいけない のでやめた。アメリカの田舎道を走っているという実感を持ちながら走る。1時間35分でセリングマンに到着し、ルート66はそれで終わり。後 はウィリアムス経由でグランドキャニオンにひたすら向かう。ウィリアムスから約2時間でグランドキャニオンに到着。グランドキャニオンは環境対 策から一般車の入園がだめになる話があったが、まだ大丈夫であった
まずはマーサーポイントに寄る。マーサーポイントは朝日が美しいポイントであるが夕方でも十分綺麗だ。2年ぶりのキャニオン美を堪能。何
度来てもここは素晴らしいと思う。雄大さ、キャニオンの美しさ、地層美など、ずっと見ていても飽きない。マーサーポイントを後にして、サン ダーバードロッジにチェックイン。このロッジはキャニオンのすぐ手前なのだが、奇跡的に1ヶ月前の予約でも空いていた。案外1ヶ月前ぐらい ならキャンセルが出る頃なので狙い目なのかもしれない。まだ陽があるのでホテルから西の方に向かって歩く。ちょうど夕陽で綺麗な場所を 探す。ホテルがある近辺は奥まっているので、ウェストリムへ向かう途中まで歩くことになった。そこそこ綺麗な場所でしばし夕陽のグランドキ ャニオンを堪能する。グランドキャニオンに来てよかった〜、と思う瞬間だ。
8月19日
グランドキャニオンに泊まるからには朝陽を見ないと損だ。マーサーポイントは昨日行ったので、代表的なポイントのヤバパイポイントに行って
みた。しかし、ここは朝陽を見るにはそれほど適していない。昨日、マーサーポイントに行ったのが悔やまれる。それでも朝陽のグランドキャニ オンを十分に堪能できた。6時前から行って結局、7時30分ぐらいまでいた。その後、鉄道駅の横を通ったので少しよってみた。すると4〜5 名の20歳ぐらいの男女が金貨を探していた。線路の上にコインをおいてそれがつぶれているのを探していたようだ。朝陽に映えるグランドキ ャニオン駅というのも悪くない。大きな松ぼっくりを広いながら遊ぶ。8時にホテルに帰りエルトバホテルの1階のレストランで朝食だ。卵料理が 美味しい。
(左)グランドキャニオン駅。若者達がコイン探しに熱中。 (右)エルトバホテルのレストランの朝食。おいしい!
今回はウェストリムに行ってみることにした。車では入れないのでバスで行くことになる。ほぼ西の端にあたるピマポイントまで行く。バスで約
30分。ここまで来るとキャニオンの形も違って見える。コロラド川が近くに見え、流れが激しい部分も見えた。そして最も端のハーミッツレスト まで行って、ロッジがあるところまで引き返した。その時点で14時。今回もキャニオンの下のほうまで歩くのは断念。いつかはプラトーポイント まで歩いてみたい。その夢はまた次回だ。アメリカの国立公園には子ども達も楽しく自然を学習できるように、ジュニアパークレンジャープロ グラムが用意されている。インフォメーションセンターに行けば用紙がもらえ、それに見たものや聞いたものを書けばバッチがもらえるのだ。それ を楽しみに子ども達もいろんなものを発見する。さすが子どもを大事にするアメリカだ。
グランドキャニオン・サウスリム(304.1マイル) ⇒ デザートビュー(339.0マイル、40分) ⇒ フラッグスタッフ(415.8マイル、1時間30分)
⇒セドナ(451.8マイル、50分)
ジュニアパークレンジャーバッチをもらった後、グランドビューポイント、リパンポイント、デザートビューとイーストリムのポイントを回る。デザートビ
ューはもう3回目だ。ウォッチタワーも懐かしさすら感じる。ここからの景色も最高だ。そして今回はここでグランドキャニオンともお別れ。また来 るぞ、と胸に誓いながら東へ向かう。リトルコロラドリバーが見れるポイントに立ち寄るが、ここもなかなかのものだ。そこからひたすらセドナに向 かった。途中、夕立の後の幻想的な風景にも会えた。しかしフラッグスタッフからは急カーブの連続となり、しかも眠気もあり、危ない運転と なったが、20:30にはセドナに到着。
(左)デザートビュー・ウォッチタワーの中にある絵。ナバホの絵だ。 (右)フラッグスタッフに向かう途中で。夕立と夕陽がマッチして幻想的。
