トップページ > アメリカのページ > 再びグランドキャニオン 4380キロ走破!

4380キロ走破! 再びグランドサークル編
〜ロサンゼルス、ラスベガス、グランドサークル〜

【旅行決定】
夏になればやっぱりアメリカの国立公園行きたいな、ということでまずはアメリカ行きを決めた。しかし、お盆過ぎしか休みがとれず、まだ料金
は高い。そこで、格安航空券情報を探しまくった。そんななか見つけたのが関西発、ロサンゼルス行きのタイ航空!この便、直行便なのに
他社と比べると格段に安い。そこで安易にロサンゼルスに決定!でも大都会からは早々と立ち去り、再びグランドサークル行くか、ということ
になった。なお、リンク編に格安ツアーを調べたときのお役立ちサイトを掲載している。

しかし、行き先にはかなり迷った。グランドサークルは98年に行っているし、もう一度行くより、まだ行っていないイエローストーン+グランドティ
トンがよかった。当初はロサンゼルスからソルトレイクシティまでレンタカーでぶっ飛ばそうと考えていたが、やっぱりそれは無謀。ソルトレイク近
辺はまたの機会に、ということになった。なお、結局、タイ航空は直前1週間まで粘ったものの、人気ありすぎて予約できず、いつものANAで
行くことになってしまった。伊丹発、成田経由で平日割りでそれもまずまずの安さであった。


【旅程】
2004年8月17日
伊丹⇒成田⇒ロサンゼルス空港⇒ラスベガス(379.7マイル:608Km)
ハイアット・リージェンシー・レイクラスベガス
8月18日
ラスベガス⇔レイチェル、ラスベガス散策(418.5マイル:670km)
ハイアット・リージェンシー・レイクラスベガス 
8月19日
ラスベガス⇒ザイオン⇒グランドキャニオン・ノースリム(318.2マイル:509km) グランドキャニオンロッジ泊
8月20日
グランドキャニオン・ノースリム観光(65マイル:104Km) グランドキャニオンロッジ泊
8月21日
グランドキャニオンノースリム⇒マーブルキャニオン⇒ケイエンタ⇒メキシカンハット⇒モニュメントバレー
(389.3マイル:623Km)  ゴールディングスロッジ泊
8月22日
モニュメントバレー(バレードライブ)⇒ペイジ(230.7マイル:369Km)  コートヤードマリオット泊
8月23日
ペイジ⇒マーブルキャニオン⇒グランドキャニオン・サウスリム⇒ラスベガス(526マイル:842Km)
ハイアット・リージェンシー・レイクラスベガス
8月24日
ラスベガス⇒ハンティントンビーチ(ロス)(363.6マイル:582Km)  ハイアットリージェンシー・ハンティントンビーチ
8月25日・26日
ハンティントンビーチ⇒ロサンゼルス(46.9マイル:75Km)⇒成田⇒伊丹 総合計2737.9マイル:4380Km
写真はグランドキャニオン・ノースリムのアンクルジムポイントからの眺め。


【旅行記】
@ロサンゼルスからラスベガスまで
Aエリア51とUFOの街、レイチェルへ
Bラスベガスからグランドキャニオン・ノースリムまで
Cグランドキャニオン・ノースリムを堪能する
Dグランドキャニオン・ノースリム出発
E朝陽に映えるモニュメントバレー
Fレイク・パウエルを断念し、再びグランドキャニオン(サウスリム)へ。そしてラスベガス
Gラスベガスを離れハンティントンビーチ(ロス)へ、そして帰国


【この旅行で行ったアメリカの国立公園】
グランドキャニオンノースリムサウスリムモニュメントバレーレイク・ミードザイオンレイクパウエルマーブルキャニオン

【ガス代】
今回は4380Kmも走ったんだから、かなりのガソリン代になるかと思い、集計してみた。給油回数は10回、ガソリン代合計は260.11ドル
(110円換算で28600円)と、思ったほど高くない。ガスが値上がりしているとはいえ、やっぱりアメリカは安い。なお、1ガロンあたりの単価
は、単純平均で2.059ドルであり、03年に行ったヨセミテの単純平均単価2.195ドルよりも安かった。ヨセミテの近くで給油したこともあり、
高地価格もあるだろうが、カリフォルニアは高いようだ。逆にアリゾナはどこも安い。

17日 ネバダ:プリム 30.55$   14.084G @2.169
18日 ネバダ:アラモ 30.57$ 14.225G @2.149
19日 ユタ:セントジョージ 33.38$ 16.954G @1.969
19日 ユタ:ジャコブレイク 20.42$ 9.119G @2.239 (ノースリムの手前なんで高地価格だ!)
21日 アリゾナ:ケイエンタ 22.91$ 11.814G @1.939
22日 アリゾナ:ケイエンタ 25.43$ 13.114G @1.939
23日 アリゾナ:ペイジ 20.48$ 10.243G @1.999
23日 アリゾナ:キングマン 27.37$ 13.969G @1.959
24日 カリフォルニア:カジョンパス 35.62$ 16.424G @2.169
25日 カリフォルニア:1号線沿い 13.38$ 6.498G @2.059
ガソリン代合計 260.11$ 126.444G  加重平均@2.057 単純平均@2.059


【ロサンゼルスからラスベガスまで】
8月17日(火)
伊丹から成田を経由してロサンゼルスにようやく到着!そういえばロサンゼルスは今まで空港経由のみ。空港の外に足を踏み入れたのは
始めてだ。さっそくハーツに向かいレンタカーを借りて、一路ラスベガスへ!

