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ものすごい暑さのドバイと自然豊富なオマーンへのドライブ
【旅程】
毎年恒例の家族旅行。いつものようにマイルを使ってメキシコのカンクンと、少し足を延ばしてベリーズ、グアテマラに行く予定にしていた。しかし、家族の事情もあり長い休みが取れず、急きょドバイに行くことにした。ドバイは同じアジアと言っても結構時間はかかる。しかも乗りたかったエミレーツ航空はバカ高い。最安値の中国南方航空で広州経由で行くことにしたが、乗り継ぎもあるし往復で2日はかかる。現地では実質4日ほどしか取れないが、それでもオマーンまでドライブを組み込んだ。砂漠の中を走るドライブは、さぞかし気持ちいいだろうと、想像する。真夏のドバイとは、どんな酷暑なのかというのも、逆に楽しみではあった。


2015810  関空⇒中国・広州白雲空港⇒ドバイ  ドバイ Ramada Hotel泊
811  ドバイ⇒アルアイン⇒オマーン・マスカット マスカット Pionner Hotel apartment Muscat
812日 マスカット観光(旧市街地、マトラ)⇒ニズワ⇒ドバイ  
      ダブルツリー バイ ヒルトン ドバイ ジュメイラ ビーチ(DoubleTree by Hilton Dubai Jumeirah Beach)泊
 
813日 ドバイ(ブルジュ・ハリファ)
   
  ダブルツリー バイ ヒルトン ドバイ ジュメイラ ビーチ(DoubleTree by Hilton Dubai Jumeirah Beach)
814日 ドバイ(バージアルアラブ・パームジュメイラ)
   
  ダブルツリー バイ ヒルトン ドバイ ジュメイラ ビーチ(DoubleTree by Hilton Dubai Jumeirah Beach)
815日 ドバイ(深夜1時便)⇒中国・広州白雲空港⇒関空
写真はブルジュ・ハリファからの夜景


【今回のドライブ】
ドバイからオマーンまでの往復で1,385Kmを走ることが出来た。ほんとは砂漠の中を4WDで走りたかったのだが、それはさすがに危険だろうからやめた。
ドバイはまだまだ都市をつくっている最中でもあるが、とにかく道が広い。中心部でも片側7車線はあったのには驚いた。しかし、道が結構複雑であり、高速の交差で左に曲がろうと思っても、左に接続する道がないときもあるし、行けると思っていた道が工事のため閉鎖されているなど、思った以上に来るまでの移動には時間がかかった。とはいえ、ドバイからアルアイン(Al Ain:現地の方はアラインと言っていた)までの2時間弱は砂漠の中を走る道であり、とても気持ちがよかった。途中、車を降りて少しわきにいくと砂漠というのは、なかなかのもの。どこまでも続く砂漠というのは、初めて見たかもしれない。
アルアインを超えるとオマーンに入るが、国境での通過に約1時間ほどかかる。オマーンに入るのにはビザが必要だし、UAEに帰るときもイミグレを通過するのにいちいち車から降りて建物に入って手続きをする必要がある。EUのありがたみを痛感した。オマーンに入ると、これまた道路が狭くなるものの、走りやすい。道はかなり整備されているのでとても走りやすい。帰りは山側ルートにしたが、建設中の箇所もあったがほぼ高速道路があり、車も少ない分走りやすかった。しかし、UAEにしてもオマーンにしても、2~3Kmの間隔で日本でいうオービスがついていたのにはびっくりだ。120Kmの制限速度のところ140Kmを越えると容赦なくピシャっと光る。追い越す瞬間に少しだけ140Kmを超えて、そのときにたまたまあったオービスで光ってしまったのはショックであったが、請求がくれば払うしかない。
しかし、アラブの人々はとても運転が荒いし、すぐにクラクションを鳴らす。インド、パキスタン、フィリピンなどから出稼ぎに来ている人が多いので、そのような人が荒いのかもしれないが、とにかくドバイ中心部でも、少しでも油断しているとクラクションを鳴らされるのには閉口した。

オマーン・ミズワ: 1リットルあたり0.12オマーンリヤル(約39円) ⇒おそらく為替レートはあっていると思うが、それにしても安すぎ!?
ドバイ:ほぼ満タンにして223ディルハム(約8,630円) 1リットルあたり170円ぐらいと思われる ⇒ドバイ中心部にはガソリンスタンドがあまりないこともあり、高いのか!?

