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ベルギーとオランダ
【旅程】
ロンドン出張の帰りに少し寄っただけなので1泊2日の短い旅。
出張の準備をしつつも、ロンドンからベルギーとオランダを効率よく周る方法を検討。
当初は、ヒースローからアムステルダムに飛び、そこからベルギーにいってヒースローに帰ることを検討するも、いい時間の飛行機がない。
そこで、ユーロスターを使ってロンドンからブリュッセルに行き、そこからアムステルダムまで北上してヒースローに帰る経路にした。
ユーロスター、ハーツレンタカー、ホテル、アムステルダムからヒースローまでの飛行機チケットを取り急ぎ1週間前に手配。ほとんど検討することもなく経路は決まった。


【今回のドライブ】
ベルギーとオランダ合計して610Kmを走ることが出来た。ベルギーの美しい町並みを走るのは気持ちよかった。
ガソリンはガソリンスタンドで入れることができず、ハーツで距離計算。140.67リットルで118.77ユーロだから、@2.92ユーロと、バカ高かった。合ってるのかな??


【旅行記】
7月12日 ロンドン・セントパンクラス⇒ブリュッセル⇒ディナン(Dinant)⇒ゲント(Gent)(泊)

シェパードブッシュのホテルを8時に出発し、セントパンクラス駅へ向かう。ロンドンの地下鉄もだいぶ慣れてきた。セントパンクラスは初めて行く駅であるが、キングスクロスの横ということで安心する。8:30すぎに到着。外でタバコを吸ったあと、駅に入る。事前に購入していたチケットで入ろうとするが、結構駅が広い。しかも国が変わることもあって、荷物検査もある。少し焦りながらも荷物検査を通過。各号車の前に乗務員が立っていて、それだけで豪華な感じがする。8:58に定刻通り出発。さすがユーロスター、座席が広いなと思ったが、後で気づいたが、せっかくなので一等車を予約していたのだ。ゆっくりとセントパンクラスの駅を出発する。ユーロスターは初めて乗るが、のり心地がいい。しかも朝食がでてきて、とても快適な旅である。朝食が出るなら、ホテルの朝食をあまり食べなければよかったと少し後悔。イギリスののどかな田舎の風景を見ながら、40分ほどした頃か、突然、暗くなった。これがユーロトンネルかと思いながら、スマホの地図を見ると、現在地が海の中になっていた。20分ほど経つと対岸のフランスにでる。そこからもフランスとベルギーののどかな風景を見て、12時すぎ(時差1時間)にブリュッセルに到着!初めてベルギーに降り立った!


(左)セントパンクラス駅の構内表示。キングスクロスも書いている。 (中)ユーロスターの朝食、クロワッサンがおいしい。 (右)ブリュッセルについたユーロスター。この形のプラレールも持っている。

ブリュッセル駅でレンタカーを借りるのであるが、地図を持っていないので、駅構内の本屋を探す。ベルギー全体の地図があったので購入。ハーツで手続きをするが、窓口のお兄さん、とても気持ちのいい対応だ。初めての国にきて、はじめて会う方がいい対応だったら、その国の印象が良くなるというものだ。とりあえず街中なので郊外にでようとするが、いつものことながら方向がよくわからない。適当に走っていると環状高速に入ったみたいで、ようやく方向がつかめた。ベルギーでは、ブリュッセルでブラブラしていても良かったのであるが、ガイドブックを見ていると、田舎町のほうが良さそうだったので、まずは、ディナンという街に向かう。ブリュッセルからも、車ならそれほど時間がかからなさそうなところである。しばらく走ると一般道になり、のどかになってきた。ブリュッセルから1時間強いったところに、ナミュールという街があり、ここもガイドブックに載っている。少し大きな街のようで、しかも観光地だ。川沿いの街でありとても美しい。カジノもあるのでそれを目当てにくる観光客もいるのだろう。あまりに美しいので停まって休憩することにした。川沿いを歩くととても気持ちがいい。この川をさかのぼるとディナンに到着だ。ナミュールからは45分ほどいくと、ディナンに到着。そのあいだもとても気持ちがいいドライブになった。対岸では、別荘のようなものがあり、その前で日向ぼっこをしている老人がいて、これこそクオリティライフなんだと感じる。

(左)ディナンに向かう小さな田舎町。街並みが綺麗である。 (中)ディナンよりも大きくて、観光地であるナミュール。とてもいい感じの街でカジノもある。 (右)ようやくディナンに到着!