ロサンゼルス国際空港⇒ニューベリースプリングス I105、I605、I210でようやくロサンゼルス都市部を抜けI15に突入。バーストー経由で
I40。160.1マイル(256km)、2時間30分(実走時間、以下全て同じ)。途中、ビクトビル(Victoville)で大量の水などを買う。ニューベリ
ースプリングスでは、バクダッドカフェの舞台を見学。


ロサンゼルス市内のカープールレーン。これは、通常、フリーウェイの一番左側のレーン(つまり、追い越し車線)で、朝夕の交通量の多い
時間帯には、 運転手を含めて2人以上乗っている自動車しか通行できないというものだ。通勤時間帯にはほとんどの車が1人しか乗って
いないことが多いため、他の車線が渋滞していてもカープール・レーンはスイスイ行けるのだ。今回はこのレーンがかなり威力を発揮した。
写真の看板はわかりにくいが、「Carpools Only 2 or more persons per vehicle」と書いている。


バクダッドカフェの舞台になったニューベリースプリングスはこちらを参照


ニューベリースプリングス⇒レイクラスベガス I40でバーストーまで引き返し再びI15で北上。途中、ネバダの入り口の町プリム(Primm)で給
油休憩。219.6マイル(351km)、3時間50分。
飛行機で寝たものの、バーストーからしばらくするとかなりの睡魔に襲われる。たまらず休憩をとる。プリムを過ぎるともうすぐラスベガスというこ
ともあり、元気になった。しかし、ラスベガスに入ったのが夜ということもあり、レイクラスベガスまでかなり迷う!21時過ぎ、ようやくハイアットリ
ージェンシー・レイクラスベガスに到着。
 
(左)ネバダ州境あたり。まだまだ砂漠は続く。ここにくる途中、モハベ砂漠のど真ん中にベイカー(Baker)という街がある。この街の南側は
「Devils Playground」という名前の場所がある。悪魔の遊び場という名のとおり、荒涼たる砂漠が広がっている。どうやってこの街の水や電
気を供給しているのか不思議であった。ちなみにこの街からデスバレーへ向かう127号が伸びている。
(右)プリム(Primm)の街。ネバダ州に入ったところにある街で、砂漠の真ん中に突如としてあらわれる。ロスからネバダに入ると最初にカジノ
ができる街で、今まで1ミリオン$(1億円!)以上獲得した人たちのポスターがはっていた。日本人もいたのに驚き。


【エリア51とUFOの街、レイチェルへ】
8月18日(水)                                                      ページの先頭へ
ラスベガスにきたらレイチェルに行かないわけにはいかない!98年にも一度行ったが、今回もレイチェルには絶対に行きたかった。朝早くおき
て1人で向かう。
レイクラスベガス⇒レイチェル I515、I15を経由して、93号、375号をと通りレイチェルへ。173マイル(277km)、2時間50分。

レイチェルの情報は、レイチェルのページ参照

レイチェル⇒レイクラスベガス 375号、93号、I15を引き返し、レイクミード通り経由でレイクラスベガスのホテルへ。148.1マイル(237km)、2
時間50分(行きと全く同じ時間!)。途中、レイクミード公園内を通る。

<ラスベガス(Las Vegas)>
この夜はラスベガスの街をぶらぶらしてみた。当初、マジックショーにでもと思っていたが、結局いけず、街を歩き夕食をとっただけであった。レ
イクラスベガスからラスベガス中心部まで行き、適当なホテルで駐車場を見つけて入る。しかし、どのホテルもそうだと思うがカジノで儲かって
いるため駐車料金はタダ!さすがラスベガスである。ちなみに夕食は中華のバイキング。ハーレー・ダビットソン・カフェの隣にあるビルの2階。
なかなか美味しかった。よって、子供連れではカジノも禁止されているため、ラスベガスにいってもラスベガスらしいところには、今回全く行か
ず。まー、レイクラスベガスでゆっくりできたしそれで満足でした。

  
(左)こんなホテルあったかな〜?これはパリスだ。凱旋門とエッフェル塔があった。
(中)ハーレー・ダビットソン・カフェ。ハーレーがビルから突き出ている。
(右)タワー(ストラトスフィア)を撮影したつもりが、ほとんど写ってない。


【ラスベガスからグランドキャニオン・ノースリムまで】
8月19日(木)                                                      ページの先頭へ
レイクラスベガス⇒オバートンビーチ(54.9マイル(88Km)、1時間20分)⇒I15合流点(23.9マイル(38Km)、35分)

朝9時40分出発でミード湖の横を通りI15までのドライブ。ここは国立公園になっており、景色がかなり綺麗である。グランドキャニオンやザイ
オンに比べるとかわいそうであるが、ドライブするにはなかなか楽しむことができる。
アメリカの国立公園データベース・レイク・ミード国立公園へ


I15⇒セントジョージ(St. George) 66.4マイル(106Km)、50分
98年のドライブ時にはここは通らなかった。地図を見るとシーニックロードになっていたため期待していた。確かにドライブしていて楽しい。I15
に乗ってしばらくはまーーーすぐな1本道。しかし、ネバダ州、アリゾナ州、ユタ州の3つの州境を30分ぐらいで通るところがあるが、そのあたり
は山道となっていて、その山道の景色がなかなかいい。ハンドリングに注意しながらも、もうすぐザイオンやグランドキャニオンだ、ということを実
感させてくれる。

しかし、セントジョージに到着したときに事件は起きた!今日の昼飯はバーガーキングということで駐車場に降り車のスライドドアを開け、そ
して閉めようとしてもなかなか閉まらない。何故だ???と思いながら、ちょっと力を入れてドアを閉めた瞬間、バシッという音とともにスライド
ドアの上の付け根部分が壊れてしまった!一瞬、何が起こったのかわからない。とにかくドアが上から倒れてきそうである。スライドドアがこ
んなに重いとは思わなかった。この状況を何とかしなければと思い、ドアを手で支えながら閉めることに。なんとか壊れたままドアを閉めること
ができ、そのままカギかけた。それからというもの、壊れたドア側から出入りすることはなく、全くの開かずのドアになってしまった。

しかし、これにはまいった。車はまだ新車の部類に入るぐらいのもの。スライドドアぐらい頑丈に作ってとけよ、GM!と思いながらも、壊れたド
アは運転席のすぐ後ろ。その後、走行時にスースーという風の音が妙に気になったが、日本に帰国するまで何事もなかった。よかったよかっ
た。ちなみにレンタル時に保険をかけているので、車の返却時には何も申告しなかった。もちろん指摘は受けなかったし、今後ハーツからは
何も言われないと思われる。