後日、スピード違反の案内が来てしまった!
Traffic Fine 682ディルハム、Salik Toll 25ディルハムと、結構な出費になってしまった・・・。

【旅行記】
 8月10日
1日目 関西国際空港⇒広州白雲空港⇒ドバイ(泊)
この日は移動のみ。しかも関空が14時発だから朝もゆっくりしている。日数が少ないこともあり車で移動して関空に置いておくことにした。そのほうが4人なので電車で行くより安い。お盆でも中日なのか月曜日だからかあまり人がいない。すんなりとイミグレも通過した。スターアライアンス系ではないので、ラウンジも使えないのでコーヒーショップでコーヒーでも飲んで時間をつぶす。しかも出発が25分ほど遅れるようだ。中国系航空会社はよくあることだ。今回は中国南方航空。久しぶりに乗る。今はスカイチームに属しているようだ。結局40分遅れの14:40に出発。

(左)最新の787型機。 (中)座席ごとに画面がありタッチパネル。 (右)20年前の記憶はないが、とても綺麗な広州白雲空港。


40分遅れたにもかかわらず、広州に着いたのがほぼ定刻の17:15.しかも5分ほど定刻より早い。何とも不思議なものだ。広州白雲空港は20年ほど前に来たことがあるが、その後拡張してとても綺麗になっている。国際線乗り継ぎようのイミグレを通過して、搭乗口へ。さほど待ち時間がなく、今度は定刻の19時より10分も早く出発。なんだかな~。広州発ドバイ行はほぼ満席。中国人民も旅行に行くようになり、関空から広州までも中国人民が多かったが、ドバイ行もほとんど中国人民。中国南方航空は機材がとても新しく、エコノミーといえども各席にモニターが付いている。しかも日本語サービスもある。映画も自由に見れる。ただ、携帯電話は電源を切れ、と言われた。ANAではすでに機内でも使えるので、気にせずに使っていると、フライトアテンダントから2回ほど注意されてしまった。まだ安全は確認されていないのか。映画を見たり、寝たりしていると、パキスタン上空をすぎてもうすぐドバイ。胸が高まる。そして定刻の23:25にドバイに到着!日本時間はもう4:30だからさすがに眠い。

イミグレも難なく通過し、外に出るが、とにかく暑い!日本でも記録的な猛暑だったが、その比じゃない。何とも言えないもんわりとした暑さである。初日は遅い時間の到着だったので、空港から近いダウンタウンのホテルにしていた。タクシーに乗り込みすぐに到着。2部屋だがコネクティングルームだったので、とても便利。何だかんだとしているうちに3時になった。日本ではもう朝の8時か。次の日のドライブに備えて寝る。

(左)まだ未踏の中東に入ったと思うと興奮する。 (中)ドバイ空港でイミグレを出て外でいっぷく。チョー暑い。 (右)ダウンタウンのラマダホテル。大きな道路沿いにあってダウンタウンという感じはしないが。