ディナンはこじんまりした街であるが、ホテルが多くてベルギーのなかでも避暑地となっているのだろう。国内からの観光客が多いように感じた。この街に惹かれたのは、街の真ん中にどーんとある教会と、その背後にそびえる山にある城だ。街について車を置こうとするが、なかなかパーキングが空いていない。少し離れた川沿いに駐車する。そして教会に向かい、橋から協会と城壁のある山を見てみると、やはり素晴らしい。来てよかった。写真を撮っていると、観光客が撮ってやろうか?と声をかけてきた。おーありがとう!ということでいい写真を撮ってもらった。昼からお酒を飲んでいる感じだったが、完全に休暇なのだろう。そのあと、教会の裏から城壁まで登ることにした。ロープウェイもあるが、その横に長くて急な階段があり、どちらも値段は同じと言われたが、階段で行くことにした。キツかったものの、100mほどの山なので、それほど上に行くのはかからなかった。城壁から見る街も、これまた素晴らしい。城壁のなかは、15世紀にこの街であった大虐殺のことを再現した人形や、展示物があった。山頂から見る景色もこれまた素晴らしい。しばし堪能したあと、帰りはとても急な角度のロープウェイで下山する。ディナンを堪能したが、ざっと回っても2時間弱の滞在時間であった。ここのホテルに泊まってのんびりするのもいいかもしれない。


(左)橋からみた教会と城壁。川の風が心地よい。  (中)川沿いにはホテルやレストランが立ち並ぶ。  (右)城壁から見た町並み。こじんまりしている。


ディナンを17時すぎに出発し、今日泊まる予定のホテルがあるゲントに向かう。一度、ブリュッセルを通ることになって、ルート的には非効率であったが仕方ない。1時間ほどでブリュッセルを通りそこから1時間ほどでゲントに到着。ゲントも観光地であるため、多くの人で賑わっている。ホテルは街の真ん中にしたのですぐにわかるかと思ったが、これまたなかなかわからない。同じところを何回回っただろうか。最後はスマホで地図を見ながら行き、なんとかたどり着くことができた。もう20時になっていた。一度、チェックインしたあと、街に繰り出す。街はポルトガルのポルトを思い出すぐらいの町並みである。歩いていて、とても気持ちがいい。日本を離れてかなり経っていることもあったので、中華料理の店に入る。ほかの店はほぼ満席なのに、中華料理だけはあまり客が入っていなかった。お腹がすいていたので、焼きそばとチャーハンを頼むが、それが両方ともにすごい量。いつもは完食するのだが、さすがに残してしまった、申し訳ない。22時にホテルに帰るが、いいホテルだけあってとても快適。改装したばかりなのでとても新しい。ディナンにしろゲントにしろ、大満足で就寝。


(左)街に着いたが散々迷う。そのときだいたい街のほとんどを車で回ってしまった。城壁の横を路面電車が走る。 (中)街の中心部。 (右)運ががあり、ホテルは運河の前にあった。


7月13日 ゲント(Gent)⇒アムステルダム⇒ロンドン

ベルギーはわずか1日足らずの滞在であったが、十分に堪能できた。この日は16:20のアムステルダム発のロンドン行きに乗らないと、日本への便に間に合わない。少し遅めであったものの、ホテルで素敵な朝食を済ませ、9時すぎに出発。時間があればアントワープやオランダのロッテルダムにでも寄りたかったが、割愛。ゲントからひたすら北上する。1時間たつとアントワープに入るが、ここはベルギーの最北端。郊外にいけばもうオランダだ。おそらくオランダの標識があるだろうと思って見ていたが、一切なかったように思う。それだけベルギーとオランダは一体ということか。ベルギーのように面積が小さい国でも国を分裂させるという話もあるのに、オランダとは一体のように感じて変な感じ。アントワープからさらに車を走らせると1時間ほどでロッテルダムを通過。さらにそのまま北上し、海沿いにあるデンハーグという街につく。この時点で12時なので、アムステルダムまでも近いと思い、休憩することにした。デンハーグは政治の街だ。北海が近いと思ったので、とりあえず海に向かっていくが、これまた迷ってしまう。結局、街にある公園で休憩することになってしまった。