セントジョージ⇒スプリングデール(Springdale)・ザイオン:チェッカーボードメサ(Zion・Checkerboard Mesa) 58.7マイル(94km)、1時間
35分。(9号)

セントジョージを過ぎたあたりから雲行きがあやしくなってきて、ハリケーン(Hurricane)あたりでは稲妻+竜巻が発生していた。おいおいと
思いながらも車はザイオン方面へ走らせる。ザイオンが近づくにつれて高い山、というか岩が増えてくる。ついに6年ぶりのザイオンか!と期待
に胸膨らむが、どうも天気が悪い。ザイオンの入り口手前の街であるスプリングデールに到着し、ザイオンキャニオンを十分堪能。昔とまった
デザートパールインも健在だった。あー、ここに1泊してもよかったな、と思いながらもザイオン国立公園に突入だ。6年前はマイカーが公園内
に入れていたが、今はバスでしかいけなくなった(ロッジ宿泊者は車で乗り込める)。

今回はザイオンは通過しながら景色を楽しむことだけを予定していたので、ナローズ方面には向かわず、そのままグランドキャニオン方面に
抜ける。途中、グレートアーチ(Great Arch)に感動。98年はこの道を通ったときはすでに夜で景色は見れずであった。こんな景色だっ
たのかと思いつつ車を走らせる。トンネルを抜けて、キャニオンオーバールックに行こうと思ったが、その入り口がわからず無念の素通り。天気
があまりよくなかったのであきらめもつく。結局、チェッカーボードメサの前で記念撮影してザイオンを去る。


ザイオン・チェッカーボードメサ⇒カナブ(Kanab)(31.3マイル(50km)、35分)⇒ジャコブレイク(Jacob Lake) (37.7km(60Km)、55分)
⇒グランドキャニオン・ノースリム(45.3マイル(73Km)、50分) (9号から89号に入り、ジャコブレイクから67号)

ザイオンを過ぎると雨がぽつぽつ降ってきた。グランドキャニオンに近づいてきた、と思わせる景色が広がってくるが、天気がどうも・・・。カナブ
のスーパーで買出しをしているときも、風は吹くは雨が降るわでなんとも不安がよぎる。せっかくノースリムに行くのに!曇り空のままジャコブレ
イクに到着、給油休憩。このあたりになるとかなり寒くなってくる。思わず長袖を着る。ガスも満タンだし、ノースリムまであとわずか!

今日の天気だと夕陽を見るのは無理そうだし、ジャコブレイクですでに暗くなり始めていたため、今日のグランドキャニオンの夕陽はあきらめ
る。ノースリムのゲートを通過したときは、すでに暗くなっており、(よってゲートに係員もおらず、入場料は払わず)、待望のノースリムに到着
したときにはすでに暗く、かつ寒かった。ノースリムについたときには、ロサンゼルスからの走行距離が1100マイル(1760Km)を超えてい
た。途中レイチェルにいったことを差し引くと、ロスから寄り道せずに来れば760マイル(1216Km)となる。やっぱりロスからもかなりの距離に
なるものだ。ノースリムは街灯があまりないので、歩くときも懐中電灯がないとかなりつらい。携帯用懐中電灯を持って行っといてよかった。ノ
ースリムで軽くビザなどを食べて就寝。


【グランドキャニオン・ノースリムを堪能する】
8月20日(金)                                                      ページの先頭へ

この日は終日ノースリムで滞在。初めて長距離運転をしない日となった。朝5時過ぎにおきて、さっそくブライトエンジェルポイント
(Bright Angel Point)に行く。ロッジを超えて10分ほど歩いたところに、絶好のポイントが広がっている。まだ暗くてよくわからなかった
が、このポイントにいくまでは、かなり細い岩場を通らなくてはならない。薄暗いなかでも、その岩の下は1000mはあると思われる断崖があっ
た。思わず足がすくむ。ポイントには5:30ごろ到着したが、まだ1人しかいない。日の出が6時前だから仕方ないか。しばらく待っていると、
続々と人が現れてくる。「グッドモーニング・・・」という挨拶をみんなが交わしている。めでたく朝陽を拝むことができた。

その後、ロッジから比較的近い、アンクルジムポイント(Uncle Jim Point)に行くことにした。カイバブトレイル(Kaibab Trail)に行く
ための駐車場の奥からアンクルジムポイントにいけるが、そこを7時出発。駐車場の奥には馬が20頭ほどつながれていた。何故か?と思った
が、馬に乗ってトレイルをめぐるツアーもあるようだ。さー、トレイルを歩くぞ!と勢いよく歩き始めたが、さっきの馬のウンコがそこかしこにおち
ているではないか!くさー!と思いながらも、がまんして歩く。ウンコがあるということはハエもいるということで、ハエを払いながらのトレイル散
策だ。ちょっとつらい・・・。しかし、途中、鹿を発見。心が和む。

7:25ごろアンクルジムトレイルとケンパトリックトレイル(Ken Patrick Trail)の分岐点に着いた。ケンパトリックトレイルは、ポイントイン
ペリアルに向かう、長いトレイルである。アンクルジムトレイルの方へ進むが、このあたりからアップダウンが激しくなってきた。昨日までの運転疲
れもあり、上りはぜーぜーと息があがり、ひざに手をついて休まざるを得ないこともあった。また、このトレイルは最初はキャニオンの一部を見る
ことができるものの、すぐに林の中に入ってしまう。キャニオンを楽しむというよりも、森林浴を楽しむトレイルのようだ。途中、落雷があったと思
われる無残な木もあり、雷が多いことを思わせる。
  
(中)写真の中央に写っている木は、見るも無残な状態であった。雷怖し! (右)トレイルの分岐点。

駐車場を出発して55分、ようやくキャニオンが見えてきた!もうすぐだと思い足が軽くなる。突然、広場のようなところにでるが、ここは何も
見えない。まさかここで終わりでは??と思っていると奥に獣道のようなものがある。そこから草をわけて入っていけば、目の前にキャニオンが
広がっていた!ここに来るまでしんどかったものの、この景色を見れば疲れも吹っ飛ぶ!朝の穏やかなキャニオンの景色が広がっていた。大
きな岩があったので、そこに腰を下ろしてしばしキャニオンの風景を堪能する。ここに来るまで誰にも会わなかったし、ここには俺1人しかいな
い。キャニオンを見ながら岩に座り、タバコをふかしたときの爽快感はたまらなかった。