2日目 ドバイ⇒アルアイン⇒オマーン・マスカット(泊)
まずはオマーンへのドライブ。8時30分に起きて朝食へ。バイキングで選んでいるとアフリカ出身という人が声をかけてきた。日本語がとても堪能で、今は千葉に住んでいるようで、この日に日本に行くそうな。ドバイはアフリカとアジアの中継地にもなっているようだ。とてもフレンドリーな人だった。朝食後はのんびりした後にレンタカーを借りるために空港に向かう。タクシーで行こうと思っていたが、地下鉄駅が近かったので乗ることにした。Union駅というところから乗ったが、このあたりがドバイでも旧市街地だそうな。ちょっと中に入ると昔ながらの家があるようだ。それにしても暑い。暑すぎる。昼間に外を歩くのは自殺行為と思えるぐらいだ。元気があれば旧市街地を歩いてもよかったが、スーツケースもあるし、汗が噴き出ていたので地下鉄駅に入る。構内は冷房がきいていてとても涼しい。コンビニで飲み物も調達して、地下鉄へ。4区間で6ディルハムなので200円ほどか。まずまず安いか。地下鉄は最近できた感じであり、とても新しい。構内も広いし、地下鉄との間は完全に柵で覆われている。これがあれば事故が起きる心配もなく、最近できた地下鉄ではこの型が多い。

ドバイ空港のハーツのカウンターで手続きを行う。保険はフルで入る。オマーンに行くと伝えると、別途、保険に入っているという証明なようなものをもらった。オマーン入国の際に必要と言われたが、結局使うことはなかった。それにしてもアメリカならゴールド会員ということで、手続きもなくすぐに車に乗るのであるが、ドバイではそうはいかない。結構、手続きに時間がかかり結局、13:30にドバイ空港を出発。出発前も入念に車の傷チェックをしていた。灼熱のなか、タイヤは大丈夫だろうか、とか、道路が溶けてツルツルしているのではないか、とか心配になりながらも、とりあえずアルアインに向かう。途中から砂漠のようになってきて、しばらく走ると完全な砂漠になってきた。砂漠のなかに高速道路を作っている感じだ。砂漠は見たかったので、路肩に車を置き、砂漠に入ってみる。さらに灼熱。しかし、どこまでも続く砂漠を見ていると、初めて見た光景かもしれない。しかも砂がサラサラなので、風が吹くととても美しい。靴はしっかりしたものを履いていないと、かなり足が暑い。しばらく砂漠の中で砂漠を鑑賞。アラブの世界に来て良かった、と2日目にして興奮だ。

(左)新しくてとても美しい地下鉄ホーム。 (中)ドバイからアルアインまでの道。砂漠の中をひた走る。 (右)見渡す限り砂ばかり!鳥取砂丘とは規模が違う。

ドバイからアルアインまで100Km以上あり、途中砂漠で休憩したこともあって、ドバイから2時間もかかった。通常なら1時間とちょっとだろうか。アルアインはオアシスで栄えた町であり、かなり大きい。高速がそのままオマーン方面につながっていると思いきや、途中で街の中に入ってしまう。方向感がよくわからなくなり迷いかけたものの、なんとかオマーン方面の道にたどりつく。荒野のなかをしばらく走ると、すぐに国境が見えてきた。オマーンへの入国は果たしてうまくいけるだろうか、と不安を感じながらも国境に突入。まずはUAEの出国。こちらは難なくクリア。次にオマーンの入国だが、ほぼスルー。なんでかと思っていたら、オマーンのイミグレはさらに先にあるようだ。UAEを出国してから25Kmほど走ったところにオマーン国境があった。そこでは車のチェックを形式上やるが、肝心のイミグレがない。出口までいってしまったが、再度、バックして建物の中でイミグレを行うことが判明。車をとめて中に入り手続きを行う。すると、とても気のいい感じのオマーンの警察官が、日本人か?かかし知ってるか?などよくわからないことを質問してきた。かなりなごむ。手続きは簡単なもので、ビザ代もカードで支払ったらすぐに発行してくれた。何だかんだで50分ほどかかったか。すでに17:30だ。マスカットまではまだまだなので、何時に着くことやら。