8月20日
この日はセドナでゆっくりの日だ。一度、セドナに来たことはあったが、1時間ぐらいしか滞在しなかったので今回はゆっくりと2泊。セドナには、
「ボーテックス」と呼ばれる、地球からのエネルギーが地表から出てくると考えられている場所があると言われている。その場所にいけるかどうか は別にして、何かのパワーをもらえたらそれでいい。ホテルはベストウェスティンインオブセドナだ。朝起きるとここのベランダからの眺めは最高で あることに気付く。日差しがきついものの、ベランダで食べる朝食は最高に美味しかった。ここは、グランドキャニオンやモニュメントバレーには あまりない緑が多くある。それだからここにいても和めるのだと思う。
朝はゆっくりした後、昼頃からレッドロック・クロッシングという、セドナでも最も人気のあるスポットに行ってみた。川とセドナ特有の山がマッチ
した場所で、川遊びも出来る。ただし、自己責任で泳いでくれ、といわれたので何かあったのかもしれない。川の水はあまり綺麗とはいえな いが、綺麗な景色の中での川遊びは格別だ。その後、セドナの名所と言われるミッジリー橋ビスタ(Midgely Brige Vista)、エアポートリッ ジ・ビスタ(Airport Ridge Vista)に行ってみたが、どこもなかなかのものだ。アメリカでも人気と言われているセドナの魅力に触れることができ た。ただ、スライドロック州立公園は人が多すぎて、入場ができなかったのが残念であった。セドナには日本料理屋も何軒かあり、親父のリ クエストもあってTAKASHIという店に行った。味はアメリカ的な日本料理だが、久々の日本料理にほっとした。
8月21日
セドナ(496.6マイル) ⇒ メテオクレーター(599.8マイル、1時間40分) ⇒ 化石の森(675.2マイル、1時間20分) ⇒ チンリー(820.9
マイル、2時間10分)
朝、ホテルから近いこともあり、昨日も行ったエアポートリッジ・ビスタに行ってみた。その中でもオーバールックポイントからの景色は最高によか
った。少し岩を上らなければならないが、上りきったあとの景色は格別。何名かすでに来ていたので人気スポットかもしれない。気球も飛ぶ セドナの景色は緑と赤い岩のコントラストがたまらなく美しい。しばし、朝のセドナを堪能。ここに来てよかった、と思う。ホテルを出発したのが 11時になってしまったが、まだまだいたいと思うセドナであった。セドナからフラッグスタッフに一度帰るが、その道すがら聖十字架礼拝堂に寄 った。礼拝堂は1956年に完成したものだが、岩に埋め込まれているような建物には大きな十字架がデザインされており、斬新だ。見る価 値はあると思う。それを最後にセドナを後にした。
セドナの次はメテオクレーターだ。ここはこの旅で最も行きたかった場所だ。世界で唯一、ほとんど風化されずに残っているクレーターで大きさ
は世界第2位。今から5万年前、直径30mの巨大な流れ星が降ってきて時速約7万Kmで地表に激突。周囲160Kmの動植物を一瞬 にして死滅させたというもの。フラッグスタッフを過ぎて東に行けば、広大な平原となる。そこを延々と進みしばらく行くと右折。ほんとうに平 原であり何もない。そんななかこんもりした山が現れるが、それがクレーター跡だ。行ってみると思ったより巨大で、迫力がある。カメラを撮ろう にも、レンズに収まらないぐらい大きい。クレーターの横にはクレーターができた歴史などをビデオ上映などを使った説明もあった。念願かなっ てここにこれてよかった。しかし、この時点で15時。これから化石の森に行って、チンリーまで行かなければならない。
化石の森に着いたのが16時過ぎ。ここも大平原の中にぽつんとある感じ。流木が化石となった珍しい場所で、公園のいたるところに化石