しばし堪能したあとトレイルを引き返し、駐車場についたのが9:45。アンクルジムポイントまで往復する間に、人には全く会わなかった。トレ
イルが終わるころにようやく3人組のおばちゃんと、馬に乗ったツアーのご一行が出発したばかりだった。このポイントでゆっくりするならば、朝
早く行けば1人で堪能できるだろう。なお、乗馬ツアーとすれ違うときに、ツアー先導者に「馬を刺激しないように黙って通ってね!」と真剣
な顔で言われた。確かに馬があばれたら、下手すりゃ谷に落ちることになるから大変だ。このトレイルは森林浴がしたい、1人でキャニオンを
堪能したい、という方にはお勧め。しかし、アップダウンがきついところもあるため、私のように普段運動不足であれば、ちょっときついところもあ
る。

昼からはカイバブトレイル(Kaibab Trail)に少しだけ挑戦しようということになった。カイバブトレイルは23Kmもあり、キャニオンの一番下、
つまりコロラド川まで行くことができる。グランドキャニオンのトレイルのなかでも最も長いものだろう。ここは朝のアンクルジムトレイルの出発点と
同じ場所から下りれる。ここも馬の糞だらけであり、かなり臭い&ハエ攻撃にあうが、しばらく下りていくと雄大なキャニオンを見ることができ
る。私の場合、20分ほど下りたところまでしか行かなかったが、すれ違った人たちはコロラド川まで行く人が多かったように思う。タフな人たち
だ。

ロッジから離れているコインランドリーで洗濯を終え、今度は車でなければいけないケープロイヤル(Cape Royal)を目指すことにした。ロ
ッジからは東の方角にあり、ロッジがある崖よりさらに突き出しているため、視界の広さを期待した行った。

途中にポイントインペリアル(Point Imperial)があるので立ち寄った。ロッジからは車で20分でいけるが、あいにく天候不良。風がごーご
ー吹くし、黒い雲が覆っているし、ちょっと最悪・・・。しかし、ポイントインペリアルの景色はなかなかよかった。深くえぐれているから川自体は
見えないものの、コロラド川がすぐ近くを流れており、ペイジやツバシティ方面を望むことができる。そちらの眺めは平原のようで、台地の上が
草原となっているように見える。晴れていればかなり綺麗だろう。サウスリム側を見ると特徴的なMount Haydenがあったりして、そちらも堪
能できる。気に入ったポイントだ。
クリックするとアメリカの国立公園データベース・ノースリム国立公園にジャンプ
左側の岩がMount Haydenだ。

ポイントインペリアルからさらに車で40分行ったところにケープロイヤルがある。途中、夕立になり遠くで雷が鳴っている。何回か落ちたような
音もする。かなり不安になりながらも、しばらくすると晴れてきて、虹がでてきた。ノースリムは2500m級の高さがあるため、完全に高山の気
候なんだと感じさせる。天候がころころ変わるのも、無理はない。虹が見事だったので、ワルハラオーバールック(Walhalla Overlook)
ら虹を堪能する。キャニオンと虹が絶妙にマッチしてかなり綺麗であった。写真だ写真だ!とカメラを向けたとたんに「バリバリバリ!」っと落
雷があった。かなりビビる瞬間であった。

ケープロイヤルの眺めはよかった。ここは手前に大きなWotans Throneがあるため、期待していた視界の広がりはなかったんだが、それはそ
れで綺麗であった。ここからはイーストリム・デザートビューのウォッチタワーが見える。ケープロイヤルの近くにエンジェルス・ウィンドウ
(Angels Window)というポイントがあるが、ここは高所恐怖症の私にしてみれば、小便ちびるぐらいの場所であった。下が空洞になってい
る岩の上を通っていくのだが、そこから下を見ると垂直の断崖となっている。しかも半端じゃない高さだ。1000mは軽くあるだろうと思われる。
柵があるものの怖くて岩の端にいけなかった。そのポイントに立っているだけで、足が震える。とはいうものの、そこからの眺めもよく、ケープロイ
ヤルにしろエンジェルス・ウィンドウにしろ、ロッジから遠くなければ、何回も行ってみたい場所であった。ロッジから車で1時間は遠い。

その夜、ノースリムは再び激しい雷雨に見舞われ、落雷も何回かあった。暗闇で突如光る稲妻は不気味であるが、綺麗でもある。グラン
ドキャニオンで亡くなる方の最も多い原因が落雷というのもうなずける。特に8月のため大気が不安定なのだろう。ノースリム滞在中、いつも
稲妻が光っていたように思う。


<ノースリムとサウスリムはどっちがいい?>
下世話なネタだが、ロッジ近辺のノースリムの風景と、サウスリムの風景の違いを考えてみた。ノースリムのポイントからキャニオンを見ている
と、サウスリムのように雄大な広がりがないように思う。それはポイントのすぐ手前に大きな岩があり、視界をさえぎっている部分があるからだろ
う。よって、ノースリムからサウスリム全体を望むことができないのだ。そういう面でサウスリムより圧倒的なものは感じないが、ただ、自然の
荒々しさを感じる。そして、開発があまりされていないことから、手付かずの自然のまま、キャニオンを楽しむことができるのだ。人もあまり多く
ないから余計そう感じる。特に、ロッジからはキャニオンを見ながら、一日のんびりできそうなチェアーもある。リスと遊びながら、そんな優雅な
ひとときを過ごすのもいいかもしれない。