国境からSoharという街を経由して海岸沿いを走る。海岸沿いは街が並んでいて交通量もとても多い。あわよくばSoharの港町でも観光と思っていたがパス。そのまま走り続ける。もう少しでマスカットというところでおなかもすいたので休憩をとる。Coffeeショップと書かれた店が多いが、中では簡単な食事やら飲み物が売っている。ホットドックを買うととてもおいしい。しかも安い。店員さんもとても愛想がよくて、出発するときにも手を振ってくれた。オマーンの通貨であるオマーンリアルを持っていなかったのだが、UAEのディルハムでも払えた。ディルハムで払うと、オマーン通貨でおつりをもらえるので、しばらく両替しなくてすむ。オマーンの印象がとても良くなりマスカットへ出発。結局マスカットには21時ごろに入ったので国境からは3時間30分ほどかかったことになる。マスカットといてもかなり市域が広く、空港があるところはまだ西のほうだ。そこを通過してしばらく走ると宿泊する予定のRuwiの街がある。あたりが暗いのでよくわからないが、両側が山が迫っている感じがある。しかもかなりゴツゴツしている感じの山だ。Ruwiを通り抜け交差点を右折すると海に向かうが、その途中にホテルがあるはず。なぜか臨時クローズしているシェラトンを左に見ながらひた走る。しかしなかなかホテルが見つからない。ぐるぐる回るが埒開かず、近くにいる人に聞いてみた。するととても親切に教えてくれる。聞くとバングラデシュから出稼ぎにきている人だった。日本のたばこをあげた。そこからすぐ行ったところにホテルがあったが、できてまだ1年半とのことで新しそうだ。しかもアパートと名前がついているのでほんとはアパートを作りたかったんだろう。とても部屋が広くて3部屋ある。大満足。フロントの人たちもとてもフレンドリーだ。この日は1:30に就寝。

(左)UAEを出国するための国境。 (中)オマーンに入国するための国境。 (右)マスカット近くのコーヒーショップというレストラン。ここのホットドッグがとても美味しかった!

3日目 マスカット(マスカット旧市街地・マトラ)⇒ニズワ⇒ドバイ(泊)
8時に起きてホテルで朝食。レストランの店員さんもフィリピンからの出稼ぎだ。とてもフレンドリー。外国の人たちばかりで運営されているが、出稼ぎの人たちがとてもいい人ばかりのような感じだ。チェックアウトするときもパキスタンからきているAlifという人がホテルはどうだった?今からドライブか?ならコーヒーを持っていくか?などと言ってくれて、家族で写真を撮った。その写真を後日、メール送付すると丁寧な返事をもらった。営業だから当たり前ではあるが、それにしても気持ちがいい。最後もホテルの外まで見送ってくれたので、恐縮だ。できて間もないホテルだし、チェックアウトが10:30と遅かったのもあったので、あまり人がいなかったこともあるだろうが。いい気分でホテルを出発。

マスカットの裏側を通って旧市街地へ向かう。海沿いを走るが、いい景色が広がっている。車を停めて写真を撮る。ホテルからそれほど走らないうちに、旧市街地に到着。到着するとまず目に入るのがアラムパレス。広い中庭の奥にどっしりと構えているパレスが印象的。パレス近くの停め放題の駐車場に車を停めて、パレスまで歩いてみる。海沿いであるが、やっぱり暑い。大理石をどれだけ使っているのかというぐらいぴかぴか。緑もあってとても美しい。パレスの周りにある砦もとても気になる。小高い丘の上にいくつかの砦が見える。見ていると行きたくなり、近くまで行ってみるが、登り口はわからず。どうも警察や軍が使っているようで一般人は入れないようだ。旧市街地からマトラに向かうことにした。旧市街地を出るとすぐに海沿いの道になった。写真を撮りたいなと思っていると、すぐにマトラの入り口にあたるところに砦があったので停まってみる。登るにはちょうどいい感じの高さ。しかも、整備されている感じがあるし、海沿いだ。暑さの中、砦の階段を上がっていくと、汗が噴き出る。ぜーぜー言いながら上まで上ると、オマーン湾がとても美しく見える。登って良かった。道路を挟んで反対側には、UFOのような形をした展望台のようなものがあった。しばし、風を受けて休憩。

(左)夜は暗くてわからなかったけどホテルの周りはごつごつした岩山だった。 (中)旧市街地の王宮。芝生も整備されていて美しい。 (右)マトラに入る直前の砦。右の岩の上に砦がある。