がごろごろしている。しかもすべてもとは木だ。木の形をしたまま化石になっている様子を見て、異様さすら感じる。公園の中の化石は外に 行けば売れるため、持っている石はチェックされる。子どもが拾っていた石があったので、提示すると、ナイロン袋に入れて封をされた。雨が 降ってきたのでゆっくりと回れなかったものの、美しい化石となった木をじっくりと観賞するのもいいかもしれない。あまり期待していなかった分、 感動が大きい。そんなものか。そこを過ぎるとひたすらチンリーに向けて走るしかない。約2時間、運転し続ける。おやじが途中で運転したい ということだったので、変わってみたが、夜だったこともあり少々不安。しかし60歳過ぎてもチャレンジ精神があるというのはいいことだ。チンリー に着いたのが夜の22時前。この日は300マイル以上の運転だったので、みなさんかなりお疲れでした。
(左)セドナの聖十字架礼拝堂。岩の中にある感じ。 (右)化石の森国立公園。木の中はこんな感じ。たたくと当然痛い。石だから。
8月22日
チンリー(820.9マイル) ⇒ キャニオンデシェイ(880.0マイル) ⇒ ケイエンタ(1004.0マイル、2時間10分) ⇒ モニュメントバレー
(1034.7マイル、30分)
この旅で行きたかった場所のひとつであるキャニオンデシェイに行く日だ。昨夜はさすがに疲れていたのかばったりと寝てしまい、朝も旅にして
は珍しく8時起床。下の子がおきていたので一緒にバーガーキングに食べに行った。そこまで行く途中、道端に馬がいて草を食べている。な んとものどかな光景であり、のどかな街だ。しばし息子と朝のひとときを楽しむ。
10時ごろからキャニオンデシェイの公園に行った。ホテル(その名もベストウェスティン・キャニオンデシェイ)から公園はすぐそこだ。この公園、国
定公園であるが入場料は無料。寄付でまかなっているということもあり、あまり整備が行き届いていなさそうだが、それでも立派なビジターセ ンターはある。少しであるが気持ちばかりの寄付をした。グランドキャニオンの小型公園といった感じで谷があり、ノースリムとサウスリムにわか れて観光をする。まずは南側だ。そして、キャニオンデシェイでも最も行きたかったのがサウスリムのスパイダーロックだ。真っ先に行く。しかしこ の日は天気が悪く曇っている。あまり綺麗にスパイダーロックを見れなかったのが残念。ナバホの人が展望台の近くで石に書いた絵を売って いた。ナバホの絵は大好きなので、その中でも一番気に入ったものを買った。5ドルほどだ。このあたりのナバホ族は貧しいということを聞いて いたが、絵を売っているお兄さんの車はぼろぼろだ。その中で子どもがいたがなんとなく不憫に思った。
その後、唯一無許可で下まで下りれるホワイトハウスに行った。片道1時間ほどのトレイルだが、丁度いい運動だ。遠くから見ると感じなか
ったが、近くで見るとホワイトハウスは超巨大だ。しかも声を出すと山びこみたいに響くのが面白い。見上げると300mほどの断崖(岩)にな っている。これも地殻変動か。その周りにはリスがいたが、グランドキャニオンで見るようなリスではなく、緑色で少し小さいリスだった。ホワイト ハウスを後にして、一度チンリーに帰りガス補給、そしてノースリムのポイントに1箇所行き、そのままモニュメントバレーに向かう。途中から道 が整備されていなくて未舗装道路になっている。それでもそこそこスピードは出せる。
さー、いよいよモニュメントバレーだ!胸が高鳴る。今回は前回とは違う方向で南から行く。ゲートシティであるケイエンタに東から入るのも初
めてだ。荒涼とした大平原が広がりしばらく走っていると、ぽつんと街が見えてくる。西日があたっている。ついにこの街に帰ってきた、という感 じ。そしてモニュメントバレーの夕陽を見ようと急ぐ。ケイエンタからはなれたものだ。もう5〜6往復はしているだろうか。30分ほど走ると右手 にビュートが見えてくる。親父たちは初めてなので得意そうに説明する。写真のポイントで一度降り、その後はビジターセンターへ向かう。1 人5ドルを払って車をとめ、3つのビューとの前に行く。3回目でもここは本当にいい!夕陽を浴びたビューとは最高に綺麗だ。今回は日本 人がやたら多く、いつもとは雰囲気が違う。子ども達は景色そっちのけで、階段をジャングルジムに見立てて遊んでいる。ひとしきり写真を撮 る。夕陽が沈むまで眺める。最高の瞬間だ。ここに来てよかった!