【グランドキャニオン・ノースリム出発】
8月21日(土)                                                      ページの先頭へ
今朝はいい天気だ!ロッジやその下にある展望台からの眺めは最高だ!この時期、朝は天気がいいのか?昼になればいつも崩れてくる。
しかし、ノースリム出発の朝にこんなにいい天気なんて・・・。後ろ髪ひかれつつもロッジを9時過ぎに出発。折角なんでポイントインペリアル
だけ立ち寄った。昨日の夕方とは違って、かなり綺麗にキャニオンが見れた。さー、ノースリムの景色も見納めし、今回のもうひとつの目的
地、モニュメントバレーに向かう。実はモニュメントバレーは98年にも行っている。旅行のプランニングをしているときでも、モニュメントバレーに
行くかどうかはかなり迷った。しかし、グランドキャニオンまで行くのだったらモニュメントバレーにも行きたい!ということになり、ちょっと無理して
いくことにしたのだ。

グランドキャニオン・ノースリム⇒マーブルキャニオン・ナバホブリッジ(91.9マイル(147Km)、2時間25分)⇒ケイエンタ(Kayenta)(141.4マイ
ル(226Km)、2時間40分)  (67号でジャコブレイクを右折、89号をしばらく走る。コロラド川を迂回するようにナバホブリッジを通り南へ。
160号で左折しあとはまっすぐでケイエンタへ)

心はモニュメントバレー!と思ったら、ノースリムのゲートを過ぎたあたりの景色が美しい!ここはカイバブ森林公園になっていてしばし休憩
することにした。どこまでも続く草原といった感じだ。カイバブでしばらく遊んだ後、再び出発。ジャコブレイクからしばらくは山を下りる道が続
く。そして視界が開け、美しい風景が広がっていた↓。


マーブルキャニオンはグランドキャニオンとグレンキャニオンの2つの公園の間にある。このあたりの景色はかなり気に入った!グランドキャニオン
から下りてきたと思ったら、コロラド川の広い河川敷(ちょっと表現違うかな?)が広がった後、赤い岩がせまるマーブルキャニオンが道に迫っ
てくる。ここにはソープクリークという巨大な奇岩が転がっている街があったり、コロラド川にかかるナバホブリッジがあったりと、景色を楽しむこ
とができる。あまりに気に入ったので、この2日後にもペイジからもう一度行ったほどだ。アメリカの国立公園ではないが、特別にデータベース
に追加している。
アメリカの国立公園データベース・マーブルキャニオンへ

そこを過ぎると、走りやすい89号を行き、160号を左折。しばらくいくとツバシティがある。そこのマーケットでしばし休憩。そしていよいよ私の
好きなケイエンタの街へ一直線!
  
160号に入ってすぐにツバシティー(Tuba City)がある。そこでしばし休憩。ここには恐竜の足跡があるとのことであるが、今回もその場所が
発見できずであった。ケイエンタまでもうすぐだ!

モニュメントバレーの玄関口であるケイエンタはこちらを参照


ケイエンタ⇒ゴールディングス交差点(24.1マイル(39Km)、25分)⇒メキシカンハット(24.1マイル(39Km)、30分)⇒モニュメントバレー・ビ
ジターセンター(31.7マイル(51Km)40分)⇒ゴールディングスロッジ(6マイル(10Km)、20分)  (163号)

ついにこの道に帰ってきた。ケイエンタのバーガーキングを出発し、モニュメントバレー方面へ左折、町並みを右手に見ながらしばらく走るとベ
ストウェスティンをこえたあたりから、モニュメントバレーチックな景色が広がってくる。道の両側にウェルカムゲートのように、2つの岩が道をはさ
んで迎えてくれ、そこを過ぎて大きく右にカーブすればモニュメントバレーの景色が広がってくる。帰ってきたんだ、モニュメントバレーに!しか
し、今日はあいにくの曇り空、たまに太陽が顔をだしているが、岩は真っ赤にはなっていない。もう18時過ぎなので今回は残念ながら、真っ
赤な岩を見ることができないのか!?そう思いつつ、ゴールディングスの交差点をこえていったんメキシカンハットに向かう。前回、この岩を
見逃していたからだ。メキシカンハットの街が見えてくれば、遠くのほうの岩の上に、まさにハットがのっかっている。あれだあれだ!メキシカン
ハットの中心を流れる川をこえるともうすぐ。標識のあるところでダート道に入り、メキシカンハットの岩のしたのほうまでいく。たまたま太陽が
顔を出してきた、ラッキーとばかりに写真を撮った。

そしてすぐにモニュメントバレーに引きかえす。引きかえす途中に、朝に美しくモニュメントバレーが見えるポイントがある。ここはよくコマーシャ
ルにも使われるところ。ここは明日の朝こようと誓い、ビジターセンターを目指す。また曇ってきた。入場するときに1人10ドル(子供は無料)
を支払って到着。残念、やっぱり今回はビジターセンターからの夕陽を見ることができなかった。ぼんやりと見える3つのビュートをしばし堪
能。さー時計も19:30になったことだし、念願のゴールディングスロッジにチェックインするかということでロッジにむかう。

よかった、今回は予約できてた。98年の前回は予約できていたと思っていたのに、できておらずケイエンタに帰ることに・・・。部屋も広くお湯
もよく出る、ベランダからはモニュメントバレー方面が見える。明日の朝が楽しみだ。さー、夕食を食べに行こうと思ったら、実はモニュメントバ
レーは夏時間採用・・・、すでに21時であった。そう、ビジターセンターで見た私の時計の19:30は、こっちの時間で20:30であった。ゴールデ
ィングスロッジのレストランは21時までだ。やばい、飯を食べるところがない!ということで一路ケイエンタへ。ホリディインは22時まであいていた
のでラッキーだった。なんとか食事にもありついたし、明日の日の出のために就寝。


【朝陽に映えるモニュメントバレー】
8月22日(日)                                                      ページの先頭へ
4:50に起床。うーん、毎回そうだけど旅行になれば早く起きれる。仕事ならいつまでたっても起きることができないが・・・。さーて、モニュメン
トバレーの朝焼けが綺麗に見えるポイントに出発。ゴールディングスの交差点からメキシカンハットに10分ほど向かったところにその場所はあ
る。ここだ!と思いさっそくスタンバイ。98年にきたときはこのポイントは特に気にしていなかった。しかし、今回はここの景色を堪能するために
モニュメントバレーに来たといっていい。朝日が昇るのが6時ごろ、だんだんと岩が赤くなってくる。うーん、すばらしい。やっぱり来て良かった
〜、と思う瞬間である。結局、そのポイントで7:30までいた。なお、写真はアメリカの国立公園データベース、モニュメントバレー編で。

