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アイルランド

【旅程】
昔から行きたかったアイルランド。そして北アイルランド。イギリスに何回も行っているが、いつかはいけるだろうと思いながら、なかなか行かなかった場所でもある。そろそろアイルランド!ということでいつものように1泊2日の短い旅で行くことにした。ダブリンでゆっくりとギネスビールというのもよかったが、やはりモハーの断崖は行きたかった。アイルランドといえば広大な自然である。そして、北アイルランドにも昔から行きたかった。政治問題、紛争、秘密結社など怖いイメージがあるものの、もう落ち着いている。いつものように、ダブリン空港でレンタカーを借りて、西のモハーに行き、そしてすぐに引き返し、次は北へと忙しい旅になった。とはいえ、それほど大きくない国だ。運転は快適でそれほど苦にならなかった。 

【今回のドライブ】
ダブリンからモハーまで行き再びダブリンへ、そして次の日、北上して北アイルランドのベルファストまで811Kmを走ることが出来た。アイルランドの大自然と北アイルランドの凍りつくような大地を走るのは気持ちよかった。ガソリンはアイルランドのゴールウェイと北アイルランドのベルファストで入れる。

ゴールウェイ: 30.63リットル 45.92€(約6,540円) 1リットルあたり213
ベルファスト:28.34リットル 38.23£(約6493円) 1リットルあたり229

 【旅行記】 1221日〜22

1日目 ロンドン・ヒースロー⇒ダブリン⇒モハークリフ⇒ゴールウェイ⇒ダブリン(泊)

いつも日本に帰ると時差ボケがひどいので今回も前回と同じ早く寝て早く起きる作戦だ。前の日22時には就寝し、4:30に起きる。今回は疲れていたのでシャワーを浴びずに寝ることが多かった。朝にシャワーを浴びて、5:30にシェパードブッシュのホテル出発。ホテルが親切にタクシーを呼んでくれていた。白タクであったが、通常より少し安くてそても親切な運転手だった。ヒースローのターミナル16:20に着いた。7:40に搭乗する。ヒースローからダブリンの路線は何本もあるのだが、空席が結構少ない。今回アイルランドに行こうと決めたのが直前だったこともあり、エコノミーは満席だったのでビジネスにした。定刻どおり7:55に出発。BA便は最近、定刻どおりにでている。オランダのときがひどかっただけなのか。のどかなイギリスの風景を見ていると、しばらくすると海岸線になり、アイリッシュ海が見えた。とても美しい。朝食もちょうど出てくる。海をぼーっと見ていると、アイルランドがすぐに見えてきた。すると急に飛行機が揺れ始めた。コーヒーとオレンジジュースがあったが、見事に両方ともに相当こぼれた。ズボンにオレンジがこぼれるし、トレーはコーヒーの海になるし、最悪だ。でもクロワッサンはおいしかったのでいいとしよう。アイルランドは想像どおり、とても美しい島である。イギリスと似ているところはあるが、もっとのどかな気がするのは気のせいだろうか。のどかな風景のなか低空になり着陸する。定刻から少し遅れて9:17に到着。

30分もかからずに外に出れた。国際免許を忘れていてまずいかな〜と思っていたが、ハーツは長蛇の列になっていたので、すんなりキーをくれた。空港でコーヒーを買って快適に出発!空港はダブリンの北側にあるので、一度南下し、ダブリン市街地をかすめてすぐに西に向かう。予想通りとてものどかな景色である。途中、雨が降ってきた。しかもかなり大粒で豪雨と言えるほどの雨。これではモハーの断崖はきついなと思っていた。ダブリンを出てから3時間ほど経過すると、モハーまでかなり近い街になる。田舎のとてものどかな景色のいいところだったので、休憩することにした。小川が流れて、石橋がかかり、周りにのどかな家がある。いい景色だ。小雨である。