ここはサマータイムになるので1時間進むことになる。前はそれで失敗してホテルのレストランに行けなかった(今回は自炊なので関係ない
が)。ホテルにチェックインした後、子ども達のリクエストでプールに向かう。プールに行ったとき鍵がなければ入れないのだが、そこにいたおっち ゃんが気前よくあけてくれた。モニュメントバレーに来たという興奮もあり、心高まっている。プールの後は日本から持ってきたラーメンや焼き飯 などを食べるが、それがまたうまい。ベランダに出ると、またここに来たんだ、とあらためて思う。明日が楽しみだ。
(左)チンリーの街。街の中心部なのに馬がいる。のんびりした朝だ。 (右)モニュメントバレー。ビジターセンターからゴールディングスロッジに向かう道。
8月23日
モニュメントバレー(1034.7マイル) ⇒ ケイエンタ(1089.8マイル、30分) ⇒モニュメントバレー(1114.9マイル、30分) ⇒ メキシカンハ
ット(1140.1マイル、40分) ⇒ グーズネック(1146.4マイル、15分) ⇒ ミューレイポイント(1162.2マイル、30分) ⇒ モニュメントバレ ービジターセンター(1202.0マイル、1時間5分) ⇒ ゴールディングスロッジ(1222.2マイル)
朝6時におきて親父とおふくろと朝陽ポイントに行く。モニュメントバレーに来たからにはここに行かなきゃ損!とまで言い切った場所だ。6:30
ごろから美しい色になってくる。ここは2回目だが素晴らしい!15分ほどの赤い岩を堪能。両親も満足したようでよかったよかった。モニュメン トバレーの夏は暑い。ホテル近くのグロッサリーに行く途中でもかなり暑い。モニュメントバレーに来たんだ!と実感しながら暑さを感じる。朝 はケイエンタのバーガーキングに行ったりしてのんびりすごす。
昼過ぎから観光に行く。周辺部で行きたかった場所を回る。まずはメキシカンハットだ。前回も行ったがここも2回目でもいい。その後、グー
ズネック、モキダクウェイ、ミューレイポイントを回るが、それぞれ違った感じがまたいい。荒涼とした場所で地球ではない感じを受ける。そして 計算したように夕方にモニュメントバレーのバレードライブだ。バレードライブは2回回ったことがあるがいずれも朝か昼間。一度、夕方に回っ てみたかった。前回とは違う感じを受ける。コースはだいたい覚えているし、岩の形もよく覚えているものだ。中でもお気に入りがアーティスト ポイント。最初のときは天気もよかったので真っ赤に岩が見えたものだが、前回も今回も天候がイマイチなので色もイマイチ。残念だ。その 後、初めて行くノースウィンドウに行く。ここははじめての角度でビュートが見れたので、なかなかよかった。
何度来ても満足させてくれる場所だ。大満足でホテルに帰り夕食に行く。今日はホテルのレストランだ。昼間に予約しておいた。前回ナバ
ホタコスを食べて非常においしかったので、今回もそれを食べる。何度食べてもおいしいものはおいしい。すべてに満足して就寝。
(左)ケイエンタのバーガーキング。ここは定番。中には日本軍に関係した展示があるし、外は戦争に関する展示場ができていた。
(右)ゴールディングスロッジのナバホタコス。かなりおいしい。
8月24日
ゴールディングスロッジ(1222.2マイル) ⇒ ペイジ(1349.1マイル、2時間) ⇒ ホースシューベンド(1355.8マイル、20分) ⇒ ナバホ
橋(マーブルキャニオン)(1395.4マイル、40分) ⇒ ザイオン(1515.8マイル、2時間)
モニュメントバレーを離れるのは寂しいものだ。後ろ髪をひかれつつ後にする。10時に出発した。ペイジを経由してザイオンに向かう。移動