ロッジをチェックアウトしたのが11時、それからダイニングルームで昼食をとったが、そこからの景色がまた格段にいい!ロッジの部屋よりも高い
ところにあるため、より眺めがいいというものだ。そこでナバホタコというめちゃくちゃ美味しい地元料理を堪能。これはたまらなく美味しかった。
そうこうしているうちに、セスナ機が何機もロッジ手前の飛行場に降りてくる。どこからかのツアー客だろう。急いで飛行場へ行き、着陸を見に
行く。

12時過ぎから再びビジターセンターへ。今日はバレードライブだ!しかし、昨日、入るときに1人10ドル払ったのに、今日も払えといわれ
た。昨日のレシートを見せて粘ったんだけど駄目だった(-_-;) 料金所のおばちゃんも苦笑いしていたけど、まールールだから仕方ない。モニ
ュメントバレーの美しい景色を見れると思ったら安いもんだ。

ジョンフォードポイントやスリーシスターズなどを廻り、そしていよいよアーティストポイントだ!このポイントはバレーの最も奥にあり、私が最も
好きなところ。ビュートが綺麗に見えるし、右手には平原が広がっている。美しいポイントだ。しかし、雲行きがあやしくなってきた。どうもこの
旅行では、昼から天気が崩れるということが多い。しかも強風となり横殴りの雨が降ってきた。モニュメントバレーでも雨降るの?と思いな
がら、折角きたんだから晴れるまで待つ!アクセサリーを売っているおばちゃん達も避難した。粘ること1時間、ようやく晴れてきた!バレーの
かなり向こうのほうでは稲妻が光っているが、バレーは晴れているので十分満足。アーティストポイントの景色を堪能して、ビジターセンターに
帰る。夕方まで待って赤い岩を見ようかと思ったが、今日中にペイジまでいかなくてはならない。泣く泣く15:30ごろにモニュメントバレーを去
る。


モニュメントバレー・ビジターセンター⇒ペイジ 134.2マイル(215Km)、3時間 (163号、160号を経由して98号でペイジまで)

モニュメントバレーは去りがたし!何でもう1泊予約しておかなかったんだろうとかなり後悔。ゴールディングスロッジに1泊だけとはかなりもった
いない。まー旅行日程があるから仕方ないですな。今度来るときは、ゴールディングスロッジに3泊ぐらいしたいものだ。
しばらく走るとケイエンタの近くのウェルカムゲートは、さよならゲートに見えた。

ケイエンタで給油休憩をして、一路ペイジへ。160号から98号に右折する。右折してすぐに踏み切りを越えることになるが、この線路もひた
すらまっすぐであった。160号は車の通行量が多かったが、途中ペイジに抜ける98号はほとんど車が通っていない。快適にペイジまで走るこ
とができた。

98号は右手に遠くモニュメントバレーを見ながら走る。といっても、はっきりビュートを見ることはできない。しばらくはゆったりとした山道を走る
が、ペイジに近づいて来ると平坦な道となり、まっすぐな道となる。コロラド川が近づいているという実感がわく。3つの大きな煙突(工場)が
見えてくるとペイジは近い。はじめてくる街だが、かなり綺麗だと思った。ホテルを素通りし、まずはグレンキャニオンダムへ。着いたのが19時
だからビジターセンターは閉まっていたが、ダムのそばにかかる橋が狭くてビビッた。速度制限があり、25マイルでしか走れない。おそらく橋巾
が狭いからだろう。ビジターセンターからダムを見るとその高さに圧倒される。こんな高い谷に、こんな細い橋が・・・、と思うと車で通るのがちょ
っとひけた。ちなみにダムの高さは216m、幅は475mというから驚き。まさに圧巻である。
アメリカの国立公園データベース・レイクパウエルへ


【レイク・パウエルを断念し、再びグランドキャニオン(サウスリム)へ。そしてラスベガス】
8月23日(月)                                                      ページの先頭へ

ペイジ⇒マーブルキャニオン(ソープクリーク)⇒ナバホブリッジ⇒ペイジ(54.4(87Km)、1時間) (89号)

もう一度マーブルキャニオンに行きたくなったので、朝早くおきて1人で車を走らせた。マーブルキャニオンの風景がかなり気に入ったのだ。赤
い岩が道路に迫り、コロラド川の支流と思われる枯れた川(雨のときだけ水が流れるのだろう)があり、そして不思議な奇岩があるソープクリ
ークに再び行きたかったのだ。ここの奇岩は面白い。形もなかなかだ。しばし堪能の後、2日前に寄ったナバホブリッジによってペイジに帰る。
アメリカの国立公園データベース・マーブルキャニオンへ


ペイジ⇒キャメロン(Cameron)(85.2マイル(136Km)、1時間20分)⇒グランドキャニオン・サウスリム(32マイル(51Km)、45分) (89号
を南下し、キャメロンを64号に右折)

ペイジではワーウィープからでている船に乗って、レイクパウエル最大の観光地であるレインボーブリッジに行くつもりであった。アーチの高さが
88mというから、それはすごい岩だろうと期待に胸を膨らます。しかし、そこまでは船で往復5時間のツアーということもあり、家族の反対にも
あい泣く泣く断念することに・・・。それじゃー、アンテロープキャニオンにでも行って幻想的な景色を楽しみますか、という話もでたが、ここは
1997年、鉄砲水により11名の方が亡くなったという情報もあるため、あえなくここも撃沈・・・。その事件があってからは、はるか上流で稲妻
が光っているだけでも、ツアーが中止になるとのことだ。