そこからマトラまではすぐ。白い建物が海岸沿いに並んでいる。道沿いに車が並んで停まっているが、ナシームホテル前に空きスペースがあったので停めて歩く。マトラにはスークがあるので歩いてみる。細い路地を入っていくと、まずあるのが金の店だ。何軒あるかわからないぐらいあるのだが、金持ちそうなアラブの人たちが金を求めて買いに来ている。こぎれいな店には人がたくさん入っているが、そうでない店は店主しかいない感じ。金や銀の店を通り抜けると、民俗的なものを売っている店が多くなる。スークのなかは冷房がきいていてとても快適。おみやげ屋に入ってみると、バッチやキーホルダーなどがあったので、購入。お土産屋の店の人もインドから来ている人だった。オマーンも出稼ぎ労働者が多いようだ。お土産も買えたのでスークから出ることにした。ちょうどおいしそうなジュースを売っている店があったので、オレンジを購入。飲みながら車に向かう。ナシームホテルもそうだが、少し古い感じのホテルがこのあたりは多い。となると、昨晩泊まったホテルはあたりだったのだろう。

マスカットの見所もほぼ見たので、山のほうにあるニズワ(NIZWA)というオアシスの街に向かうことにした。行きは海岸線の道だったが、ドバイへの帰りは山沿いの道で帰る。ちょうど昼食時間だったので、マックに寄る。ハンバーガーはオマーン特有のものはとくにないが、味は同じだ。山道なのでどんな道かと不安になっていたが、とても走りやすい。マスカット空港の近くから分岐して山に向かう。マスカットから2時間ほどでニズワに到着。幹線道路から少し中に入るが、オアシスという感じがしない。ニズワフォートという砦まで行ってみるが、観光地という感じでもない。ちょうど休憩に良かったので、そこで一服してすぐに出発。ibriという街を越えても、まだ道はとても走りやすくて2車線のままだ。海岸沿いに比べると、車の量もとても少ないので、走りやすい。こっちで帰るのが正解か。と思っていると、10Kmぐらいまだ建設中の区間があった。でもほぼ道も完成している感じもあったので、近々全線高速のように走りやすい道になるのだろう。いよいよUAEに近づいたころ、砂漠の中になってきた。ちょうど夕陽が沈むところだったので、休憩のために砂漠に立ち寄る。ここの砂漠は、もうすぐ砂漠になるか、といったところなので、完全な砂漠ではなかった。でも砂漠に沈む夕陽というのはいいものである。

砂漠で休憩してからすぐに国境になった。オマーン側はすんなり通過。UAEに入るとき、車の中からイミグレをしてくれることはなく、やはり建物に行け、と言われる。また1時間コースか、と思いながら建物に入ると、たくさんの人が順番待ちしている。二人の係官が対応しているが、どうも遅そうだ。しばらくして気付くが、順番待ちの番号を書いた紙きれを持つ必要があった。20分ほど待っただろうか、ようやく手続きをしてくれたが、いったん手続きを始めるとそれほど時間はかからなかった。とはいえ、やはり50分かかっていた。この時点で20時前なので、アルアインで食事をすることにした。街に入ってすぐにアウトレットモールがあったので、そこに寄る。とても大きい。中はギンギンに冷房がかかっている。中を歩いていると、日本語を勉強しています、という若者が声をかけてくる。毎年日本にいって勉強しているそうだ。白い衣装を着ている若者が10名ぐらいいたので、何かのイベントでもあったのだろうか。アラブの人でも日本語を学ぶ人もいるのだと感心する。あまりいいレストランもなかったので、フードコートで食べることにした。どうしてもアジア系のものを頼んでしまい、焼きそばを食べる。