距離が長い一日だ。ペイジまでは2時間で到着。思ったより早かったが、かなり飛ばしたか!?2回目の道なのでだいたい覚えていたからか もしれない。ペイジではグレンキャニオンダムに行く。ここも2回目だがやはり巨大なダムだ。簡易な橋を大型トラックが頻繁に通っているが大 丈夫だろうか?ビジターセンターの入り口ではセキュリティチェックが厳しい。ダムだからだろうか?ビジターセンターの中からダムの底まで見るこ とができるが、巨大すぎてすべて写真に収まらない。グレンキャニオンダムの歴史を写真で紹介しているコーナーがあったが、あらためてすご いダムだと思う。その後、ビジターセンターからペイジ方面に引き返しマーブルキャニオンに行く方向に5分ほど走るとダムビューがある。新興 住宅街のなかに展望台があるが、そこから少し下りればダムの全体像が見える。それにしてもコロラド川が美しい!ダムで土砂がせき止め られているのであろうが、澄んだ水にしばし見とれる。
その後、行きたかった場所のひとつであるホースシューベンドに向かう。ダムビューからさらにマーブルキャニオン方面に向かうと右手に標識が
見える。そこで車を置いて歩いていくのだが、砂地の上り道を行った後、下りの砂地を歩く。しかもかなり暑いのでキツイ。20分ぐらい歩けば ホースシューベンドに着いた。ここは300mぐらいはあろうかと思われる断崖であるが、コロラド川が蛇行している様子がよくわかる場所だ。柵 がないので気をつけながら下を見る。ところどころ岩のすきまがあり、そこからははるか下のコロラド川が見える。はっきり言って怖い。高所恐 怖症としては足が震える場所であったが、川の美しさと蛇行する様子を見ていると飽きなかった。ただ、日陰がないので本当に暑い。引き 返して車の中で涼んだときは気持ちよかった。そして、ペイジのバーガーキングに立ち寄る。
バーガーキングを出たのが15:30だ。その後、ナバホ橋、マーブルキャニオンを通ってザイオンに入るコースだ。マーブルキャニオンは奇岩がある
場所で前回は非常に印象に残った場所だ。楽しみにしていたが、キャニオンに入る頃から空の様子がおかしくなってきて、ナバホ橋のあたり では豪雨となった。橋はざっと見るだけでしばらく車で走る。視界が広いので遠くにある積乱雲から豪雨が降っている様子がわかる。しかも そこかしこでゲリラ豪雨になっているようだ。たまに雷も鳴ってきてそれはそれは不安になるドライブだった。マーブルキャニオンの奇岩の場所で は少し雨が止んだので、タバコ休憩だけして、ザイオンに向かう。ザイオンに近づくにつれ、天気が回復してきた。ザイオンのゲートに入る前 にすでに18:30になっていた。そこからザイオンの公園に入って行くが、だんだんと暗くなってくる。それでも、巨大な岩山を見ながらのドライブ はなかなかのものだ。結局、19:40に到着だが、それはナバホ時間。このあたりはサマータイムが入り組んでいてややこしいが、ザイオンの時 間では18:40である。その日はなかなかいける中華料理を食べて、前に泊まったデザートパールインに宿泊。綺麗なホテルだ。
(左)ダムビューから見たコロラド川。澄んだ水が綺麗だ。(右)マーブルキャニオンの奇岩。かなりでかい。このあたりのコロラド川はすでににごっている。
8月25日
グランドキャニオン、セドナ、モニュメントバレーを過ぎてしまうと、後は消化試合という感じもするが、ザイオンもなかなかの公園だ。デザートパ
ールインは公園外にあるものの、マウンテンビュー(プールサイド)とリバービューがある。今回は2部屋とったので、それぞれ1部屋とってみた。 するとリバービューのほうが芝生やベンチ、川が流れており、落ち着ける部屋であった。リバービューの方が高いのがうなずける。川やプールで 遊び、レトルトの昼食をとりながらホテルでゆっくりしていると15時になっていた。そこからナローズへ行くことにした。