それならどこ行こうか?帰りはカナブ、セントジョージ経由でI15号でラスベガスまで行くつもりであったが、ザイオンも行ったし、途中、特に見
所もなし。ということで閃いたのがちょっと遠回りになるけど、グランドキャニオン・サウスリムに行こうか、ということになった。今回、サウスリム
には行くつもりはなかったんだが、ノースリムでは視界180度のキャニオンを見ることができなかったという、少々の不満があったこともあり、即
決定!ペイジ出たのが13時ということもあり、バーガーキングでハンバーガーをとりあえず買って車内で食べながら、車はペイジから南に走り
始めた。

マーブルキャニオンから帰った後、ホテルのプールでしばしの泳ぎを楽しんだ後だったのでかなり眠い・・・。しかも最後はむきになって真剣にク
ロールで泳いだのでかなり体が疲れている・・・。アテネオリンピックの影響か?それでも89号はかなり走りやすいので、キャメロンまで快適に
運転できた。キャメロンの89号と64号の分岐点には、グランドキャニオン・ノースリムとサウスリムの両方の標識が立っていた。なんとも贅沢な
標識だな、と思いつついよいよサウルリムへ。




64号から道が細くなり、また観光バスも走っていたためかなりのろのろ運転になった。道の右側にはコロラド川が流れているが、川がえぐれて
いるので川面を見ることはできない。98年にはこの道を逆に走りモニュメントバレーに向かった。そのときは車を止めてコロラド川を見に行った
な〜、と思いつつデザートビューまで走らせる。

グランドキャニオンの周りはカイバブ(Kaibab)森林公園となっているため美しい。ノースリムでもサウスリムでも、キャニオンの周りはカイバブ
森林公園になっている。ようやくゲートが見えてきてカードで入園料を払う。さすがカード社会のアメリカだ、こんなところでもカードが使える。
ゲートを越えるとすぐにデザートビューだ。

98年当時と比べると、デザートビューはかなり整備されていた。駐車場も綺麗になっているし、遊歩道も舗装されていた。歩きやすくなって
いる。ウォッチタワーまで行き、しばし景色を堪能。タワーの中にも入り、ナバホの壁画を見ると、あーここに来たんだ!と実感する。コロラド
川が蛇行している様がよくわかる。

  

そして、いよいよビレッジに向かう。そろそろマイカーの入場規制が実施されるサウスリムなので、ビューポイントのいくつかは車が入れなくなっ
ていた。まだ入ることができるマーサーポイントへ。98年に味わった感動を、また味わえる、期待で胸が膨らむ。駐車場に車を止めて遊歩
道を歩く。おー、あの景色をまた見ることができるなんて!期待を裏切らない景色が広がっていた。やっぱり雄大だ。視界が広い。ノースリム
もよかったが、サウスリムの視界の広さには、やっぱり圧倒される。しこたま写真を撮って、ヤバパイポイントとエルトバホテルの前にも立ち寄っ
た。いつかは、トレイルを歩いて下まで行ってみたい、という気持ちが強くなる。思わずトレイルマップを買ってしまった。ここに何泊かして、い
つかはブライトエンジェルトレイルの制覇やプラトーポイントまで行ってみたい!

エルトバホテルを後にしたのがすでに19時。キャニオンの夕陽も見ることができ大満足であるが、今からラスベガスまで帰らなければならな
い!ここでついに、この旅も終わったんだな、と思う。国立公園でゆっくりするのが今回の旅の目的だったんで、もうあとはベガス経由でロスま
で帰るだけ。そう思うとさびしくなってきた。


グランドキャニオン・サウスリム⇒ウィリアムス(Williams)(59.3マイル(95Km)、55分)⇒キングマン(Kingman)(115.1マイル(184Km)、1時
間35分)⇒レイクラスベガス(99.8マイル(160Km)、1時間45分)
(180号、64号を南下しI40号で西進、キングマンからほぼ直線道路93号を北上しフーバーダムを通りラスベガスへ)

サウスリムからウィリアムスまでの道はすさまじくまっすぐだった。途中、軽いアップダウンがあるものの、ほとんどまっすぐ。薄暗くなっていたが、あ
まり神経を使わずに運転することができた。逆にウィリアムスからキングマンまでのI40号は走りにくい!インターステートだというのに、山道でぐ
ねぐねしている。おまけに街灯もほとんどないので、街と街の間は真っ暗だ。夜なのでトラックも多い。かなり神経を使ってようやくキングマン
到着。そういえば夕食をとっていない。適当な店がないか探したが、早くラスベガスに帰りたいということもあり、昼間と同じバーガーキングで
買って車内で食べた。この日の食生活は最悪だな・・・。

キングマンからラスベガスの道は98年も通ったが、ここもほとんど一直線。ただし、すでに20時を過ぎていたので、景色を楽しむことはできな
い、残念。キングマンでたところで、「フーバーダム近辺は制限されている」と緊急表示があった。何だろう?と思いつつ車はラスベガスへ。
フーバーダムに近づいてきたころ、突如、検問が!ダム工事をしている関係もあり、テロ対策か?などと思いながら、うちの車はほとんどノー
チェック。どこに行くんだ?と聞かれただけであった。しかし、ライトで車内を照らされたりしたので、その物々しさに多少ビビった。結局、レイク
ラスベガスのハイアットに到着したのは午前0時前、もうへとへとであった。サウスリムの景色が見れたんで、まー仕方ない。その日は爆睡し
た。


【ラスベガスを離れハンティントンビーチ(ロス)へ、そして帰国】
8月24日(火)                                                      ページの先頭へ

せっかくレイクラスベガスまで来たんだから、ホテルのプールで泳ぐことになった。リゾート地だけあって、プールも広いし設備も充実している。小
さなウォータースライダーもあり、午前中はそこで遊ぶ。12:30にホテルを出発し、ストリップを経由しフリーモントストリートに寄ってロスまで帰
ることに。ラスベガスは2回目だが、いまだフリーモントのスペクタクルショーを見たことがない。夜しかやっていないので、今回も見れないのだ
が、どんなところかだけ見るためによってみた。ラスベガスのダウンタウンにあり、このあたりは物価も安い。同じセブンイレブンでも水の値段が2
割ぐらい安かった。このフリーモントは、昼間行ってもただの商店街。よって、こんな感じか、ということで土産だけ買った。いよいよラスベガスと
もお別れだ。