  
(左)ついにアイルランド!想像通り美しい島である。 (中)ダブリンは後にしてとりあえずモハーに向かう。 (右)こじんまりとした街。こんな雰囲気は好きだ。


そこからさらに走るとすぐに海に近くなってきた。冬の海だ、かなり荒れているし、波が高いのがわかる。海岸スレスレにいく道もあり、海水がかかりそうなところもある。港があったので寄ってみたが、波がとても荒々しい。でも海を見ると興奮する。断崖は近い。そこからしばらく走っていると、断崖沿いになってきたことがわかる。でも、展望台らしきところはないが、とりあえず中に入ってみる。細い未舗装の道路もあるところを走っていく。さっきまで雨が降っていたのがうそのように、晴れてきた。しかも虹がかかっている。美しすぎる。車を適当にとめて、断崖のほうに歩いていくことにした。雨でぐちゃぐちゃになっているが、革靴ということを気にせずとにかく歩く。工事現場のようなところがあったが、端っこをとおり、土まみれになりながら歩く。草地なので下はほとんどぐちょぐちょ。革靴がかわいそうだったが、仕方ない。ようやく断崖が近づき、柵を超えると海が見えた。これがモハーの断崖だ!かなり長い区間で断崖になっている。ガイドブックによると200mほどの断崖で、下を見るのもかなり気をつけないといけないのであるが、豪快だ。波が半端なく高い。風が強く、下から吹き上げてくる。波しぶきが下から上がってきているようだ。しばし、断崖沿いの歩きながら、冬の荒々しいモハーを堪能する。本当は夏に行きたかったのであるが、冬のモハーもいいものだ。遊歩道になっているが、誰も歩いていない。遠くのほうに、建物の廃墟らしくものが見える。そちらのほうに行ってみることにした。

  
(左)もうすぐモハーというところで海が見えてきた。冬の荒れた海であるがテンションあがる。 (中)奇跡的に晴れてきた。虹が美しい。 (右)下はぐちゃぐちゃだが、灯台らしきところまで行ってみた。

車までまたぐちゃぐちゃの道の中を歩く。車に帰り、ティッシュで革靴をふく。そこから車で廃墟らしきものが近いところまでいってみる。途中、駐車場というのがあり、この先は車では禁止と書いている。でも、どう見ても客はいないし、管理人もいない。そのまま気にせず車でいってみる。すると、途中で通行止めになっていて、いけないように柵となっていた。そこに車を置いて、歩く。この道もぐちょぐちょ。また革靴がぐちょぐちょ。なんとか廃墟までたどり着く。ここからの景色も雄大だ。しかも夕陽がでてきていて、かなり美しくなってきた。こっちに来て良かった。思わず今年の目標を叫んだりする。しこたま写真を撮る。廃墟はもとは何なのかわからなかったが、灯台ぽくもなかった。何かの倉庫か見張り場か。かなり満足。そろそろ陽が暮れてくるので引き上げることにする。ただ、せっかくなのでこの近くの大きな街であり観光地でもあるゴールウェイにいくことにした。

  
(左)この荒々しい景色が好きである。美しい! (中)断崖は200メートルほどであろうか。足がすくむし、強風がすごい。 (右)波が半端ない。下からの吹き上げで水しぶきがかかってくる。

ゴールウェイに向かう途中もしばらくは断崖の横を通る。すると、整備された展望台や駐車場があるではないか。しかも、かなりの人たちが観光に来ている。もう一度いきたい気持ちもあったが、駐車場か入場料かわからないが、有料らしいのでやめた。さっきの2箇所で十分に満足だ。ゴールウェイに向かう途中で、陽が暮れてくる。途中、海沿いに城があったりと見所もあるのであるが、暗すぎ。ほんとなら寄りたかったが、夜の城はさすがに怖い。モハーから一般道で1時間45分ほどでゴールウェイに到着。思っていたより大きな街である。完全な港町で、客船や漁船が数多く停泊している。適当な場所に車をとめて街を歩く。クリスマス前ということで、かなり装飾している。観光客も多い。ガソリンがなくなってきたので、ガソリンスタンドによってゴールウェイを後にする。