ナローズはザイオンの高い山々の間を流れる川を歩くトレイルコースだ。ここは98年9月にも行ったところだ。そのときは自家用車での乗り入
れもOKだったが、今はバスでしかいけない。ビジターセンターに車を置いてバスに乗り込む。ナローズは最も奥まった場所にあるので、30分 ほどバスにのり、テンプルオブシバナワで降りる。そこから鹿などがいる道を30分ほど歩くとナローズに到着。前回は少し深いところがあったの でそこで断念したが、今回はその奥まで行ってみた。腰あたりまで川の水がつかるが、浅いところを探しながら奥に行ってみる。すると視界が 広がり浅い川となった。さらに奥がありそうだったが、時間もなく家族も待っているのでそこで引き返す。多くの人が川歩きを楽しんでいる。
その後、グレートホワイトスローンという世界最大の一枚岩を見に行く。しかし、バスを降りるところを間違えたのか、あまり大きく見えない。
少し離れたバス停で降りないと、全体像が見えないぐらいの岩だ。それでも夕闇にせまる巨大な岩を見上げる。ザイオンは夕方くるとかなり 暗く見える。谷が深いため、陽が届かなくなるからだ。なんとなく寂しさを感じながら、ビジターセンターに19時過ぎに帰る。その後、ホテルに 帰り2日連続、中華料理に行く。今日もおいしい。ザイオンを満喫できた1日であった。
(左)ホテル・デザートパールインのリバービューの部屋。川に向いてチェアが置かれている。気持ちいい!
(右)グレートホワイトスローン。完全に見る角度を誤った。この隣の山のほうが高く見えた。
8月26日
ザイオン(1535.2マイル)⇒ セントジョージ(1572.7マイル、1時間) ⇒ ラスベガス(1707.8マイル、2時間15分)
さー、あとはラスベガスまで帰って日本に帰るだけだ。だが、ここからラスベガスまではそれほど遠くない。よってホテルのプールで遊んだ後、ホテ
ルを11時に出発。ジュニアパークレンジャーのバッチをもらうためにビジターセンターに行く。他の国立公園では簡単にバッチを入手できるの だが、ここはかなり厳しい。きっちりと課題について答えを書いておかないといけないし、かつ、いろいろとパークレンジャーに質問される。それで 答えられなければ出直しだ。バスで1つ乗る博物館でビデオを見ないといけないので、それも見に行ったりして、なんとかパス。ようやくバッチ をもらえた。もらうときパークレンジャーのおっちゃんに、アメリカには300の公園でこのバッチをもらえるから頑張ってね、と言われた。やれやれ。
その後、ザイオンでどうしても行きたかったキャニオンオーバールックに行くことにした。ガイドブックでは、このトレイルは片道1時間かかると書い
ている。でも距離を見た感じそうでもなかった。家族みんなは行かないとのことだったので、1人でダッシュで行った。細い山道を駆け上がりな がら、息を切らしながらダッシュする。すると15分もあれば到着した。しかも景色が素晴らしい。ザイオンの谷を一望することができる。この展 望台の下にはグレートアーチもあるが、それは残念ながら見えない。その景色を堪能しつつ、しかし家族が待っているので、またダッシュで駆 け下りる。帰りも15分ほどで駐車場に到着。しかし、家族みんな待ちくたびれたようでブーイングの嵐だ。こんなにしんどい思いをしてダッシ ュしたのにひどいもんだ。
その後、スプリングデールで昼食を取った後、再びビジターセンターにおみやげを買いに行き、16時にザイオン出発。いよいよラスベガスへ向