アルアインまで来るとドバイまでもう少し。順調なら1時間ほどで行ける距離だ。昼間なら砂漠を見ながらだろうが、夜は真っ暗である。しかしさすがに裕福な国、道路にはかなりの間隔で電灯がありかなり明るい。1時間少しでドバイに到着。ここからホテル探しだ。ドバイでもかなり南にある。パームジュメイラよりも南だ。地理感がまだわからないのだが、とりあえず南を目指す。このあたりかと思い、海岸沿いに行ってみるが、工事中の箇所であった。仕方なくiPhoneの地図を見てみると、まだまだ南ということが分かった。11号を南に行き、ホテル近くまで来る。しかし、ドバイの道は幹線からの支線が多すぎて、よくわからない。1本間違うと、とんでもないところに行ってしまう。何とかパールジュメイラ近くまで行き、そこから南下するが、信号が多いうえに、交通量もかなり多い。結局、ホテルに到着したのが0時前。とにかく疲れた。ホテルは奮発していたので、かなり大きな部屋で満足。ベランダで煙草をふかしながら、やっとドバイで落ち着けたと一息。3時に就寝。

(左)マトラのスーク。金、銀からお土産物までいろんなものを売っている。 (中)砂漠で少しだけ雨に降られたがとても珍しいのではないか!?神秘的な風景。 (右)UAEに入る直前に見えた夕陽。砂漠化している土地だ。


4日目 ドバイ観光(ブルジュ・ハリファ)
この日はドバイでのんびり。9時に起きてホテルでゆっくりと朝食をとる。部屋でしばらくのんびりしてから、プールとホテル前の海だ。相当暑いのだが、海に入るとさすがに気持ちがいい。ただ、海水もかなり暖かい。ひとしきり海で泳いだ後は、ビーチ沿いでのんびりだ。ハンモックがあったのでチャレンジしたが、下が安定していなかったので転げ落ちる。近くにいたイケメンが助けてくれたが、とにかくかっこ悪かった。ビーチ沿いで寝たり、たまに海に入ったりと、ほんとにのんびりだ。最後に、ジェットスキーをする。パスポートが必要というので結構手続きは厳格だ。30分で450ディルハムだから結構高い。まけてくれとお願いするが、にべもなくNo。独占的にやっているから値引きにも応じない。ちなみに店員はフィリピンから来ているようだ。気を取り直して出発。沖合いでないとジェットスキーができないようで、監視員とともにその場所まで行く。去年、バハマでやったときよりも、波が高い気がする。慣れるまで不安定だ。高い波に向かって飛ばすが、70Kmぐらいまでしか出すことができない。波が高いので、それ以上出してしまうと、転んでしまう感じだった。結局、最高速度は70Kmのままで、90Kmは程遠かった。でも、パームジュメイラを横に見ながら、会場を飛ばすのは気持ちよかった。

夜はドバイに来ればここ!というブルジュ・ハリファ (burj khalīfah)へ。英語ではBurj Khalifaとなり、バージ・カリファと言われるようだ。ホテルで19:30に予約してもらっていたので、ホテルを18時に出発。30分弱で行けると思っていたが、ここでも道に迷う。とんでもない方向に行ったり、左折できると思って行ったところは右折しかできなかったり。変な住宅地区に入ってしまったりしていた。結局、到着したのが19時過ぎ。しかもアウトレットモールの駐車場に停めないといけないので、そこからビルまで遠い。ショッピングセンターの中を通りようやく19:30前に到着。828mもあるビルであり、452mのところに展望台がある。日本で一番高いハルカスは300mなので、展望台からさらにハルカスがその上に乗るというぐらい高い。800mになってしまうと、ほかの高層ビルが小さく見えすぎて、逆に高く感じないものだ。展望台からの夜景はとても美しいが、ドバイもまだまだ建設中の箇所が多いと感じる。道路はいたるところに伸びているものの、その間には黒くて未開発と思われる地域が多くある。また30分おきにはるか下にある池で、噴水ショーがある。452mも上から噴水ショーを見たが、池の中にある電飾が美しく、噴水も高く上がっている様子はわかった。100m以上も噴水があがるようだ。1時間弱ほど展望台にいただろうか。超高速エレベーターでまた下に降りる。おなかがすいたので、今日もまたフードコートで夕食。この日はタイ料理にした。