そこからダブリンまで遠い。でも夜だし、結構飛ばして帰ると2時間でダブリンの中心部に着いた。ホテルは繁華街の近くにしていた。すぐにわかったが、車を停めるところがない。チェックインのときに聞くと、少し離れたところに車をとめる必要があるようだ。荷物を置いて車をパーキングにいれる。そして、そのついでにテンプルバーという中心部をぶらぶら歩く。ギネスビールを飲んで陽気になっている人が多い。また週末ということもあって、とても人が多い。写真を撮っていると、気軽に話しかけてくるおばちゃんもいた。おなかがすいたけど、空いている店はバーばかり。あまり食べ物がないと思い、ハンバーガー店に入った。しかし、これがかなりまずい。パサパサだし、ぽろぽろする。でも食べただけマシか。2時間近く街を散策して、ホテルへ。いいホテルなのであるが、繁華街が真横なので、とにかくうるさい。疲れていたので練れたものの、夜中ずっとうるさかったような気がする。

 

2日目 ダブリン⇒ベルファスト⇒ロンドン・ヒースロー⇒帰国

いつもながらの駆け足の旅。この日に北アイルランドに行き、ロンドンへ飛び、そのまま帰国。あまり時間がないので、6時前に起床。唯一の不安は、国境を越えること。もし検問があって長い時間かかればどうしようか、ということで早めに出発だ。7時前にチェックアウトし、7時には出発。昨夜はパーキングにいれようとしたが、どうも朝早く開いていない気がして、結局、道端に停めていた。結構、道端においていたので大丈夫かと思っていたが、確かに何ともなかった。一安心して、ダブリン市内にあるギネスビールの本社にいく。中心部から15分ほどいけばすぐにある。しかも、かなり巨大な工場だ。早朝なので守衛だけがいる。まだ暗い。ここで世界的に有名なビールが作られているのか、と感動。そして、観光地でもあるトリニティカレッジまでいってみる。ここには見るのを楽しむ図書があるみたいだが、もちろん開いていない。外観だけ見る。これでダブリンの見たいところは見れた。7:30過ぎにダブリン出発。

そこからは高速をひたすら北上。12月の早朝で、しかも北に向かうので、だんだん気温が下がっているような気がした。途中で朝陽がのぼる。いい景色だし、気持ちがいい。ドライブを楽しむ。気づくと北アイルランドに入っており、検問はなかった。ダブリンから2時間でベルファスト中心部に到着。いてつくような寒さだし、路面も凍っているように見える。市ティーホールの前でとまって写真をとるが、ダブリンより格段に寒い気がする。車を適当において、ベルファストを散策。思っていたより中心街はそれほど大きくなくて、すぐに回れた。綺麗で洗練された街のようだ。おなかがすいたので店を探す。するとここでもファーストフードしかなく、マクドナルドへ。昨夜に続きハンバーガーであるが仕方ない。それでも昨日の店よりも格段においしい。

そろそろ出発しなければと思うが、よく考えると北アイルランドとイングランドは同じ国。イミグレもそれほど長くかからないだろうと思い、少し北にあるキャリックファーガス城に行ってみることにした。それでも結構飛ばす。ベルファストから15分で到着。海のそばにあり、港も近くにある。とても美しいところであった。城のなかには入れなかったが、港、海、そして城とかなり絵になる光景が見れた。そろそろヤバイ!ということで、ガソリンをいれて空港へ。ベルファストの北側に城があり、ぐるっと湾を回って東に空港がある。定刻よりも1時間以上も前に着いた。空港も思っていたよりもかなり小さく、余裕だ。車を返却してチェックイン。十分に余裕があった。12:45に搭乗し、定刻は13:05だが、12:55には出発だ。それほど客もいない。

ダブリンで車を借りてベルファストで乗り捨てるのはお金がかかるが、ベルファストからヒースローまでは国内線なのでとても航空運賃が安い。片道7千円だ。ヒースローには14:05に到着し(定刻14:25)、19発の日本行きANAまで相当時間がある。以前、オランダからの帰りBAがかなり遅れて、帰国できなかったことがあったので、早めの時間にしていたが、定刻より早くなったし、かなり時間が余った。空港でメールチェックしたり、ターミナル3の好きな喫煙所で時間をつぶす。今回もとても駆け足の旅となったが、行きたかったところにいけて、十分に満足できるものであった。さー、次はどこに行こうか。

〜完〜



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