けて走る。おやじもアメリカの運転にはまってきたようで、しきりに運転代われと言われ、セントジョージからラスベガスまでおやじに運転しても らう。インターステートなので景色としてはイマイチだが、走りやすいので気分もよさそうだ。途中、事故車があったので15分ぐらい停止したこ ともあったが、19時過ぎにラスベガスに到着。やはりグランドサークルを回った後、ラスベガスに帰るとすごく都会に感じる。一度、ホテルにチェ ックインした後、夕食をとりにストリップ通りに行く。おやじが昔行ったというビュッフェに行ってみた。するとすごく沢山のメニューがおいてあり、し かもリーゾナブル。たらふく食事を取ることができ、大満足。仕上げはデザートも沢山食べて、おそらくこの夕食だけで1kgは太ったと思われ る。その後、トレジャーアイランド(Treasure Island)で火山のショーを見る。散々待った挙句にこれか?って感じだったが見れたことはよかっ た。そして仕上げはベラージオ(Bellagio)の噴水ショー。これはさすがに素晴らしい。見ていて楽しめるものだった。朝から晩まで堪能した 後、ホテルに帰る帰国の準備をして0時に寝る。これで帰国できるはずだったのだが・・・。
(左)キャニオンオーバールックに行く途中の道で。ふと上を見上げると今にも落ちてきそうな岩がある。気をつけましょう!
(右)ラスベガスに向かうインターステートで。道をそれた事故車が横転している。気をつけましょう!
8月27日
トラブル発生!帰国できず!
5時前に起床して、6時に空港に到着。7:20発の飛行機なので大丈夫だろうと思ったが、すごい長蛇の列。なかなか前に進まない。眠い
し疲れもあってぼーっと待っていたが、そろそろまずいな〜と思い、ゴールドカウンターにいけることにようやく気付く。そして順番になったとき、 係りの男性に言われた言葉は「Too Late!!」だった。5分前にチェックインが終了したので、システム上ストップになったようだ。マジかよ〜、じ ゃー次の飛行機でもいいけど、サンフランシスコで日本行きの飛行機に間に合うの?って言うと、それはサンフランシスコのカウンターで聞いて くれ、といわれた。いかんいかん!ということでマネジャーらしきおばちゃんに代わってもらい、端末をたたいてもらったが、やっぱりダメ。とりあえず 暫定のエアチケットを発行してもらい空港の中に入ることにした。するとセキュリティチェックも長蛇の列。しかも今まで見たこともない、空気 圧を使ったチェックのゲートを通らなければならない。子どもも1人ずつだ。これで時間をくったものの、なんとか中に入れた。今後はサンフラン シスコに向かうチケットカウンターに行き、ブックしてもらう。どうやら同じ境遇の日本人もいたがその人たちはツアーの人で、ガイドさんがねじ 込んで日本行きの飛行機に間に合うようにチケットを手配されたようだ。しかしうちの家族は発券してもらえなかった。個人旅行のつらさ だ。
サンフランシスコ行きの飛行機は何便かあるが、もう今日中に日本に帰ることはできない。せめてサンフランシスコまでは行こうと思う。しか
し、家族全員で6人いる。一緒にチケットをとることは不可能に近いと思った。サンフランシスコに行く便に乗れることを祈りながら待つ。乗る 予定だった次の便のキャンセル待ちの発表がある。しかし、名前は呼ばれなかった。あーあ、また次かと思っていたら最後の最後で4人だけ 乗れるとのこと。両親をほっといて家族4人で乗ることになった。しかし席はばらばらだ。フライトアテンダントの取り計らいで、なんとか2人ずつ の席に座ることが出来た。両親を置き去りにしてラスベガスを飛び立つ。家族の不安な顔を見ると申し訳ないという思いもあり、複雑だ。サ ンフランシスコに着くと、サンフランシスコにいる友人に連絡をとったり、今日乗るはずだった日本行きの飛行機を明日に変更するために交渉 したり・・・。そうこうしているうちに両親から電話があり、我々が乗った飛行機の次の便に乗れたようだ。携帯電話ってやっぱりすごい威力 だ、と思いながら両親が到着するゲートに迎えにいく。旅行に慣れていないおふくろはちょっと怒り気味。それでも明日のチケットはとれそうだ ったし、今日のサンフランシスコのホテルの手配も終わったし、こっちはサンフランシスコ観光する気満々だ。