 
(左)これが昼間のフリーモントストリートだ!ラスベガスのダウンタウンにある。高速入り口はこのすぐそば。
(右)さすがラスベガス、セブンイレブンの中にもスロットマシンを置いている。

ラスベガス⇒ハンティントン・ビーチ(Huntington Beach)(319.6マイル511Km、5時間)
(延々とI15号を走り、ロス地域に入ってしばらく行き91号で右折、55号を経由してパシフィックコーストハイウェイへ)

ラスベガスからI15号を延々と走る。大都市の間だけあって、砂漠の中といえども交通量はかなり多い。プリム(Primm)とCajon Passで休
憩をとりようやくロサンゼルスと言われる圏内に入った。ちょうど通勤時でもあり、交通量が多いが、ロサンゼルスにはカープールレーンがある!
そこをスイスイと快適に走り、ハンティントンビーチまで走らせる。しかし、ロサンゼルスの広域地図を片手に運転していたが、市域が広い!
高速は縦横無尽に走っているのだが、100km以上で走っていても、なかなかつかない。関東平野ぐらいはすっぽりと入るぐらいの広さなんだ
ろう、と思いつつ走る。ようやく近くに着いた時にはすでに夕暮れ時。ビーチで夕陽を見るぞ!ということで日没間際にハンティントンビーチの
手前で車を降り、太陽をおがむことができた。

 
ぎりぎり太陽を見ることが出来た!

ここはカリフォルニア!という表現がまさにぴったりだ。広いビーチ、太平洋から打ち付ける波、サーフィンを楽しむ人たち、すべてがカリフォルニ
アだ、と感じさせるところである。カリフォルニア州道1号線(パシフィックコーストハイウェイ)沿いには、海を楽しむ人が住む家が立ち並んでい
る。そこをしばらく走ると、ハンティントンビーチとなる。このあたりは、ニューポートビーチやサンセットビーチなど、沢山のビーチの名前がついて
いるが、海岸線は当然ながらひとつだけ。あまり名前をわけなくてもいいのでは、と思ってしまう。ハンティントンビーチに入ってからしばらくする
と、今日の宿泊先である、ハイアットリージェンシー・ハンティントンビーチが右手に見えた。かなり高級そうだ。庭では誰か有名人なのか、デ
ィナーショーの準備がされていた。夕暮れ時、海の音とホテルの雰囲気は最高だった。部屋もかなり綺麗で、ここはお勧め。

ホテルには周辺のお店パンフレットがおいているが、そのなかにアナハイム近辺においしそうな韓国焼肉屋が掲載されていた。アメリカ最後の
夜なのに、韓国焼肉にいくことに即決定!車で30分ほどとばしてその店を発見。21時30分ごろに行ったが、店はクローズの札が!しか
し、まだ閉まったばっかりのようだし、店の中には沢山の韓国人がまだ食事していたので、これはいけると思い、マスターらしい人に頼み込
む。日本人か?と苦笑いされながら、着席OK。おいしい焼肉を食べまくる。22時閉店のところ、22時30分まで堪能。店員さんが遅い夕
食をとっている横で、しこたま焼肉を食べていた。

その帰り、せっかくアナハイムまで来たので、ディズニーランドまで行ってみようということになり、さらに車を走らす。さすがディズニーランド、12時
まで営業している。近辺まで行くと、帰る人達が行列になって帰っていた。あまり中を見ることはできなかったものの、ここが有名なディズニー
ランドなんだ、と思いつつ車で一周。中に入る元気もなく、そのままホテルに帰る。
アメリカ最後の夜は、最高のホテルで優雅に就寝だ。


8月25日(水)                                                      ページの先頭へ
ついに帰国の日。ハンティントンビーチから空港までは1時間ぐらいだろうという甘い読みで10時20分に出発(帰りの飛行機は12:55発)。
10時に出発する予定が、なんだかんだで10:20になった。まーなんとななるだろうと思いながらも、ガソリンスタンドがあまりなくて少しあせる。
ようやくあったガソリンスタンドでは、カードの支払い方法がわからず(モービルだったか?)あえなく違うところに行く。ようやく見つけてガスを満
タンにし、一路空港へ。高速乗ればすぐさ、と思っていてもなかなか入り口がつかない。やっぱりロスは広いのか!?ようやく見つかった高速
入り口も入ることができず、次の高速入り口へ!ここで時間をロスしつつ、ようやく空港近辺に到着。すると、ハーツレンタカー返却所の場
所がわからない(-_-;) これだから広い空港はいやなんだ〜、と思いながらもあせる。ようやくハーツを見つけ、返却したのが出発1時間
前!やばい!これはやばい!

ハーツの送迎車に乗っても、空港までが少し時間がかかり、空港もターミナルがたくさんある。ようやくANAのターミナルに着いたが、やっぱり
夏休み、かなりの人だ。やべーと思いながらも荷物検査でまつ。しかし、列が全く動かない!何かトラブっているのか?と思っていたら、空港
係員が来た。「ANAか?」と言われ、「イエース!」というと、「遅すぎ〜!」とかなり怒られる。荷物検査は、別の航空会社のところを通過
させてもらいつつ、チケット発券してもらう。当然、エスコートでゲートまで。搭乗員専用のゲートを通ったが、変な目で見られる。まー仕方
ない。搭乗口についたら、すでに搭乗開始していた。あー、お土産も買えなかった〜と思いつつ、飛行機に乗る。空港には早く行かなく
てはならない、ということを身にしみて感じたものだ。それとロサンゼルス国際空港は広い!あんな広いとは思わなかった。また行く機会があ
れば気をつけよ。空港関係者や航空会社のみなさん、ご迷惑をおかけしました。

〜完〜

【レゴランド(LEGO Land)】
今回はいけなかったけど、ここは子ども連れにはかなりいいらしい。友人からの情報提供です。↓Webページ。

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