帰りにブルジュハリファを見るが、やっぱりそれほど高く感じない。周りのビルに比べて突出して高いからか。ハルカスも確かに近くで見てもそれほど高くは感じない。また、高すぎるのか、ビル自体に電気があまりついていないように見えて、それほど明るくないのだ。写真で撮っても暗いビルのように見える。電気をすべてにつけてしまうと、大変な電気料になるのだろうが。2010年に完成したビルであるが、それまでに金融危機やドバイショックなどを経験し、一時は資金難になった。そのためアブダビから支援をもらったこともあって、ハリファというアブダビの大統領の名前が付けられてしまった。それでもアルマーニが経営するホテルがあったり、アウトレットモールはすごい人でにぎわっていた。展望台にいく途中に、世界の主要都市に、ブルジュハリファがあったらどうなるか、という合成写真があったのが面白い。それでも、今後、クウェートやサウジアラビアに1,000m級のビル建設計画もあるようで、世界一の高さを抜かれるのは時間の問題とのことである。20年前にはのどかな漁村だったドバイが、こんなにも変貌してしまったことを複雑に感じながら、ホテルに帰る。この日は海水浴もしたこともあり、とても眠い。0時には就寝していた。

(左)ヒルトンの部屋から見た風景。この海とプールで1日遊んだ。 (中左)海岸沿いから見たヒルトン・パームツリー。 (右)ブルジュ・ハリファからの眺め。作られた街!100m以上の噴水が展望台から見えた。


5日目 ドバイ観光(パームジュメイラ)
実質最終日。この日の深夜便で帰国する。5日というのはほんとに短いものである。9時までゆっくりと寝て、朝食へ。ゆっくりとホテルで朝食を食べるのは、ほんとに優雅だ。至福のひととき。この日もせっかくなので、ホテル前の海へ。たくさん泳いでしまうと、疲れると思いながらも、ついつい泳いでしまう。パキスタンから来ているという人から声をかけられる。パキスタンから新入りを空港に迎えにいったので、そのついでにこの海に寄ったとのこと。今からアルアインへ行くらしい。出稼ぎに来ている人たちは大変だ。長期間、家族と離れて異国の地で暮らすわけである。大阪から東京への単身赴任なんかは、大したことではない。そんなことをUAEやオマーンで感じる。午後はパームジュメイラに行くことにした。16時前に出発。パームジュメイラに向かっていると、バージアルアラブの看板が見えたので、まずはそっちに行くことにした。すべてがスイートルームの7つ星ホテルだ。人工島に作られたホテルは、帆船のような形をしている。中に入って見学しようと思ったが、警備が厳重であり、ダメとのこと。仕方なく、外から写真だけ撮る。

そこからパームジュメイラに向かう。しかし、アラブの人たちは運転が荒い。すぐにクラクションを鳴らしてくる。カッとならないようにしながら、運転する。パームジュメイラに入ると、しばらくは住宅街が続く。半島のようになっているところがあるが、そこは住民しか入れないようだ。そのまままっすぐに走っていくと、アトランティスホテルがある。海底トンネルを通り、右に行けばアトランティス。バハマにもあった高級ホテルだ。近くにいくと、海のそばということもあり、多くの人がホテルや海の写真を撮っていた。車を停めていると、すぐに見回りの車がきて、駐車するなと警告してくる。慌てて車を移動させる。そして、次に西側のほうに行ってみる。泊まっているヒルトンが見える場所までいく。世界一、ひねりを入れているビルやら、ヒルトンやらが見えてきて、数えてみると70棟以上の高層ビルが見える。このあたりは集中して開発されているのだろう。これだけビルがあれば、このあたりの道路は混むはずだ、と納得する。ここでガソリンがないことに気付く。近くにいた人に聞くが、パームジュメイラのなかにはガソリンスタンドがないようだ。