明日、カウンターに行ってみないとわからないが、おそらく大丈夫だろうとの言葉を聞いてひとまず街に向かうことにする。ホテルは友人が手配
してくれたのがグランドハイアットだ。3年前もここに泊まった。電車で街に行こうとも思ったが、レンタカーを借りることにする。カウンターに行っ て今日開いている7人乗りの車ある?って聞くと、高いけどリンカーンが空いてるよとのこと。そんな高級車と思ったが仕方ない。手続きを済 ませ鍵をもらうとき、カウンターの女性に、突然車を借りるって何かあったの?といわれる。「ちょっと飛行機トラブルでね・・・」と寂しく答える。 車に乗るがかなり高級車だ。運転するにも緊張する。空港を後にして街に向かうが、この道は慣れている。街が近づくと渋滞になってきた が、すぐに降りて街中の道を走る。グランドハイアットの場所もよく覚えていた。ひとまずチェックイン。
もうすでにサンフランシスコの観光気分。切り替えは早い。夕方からピア39、アルカトラズ島が見れる埠頭、ゴールデンゲートブリッジを回る。
残念ながら天気があまりよくなく、橋を綺麗に見ることはできなかったが、それでもサンフランシスコの美しさにひたる。しかし、この街は相当寒 い。真夏だというのに寒い。長袖を着ないと観光もできないぐらいだ。ブリッジの裏側にある太平洋が見える公園にも行ってみたが、夏のビ ーチではないみたいだ。その後、20時ごろホテルに着き、近くの「SUSHI BOAT」という寿司屋で夕食。さすがサンフランシスコだけあって、 本格的な日本料理だ。おいしかった。この日はいろいろとあったな〜、と思いながらサンフランシスコの夜の街をタバコを吸いながら1人歩く。 しかし寒いし、歩いている人たちがなんとなく怖い。タバコの火をくれと真っ黒な黒人に言われたときはこわかった。
(左)いろいろあったがサンフランシスコに到着。SF特有の雲が発生してきた。道は大渋滞。 (右)ゴールデンゲートブリッジだ。ガスがかかってて残念。
8月28、29日
本当に最後の日だ。昨日の反省を踏まえ早めに8時にホテルを出発。が、坂道とケーブルカーを見てなかったので、それが見れる交差点で
一度立ち寄る。写真を撮ったりケーブルカーを見ていたが、車の中から時間にうるさいおふくろが叫んでいる。早くいかなきゃ乗り遅れるよ! と叫んでいる。まだ時間は大丈夫なのにな〜、と思いながら、その勢いにおされ車を空港に走らせる。9:40に到着。家族と荷物を降ろし て、ガソリンを入れて車を返却。空港に行くと、チケット手配ができた後だった。よかったよかった。早くにゲートまで行き待機だ。家族4人は 成田行きのANAだが、両親は関空行きのUAだ。ゲートが違うので、出発時間の前にお別れだ。後で携帯に電話があり無事乗れそうだ とのこと。安心して日本へ帰る。いろいろとあったものの、無事に帰ることができてよかったよかった。またアメリカに行くぞ!
〜完〜
(左)坂の街サンフランシスコだ。こんな景色が印象的だが運転はしにくい。 (右)時間がなくて乗れなくて残念。
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