アムステルダムに着いたのが13:30。まだなんとか時間がある。そこでアムステルダムの中心部だけでも行ってみようとおもう。アムステルダムに来たのは、1998年12月。ということは15年ぶり2回目ということか。そのとき、アムステルダムに住んでいる友達をホテル前で待っていると、2人組のスリに騙されそうになったことを思い出す。ひとりが、道の行き方を聞いてきて、もうひとりがそのスキに荷物を持っていくというものだ。幸いすぐに気づき、荷物を取った奴を追いかけると捕まえることができた。パスポートやらチケットやら、すべてのものが入っていたバックなので、ほんとにすぐに気づいてよかった。そのあと、ロンドンに移動で、しかも仕事だったので、もし取られたままなら、かなりマズイ事になっていたハズだ。そんなことを思いながら、中心部に向かう。アムステルダムは、運河が山ほどある。そのスリにあいそうになった場所だ!と思ってすぐに車を停めたのであるが、やっぱり違うことがわかった。同じような風景はあるものだ。観光客で賑わっている。大勢の人たちをかぎ分けながら、アムステルダム駅に向かう。東京駅にモデルになった美しい駅だ、何かひとつを見ようと思えば、駅だろうと思い、アムステルダム駅まで早足であるく。車をとめたところから15分ほどで到着。改修工事をやっていて、全体像がうまく見えなかったが、それでもやはり美しい。


(左)デンハーグの名もない公園。  (中)アムステルダム行く途中、新旧の風車が併存している地域があった!  (右)アムステルダム駅。美しい。すごい人だった。

【ヒースロー空港閉鎖の影響で、飛行機到着遅れで乗り継ぎできず、延泊に!】
アムステルダムでも満足して、一路、スキポール空港に向かう。すでに14:30なのでかなりやばい。レンタカーも返却しなければならない。かなり飛ばして、30分でスキポール空港に到着。出発が16:20で、もう15時だから、国際線ということを考えると、もうリミットだ。まずレンタカーを先に返すのを諦め、すぐにカウンターにいった。すると、長蛇の列である。これでは先にレンタカーを返却したほうがいいと思い、レンタカーを返却。ガスを入れる時間がなかったので、割高のガス代となってしまった。そこからカウンターにいくと、あなたが最後よといってチケットを発券してくれた。しかも、飛行機が到着遅れらしい。よかった良かった。そこからイミグレを通るが、どの窓口もかなり長い。やっと自分の番になると、多くのスタンプがあるけど、ドコいった?と必要に聞かれ、上司も呼んでくる有様。別に多くパスポートにハンコを押している人なんて山ほどいあるだろ、と思うのである。とても愛想の悪いお兄ちゃんでした。そして今度は飛行機がなかなか到着しない。ヤキモキしていたが、ようやく1時間以上遅れて来て、出発は1時間25分も遅れる。これはまずい、日本に帰れないのではないか、と頭をよぎる。しかもヒースローのターミナルが、ANAとは違うところなので。ヒースローに着くと18時。まずい、19:20まで時間がない!しかも、ロンドンのイミグレは長蛇の列。ここにきてかなり焦り、ANAに電話するがつながらない。結局、イミグレ通過したときは、19時前、そこから電車に乗り換えて、ANAが入っているターミナル3に電車でいくと、ANAカウンターには19:36、つまり、飛行機が出発した1分後についたわけだ。

どうにもならないことはわかっているが、とにかく帰りの飛行機をなんとかしなければならない。カウンターで詰め寄り、有料になってしまうが、明日の朝の便にしましょうと言われました。仕方ないので購入。とんだ出費だ。そもそも、アムステルダムからロンドンまではブリティッシュエアで、スターアライアンスでないので、ヒースローで荷物をピックアップしなければならないし、絶対に無理なのだった。日本までは。ヒースローからフランクフルトにいき、羽田便にのれば日曜の午前に大阪に着けるというものだった。まー、いい勉強になった。20時すぎに次にホテルを探さなくてはならない。なんでも、前の日に、何かが原因でヒースロー空港が閉鎖になっていたようだ。その影響で、ブリティッシュエアも1時間以上遅れていたのだ。そんな飛行機がたくさんある。空港内のカウンターに行っても、違う街に行くか、ロンドン中心部の東の方にいけばホテルがあるが、ヒースローの周りにはまったく空きがないと言われる。じゃあ、ロンドン中心部でと手配してもらっていると、空港の周りで人る空いたと言われる。ターミナル4近くにあるヒルトンだ。高いもののすぐに予約してもらう。まー、仕方ない。そのお兄さん、とても親切に調べてくれてて、ほんとに助かった。ターミナル4へは空港エクスプレスで向かう。はじめてくるターミナルであるが、とても殺風景。夜遅かったからか、ほとんどフライトがない感じだった。そして長ーい通路を通ってヒルトンに22時チェックイン。翌朝、4時に起きて7時過ぎのフランクフルト行きのルフトハンザでロンドンをあとにする。ベルギーとオランダの思い出が、すっ飛んだ感じであった・・・。

〜完〜


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