いったん島を出てガソリンスタンドを探す。そういえば、ドバイの市内ではガソリンスタンドは見たことがなかった。不安になって探しているとシェルの看板があったのでいってみると洗車のみであった。そこからさらに行くと、ようやく発見。あまりガソリンスタンドがないのか、長蛇の列。ようやくガス欠の不安から解放された。そばにあったコンビニで飲み物も買い、再出発。今度はパームジュメイラに戻って夕陽を見ようということになった。同じようにアトランティスにいき、そこからさらに東の海岸沿いを進む。先ほどいったバージアルアラブも見えてきた。一番先まで行くが、ホテルになっており、その敷地内だ。夕陽の見えるところまで帰り、なんとか無事に見ることができた。暑いからか、陽が沈む時は、太陽が無くなるように見える。海沿いで風はあるのだが、とても熱い風で、まったく涼しくない。しかも、湿気が多いのでベトベトになる。東側の海岸を後にする。またアトランティスを通るが、今度は西側の夜景を見に行くことにした。ホテルがあるほうだ。19時過ぎであるが、だいぶ暗くなっている。夜景は圧倒的に美しいというものではないが、ぼちぼちビルに電気がついてきて、まー、いい感じではある。これでドバイもお別れだ。そこからいったん、ホテルに帰る。

この日の深夜便で帰国するが、ぎりぎりまでホテルにいたいこともあり、次の日の朝までホテルは予約していた。20時ぐらいにホテルにつき、シャワーなどを浴びてゆっくりする。そして22時前に出発。22時にチェックアウトするのももったいない気もするが、仕方ない。ホテルマンから、滞在はどうだった?などと聞いてくる。そこから空港に向かうが、迷うことを想定して、少し早目に出ていたのだが、すんなりと行けた。ホテルマンからは30分で行けるといわれていたが、ほんとに30分だった。1時発の飛行機なので、空港には22:30に到着。まだ早い。いつもはぎりぎりなのだが、今回は余裕をもってレンタカーを返すことができた。そこからチェックインカウンターに行くが、なんと飛行機が遅延しており2:30出発だそうな。中国南方航空では仕方ないか、こんなことならホテルにもう少しいればよかった、と後悔。でも仕方ない。

(左)バージアルアラブ。入ることすら拒否された。 (中)パームジュメイラのアトランティス。ひとつの観光名所だ。 (右)パームジュメイラからドバイ市街地を望む。一番右はねじれたビル。

6日目 ドバイ⇒広州⇒関西国際空港(帰国)
0時にはイミグレを通過して空港の中に入っていた。さすがにおなかが減ったので、マックにいきハンバーガーを食べる。おそらく機内ではぐっすりだから、機内食も食べないだろうと思い。いい時間つぶしができた。結局、1時が定刻の飛行機が2:50に出発した。乗ってしまえば、次に気付けば広州であった。広州は14:30で、ドバイ時間は10:30だ。もともと乗り継ぎ時間が4時間ほどあったので、飛行機が遅れていてもまったく問題ない。日本行きはほぼ定刻どおりの16:25に出発。結果的に2時間の乗り継ぎとなり、ちょうどいい時間になった。ただ、ほぼ定刻に出発したのに関空に着いたのは21:25と定刻よりも30分近く遅れている。気流の影響か?帰りはほぼぐっすりで帰ったので、飛行機内の記憶がほぼない。関空でも荷物を問題なくピックアップでき、そのまま家へ。電車なら結構時間がかかるのだが、今回は車だ。イミグレを通過してから1時間少しの23時に帰宅。今回はいつもより短い旅行であったが、それだけ凝縮していたような気がする。やっぱり旅行はいいものだ。さー、来年はどこに行こうか、どこに行けるかな。だいぶ家族も休みがとりにくくなってきているが、できる限り行きたいものである。

(左)空港へ向かう途中に見えたブルジュ・ハリファ。あまり明るくないのだ。 (中)レンタカー返却。 (右)行きと同じルートで帰ります。

~完~